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聖 白薔薇学園執行部   作者: 南條 樹
初対面
18/45

かなり間が空いてしまいスミマセンm(__)m

翌日。


私は、時雨との約束で、例の店でパフェをご馳走していた。そのせいなのか分からないが、今日の時雨は、朝から何時もより積極的に、私にベッタリとくっついてきて、他の子達が私に話し掛けようとしたら、迷惑そうに見ていた。

そんな状態もあって授業中も身が入らず、先生に注意されてしまった。もうすぐ中間テストがあるのに、こんな状態ではヤバい。


「葵ちゃん。約束守ってくれて、ありがとー」


「図書委員の仕事、忘れていたのは事実だからね」


「あはは。それでも、普通はここまでしないよ?」


「そうなの?」


時雨の前にあるのは、この店一番のジャンボパフェ。一人で食べるには、少々ボリューミーなそれだけど、大の甘党である時雨は、大喜びして嬉しそうに食べている。向かい側に座る私は、コーヒーを啜っていた。本当は何も要らかったけど、時雨が執拗に言ってきたのもあって渋々頼んだのだ。そのお陰で、私の財布は寂しい状態なんだけれどね。


「処で葵ちゃん。昨日、帰りに見掛けたけど、葵ちゃんと一緒に居た先輩は誰?」


昨日一緒に居た先輩……?新先輩の事じゃないよね?先輩と会った時は、私以外誰も居なかったし。それ以外となると……あ!


「黒崎先輩の事?」


「黒崎先輩て言うの?昨日、葵ちゃんと一緒に寮へ帰って行った人だよ」


「じゃあ、黒崎先輩だ」


「その黒崎先輩も、一緒の寮だったりするの?」


「そうだよ」


「でも、黒崎先輩って、執行部の人じゃないよね?」


「うん。黒崎先輩は、空手部の人だよ。それとは別に、私達執行部のメンバーのボディーガード? してる人だよ」


「ボディーガードって何か物騒な事でもしているの?

「違うよ。私は含まれないけれど、先輩達は有名でしょ。ファンクラブが出来る程に。そういう人の中には、過度な人から守る役目を、黒崎先輩達が担ってるの」


「確かに、熱狂的なファンの人居るもんねー」


のんびりと話しをしながら、コーヒーを飲んでいたら、店の入り口付近で、女の子の黄色い歓声が聞こえてきて、そちらを振り向くと、かなりイケメンな男の人が来店したらしい。その人達をじっくりと見ていたら、その片方の人が、昨日会ったばかりの新先輩だと、気が付いた。


『キャー!皇先輩よー!』


『邑雲先輩も、素敵です!』


『こっちに、手を振ってくれたわ!』


『私にも、手を振ってくれたわ!』


女の子達の熱狂が凄い。それだけ、あの二人が人気なんだ。


「まさか、ここで執行部の方に、会えるなんて……」


「時雨?」


パフェを食べていた手を止め、入り口に居る二人の先輩を凝視していた。

その間に、新先輩と邑雲先輩と呼ばれた人達は別々の所へ行き、邑雲先輩は女の子達に囲まれて新先輩は、そのままこっちに歩いてきて …… こっちに? って、え? 私の所 ……? 柔らかい笑みを浮かべると、私に手を差し伸べて来て……


「また、会ったね」





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