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更新がかなり遅くなりました<(_ _*)>
本文前半は、時雨目線です。
毎日嫌がらせの手紙を入れているのに、何の反応も無いわね。インターネットの掲示板にも、色々書き込みしているのに、学園でも先生やクラスの子の反応が無いは、予想外過ぎる。もっと過激な事にしないと、噂にならないの?
日々そんな事ばかり考えていて、誰かが不審に思う事には全く気付かずに居た。
そして、ある日の放課後。
葵が一人で居る所を見付け、階段に差し掛かった時に、後ろから突き落とす事を思い至った。
その結果、葵はバランスを崩すと共に、階段から落ち病院へと運ばれて行った。
「う …… ん」
「目が覚めたかい?」
「え? …… あ、新先輩。どうして此処に?」
「葵が階段から落ちたと、藤原さんから聞いてね。それで怪我の具合はどう?」
「藤原先輩からですか …… 階段から落ちた時に、足を捻挫したらしく、今は固定されたままです」
「最初、藤原さんから意識不明だと聞いて、すぐさま病院へ駆け付けたかったのだが、止められてね。お陰で見舞いに来るのが遅くなってしまった」
「いえ。先輩に来て頂けるだけでも嬉しいです」
「そう言って貰えると、ここに来たかいは合ったのかな」
「皇。雪村は目を覚ましたのか?」
病室のドアを開け入って来て早々、新先輩に話し掛けてきたのは、男子執行部の副会長である東雲先輩だ。
「ああ。少し前に目を覚ました所だ」
「そうか。雪村さん今回の事は、この学園始まって以来の出来事だ。学園は勿論の事、我々執行部も全力で犯人を探し出す。これまでの事で何かあったのなら、隠さずに話して欲しい。もし、話しづらいのなら、妹の美沙を頼ると良い。あいつも同じ執行部の一員だからな」
「あ、有難うございます。でも、私の事で皆さんに迷惑が掛かってしまうのでは…?」
「そんな事は、気に病む必要は無い。問題があった事を見過ごすのは、執行部としてあってはならない事。ましてや被害にあったのが、同じ一員なら尚更だ」
「蓮の言う通り。何かあったのなら話して欲しい。私達に言い辛いなら、話しやすい人に相談すれば良い。一人で解決しようなんて事は思わないで」
「………はい」
「これ以上我々が居ると、雪村さんの体に支障が出るかもしれない。皇、帰ろう」
「そうだな。葵、また見舞いに来るから」
東雲先輩と新先輩は、連れ立って病室を後にした。
先輩達が去って一人になった病室で、改めて周りの先輩達に支えられ、私は一人じゃない事を知った。




