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初対面と書いて、「はつたいめん」と読みます。
ややこしくて、すみません<(_ _*)>
新しい寮での生活と、執行部員としての生活に慣れてきた頃、藤原先輩からの一言で、私は嬉しさを隠せないでいた。
「雪村さんは初めてかと思いますが、近々、男子執行部との定例会議が有りますので、皆さんの書類を纏めておいて下さい」
男子執行部 …… と言う事は、入学式の時に見た彼らに会える。これはチャンスかも!
私が燃えていると、神宮寺先輩に嗜められた。
「一般生徒と違い、私達は男子生徒と会う機会がありますが、執行部の仕事だと言う事をお忘れなく」
「はい ……」
「夏蓮は意識し過ぎるよ。葵ちゃん、そう萎縮しなくても良いからね」
「はい」
「すみれは、雪村さんに甘いのよ」
「まぁまぁ、二人共その位で。雪村さん、男子執行部には、私の兄も居ますので、紹介しますね」
「東雲先輩、有難うございます」
東雲先輩が間に入ってくれたお陰で、神宮寺先輩と愛沢先輩の言い争いは直ぐに終わった。
執行部員になってから分かった事だけど、神宮寺先輩と愛沢先輩の仲は、あまり宜しく無い。性格が正反対なのが原因だと思われる。
それにしても神宮寺先輩は、男子執行部の人と言うより、男性が苦手なのかな? 男の先生に対しても、あからさまに嫌がっていた感じだったし。でも私にとっては、遠くからしか見る事しか出来なかった彼らに会えると思うと、今から嬉しくて仕方無い。ゲームの中の彼らと同じなら、私にもチャンスは有るはず。いや、彼ら自体がゲームのモデルなんだから、同じじゃないと可笑しいよね。
その日の執行部の仕事は、何時も以上にやる気が出て、早く終わらせる事が出来た。
かなりの、お久し振りです。
不定期とは言え、間開けすぎました<(_ _*)>
この章で、やっと男性陣が出てきます。