そんなこと言いました?
作「あとがきの方に設定1&2を書いてるのでよかったら読んで下さい」
精霊暦4985年2月15日
ホンブ連合国 中央部
国立トキオ複合専門高等技術学園(通称トキオ学園)
トキオ学園 学園長室前
コンコン
「はーい、どうぞー」
「失礼します」
中は1クラス分ぐらいの大きな部屋で両サイドには本棚がある。
入り口が左側にあるようで右側には応接用のソファーとテーブル、後はちょっとした観葉植物が少々。
私の正面には大きな机があり、椅子はこちら側とは反対の窓側を向いているので背もたれで姿は見えない。
机の上には学園長の……だよ?
なんなの『学園長だよ♪』って、子供か‼
「あなたがゲオルさんの弟子で、ヒメ・モモノですか?」
『ゲオルさん』というのは私の師匠の師匠、大師匠ゲオルのことだろう。
正確には孫弟子になるのかな?
椅子に座っているであろう学園長から声を掛けられ、私は頭を下げて挨拶をする。
「今日からお世話になります。ヒメ・モモノです」
「まぁそんなに固くならないで、気軽にいきましょう。さぁ、頭を上げてヒメ君」
椅子がこちらを向いたようなので、どんな人かなと思いながら「ありがとうございます」っと言って頭を上げた目の前の机には、1冊の大きな魔導書が開かれ立てて置かれていた。
「…学園長?」
学園長の姿が見えない。
試されてる?……右か?……左か?……後?
気配は正面にある……なら幻術系や精神系の魔法に…いや、マナやオドの形跡はないから魔法は使ってないはず……。
「どうしたのヒメ君。そっか女の子だしヒメちゃんの方がいいわよね」
いやいや、確かに私は女ですから「ちゃん」でもいいですけど、問題はそこではなくて。
「……魔導書が喋ってる?」
「ん!?あぁ、ごめんなさい。これでは確かに見えずらいわよね。…よいしょっと。これでちゃんと見えたかな?初めまして、学園長のヘスペリよ。私は妖精族なの。こう見えても君の10倍は生きてるから安心しなさい」
魔導書がどかされ見えた姿は私よりも少し小さな女の子。
あれっ、目の前の景色が……
「きた、きた、きた……」
「何か言った?」
「合法ロリキターーーっ。幼女の学園長wwさすがファ~ンタジーーーっ」
「えっ?何?急に叫び出してどうしたの?『合法ロリ』とは何?『ファンタジー』という言葉も聞いたことがないわね」
「えっなんですか?」
「いや今、ヒメちゃんが言った『合法ロリ』『ファンタジー』という言葉の意味が分からなかったの」
そんな事言ったかな?『合法ロリ』『ファンタジー』なんだそれは。
「すみません。言ったかも知れませんが自分でも分かりません。たまに自分でも分からない言葉を言う時があるみたいで…」
「うーん、まぁ自分でも分からないのなら仕方ないわね。でも、幼女はやめてくださいね。これでもトキオ学園の学園長なのですから」
「そんなことまで言いました?すみません」
「まぁ言われ慣れているので気にしないで、気軽にヘスちゃんと読んでくれてもいいわよ」
学園長が笑って許してくれる優しい幼じ…じゃない、優しい人でよかった。
「そうだ、ヒメちゃん。あなたは編入テストで成績優秀で、しかもゲオルさんからの推薦もある。よって、Sクラスへの編入になりました。そろそろあなたの担任が来ると思うわよ」
編入テストかぁ。
筆記はまぁいいとして、実技ではバレないように手を抜くのはしんどかったなぁ。
『設定その1』
6歳~9歳 ・『学校』 (小学校的なもの)
・6割の子供が進学し、残りは家の手伝いなど働きに出る。
10歳~13歳・『訓練校』(高校的なもの)
・各国の軍やギルド員等になるものが多い。
14歳~15歳・『専門校』(東大的なもの)
・訓練校の中でも優秀者のみが入れる所。エリートと呼ばれることもある。
年齢はあくまでも基本で、留年や飛び級がある。
訓練校や専門校には、魔法、剣術、格闘などの○○訓練校など、1つに特化した学校が多い。
『設定その2』
この世界は12ヶ月で1年となる。
学校などは2月3月4月5月が前期、6月7月が夏休み、8月9月10月11月が後期、12月1月が冬休みとなる。
2月2日に入学式、11月29日に卒業式。
しかし、早生れは1月で、遅生まれは12月となる。
※現実は早生れは4月、遅生まれは3月。(だよね?)
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オウジ「登場人物が2人だけっていうね(笑)」
作「ウグッ 痛い所をついてくるね。文才が無いから仕方ない」
オウジ「開き直りですか?僕って本当に主人公じゃなかったんですね」
作「ここで頑張ってくれたまえww」
オウジ「本編にもだしてぇぇ」
作「えっ?」
オウジ「えっ?」