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やっと初戦闘
2015/3/21変更
銃の弾って鉄じゃないんですね……
今日は休日なので朝食を取り午前中からログイン。
まずはエリー師匠のとこへ向かう。
「あんたもう来たのかい。そうだな、まずは弾のレシピを教えようか。まずは素材だな。真鍮と鉛と火薬を手にいれてきな。」
「えっ素材って用意してくれないんですか?」
「何を言ってる。あんたは冒険者だろう?素材を自分で集められないようでどうするんだ。」
うちの師匠はどうやらスパルタのようです。
素材はこの始まりの街アイン(今頃街の名前を知った)から西に広がる森でとれる火薬草を粉末にした火薬と北に行った鉱山でとれる鉱石から製錬した銅と亜鉛を合金にした真鍮と同じく製錬された鉛が必要なようだ。
まだ街の外にすら出ていない自分は弾を作るためにここにきたのに、結局弾を買わないと弾を手にいれることすら出来ないという事に肩を落とす。
仕方なく弾を50発ほど購入しまずは西の森に向かうことにした。
アインの街周辺のフィールドは東西南北の順に難易度が上がるらしく、普通は東の平原でスキルを上げてから他の場所に行ったり奥に進んだりするらしい。
まあ難易度が高くなると言え所詮始まりの街周辺なのだから問題ないだろう、とたかをくくり西の森へ向かう。
西の森でアイテムの回収をしようとその辺の草むらで物色する。<気配察知>でモンスターに注意しつつ<鑑定>を使いアイテムの識別をしていく。
ここでは、
【薬草】
品質C+
HP5%回復。
薬効をもった草。そのまま食べても体力は回復するが効果は低い。
【火薬草】
品質C+
これ単体では効果をなさない。粉末にすることで火薬になる。
【解毒草】
品質C
5%の確率で解毒。
僅かな確率で解毒することが出来る草。
【雑草】
品質E
なんの効果もないただの草。苦い。
といった物が採れた。
雑草は何にも使えそうにないのでその場で捨て、火薬草以外は売ればいいだろう。
そこで<気配察知>に反応が掛かる。<遠視>を使い様子を眺める。
どうやらモンスターのようだ。
まだこちらには気づいていない。
<鑑定>を使いモンスターの様子を探る。
〔シルバーイーグル〕Lv6
枝の上で食事をしているようだ。
初めての獲物に胸が高鳴る。
銃に弾を込めリロードする。
気づかれないよう音に注意しながら狙いを定める。
ゆっくり狙いを定めスコープの真ん中に入った瞬間引き金を引く。
タッーーン
短く銃声が鳴り響く。
命中。小さな声で「ヒット」と呟く。
シルバーイーグルは枝から落ちたがまだ息があるようだ。
慎重に近づきナイフでと止めを指す。
その瞬間シルバーイーグルは光の粒子となりドロップアイテムを残し消える。
アイテムは自動でバッグに入るようだ。
バッグのインベントリを開き入手したアイテムの確認をする。
【シルバーイーグルの羽】
品質B
銀色に輝く羽。矢の材料として使われる他に装飾品としての価値も高い。
どうやらこの羽を5枚ほど手に入れたようだ。
まあ自分には必要無いしこれも売ってしまって構わないだろう。
これを狩りながら街に戻る。この相手なかなか美味しいらしく2,3羽狩るだけでスキルが上がってしまった。
街に戻り先ずは先ほど手に入れたアイテムを売ることにして露店を回る。
こういうアイテムってNPC売りするよりプレイヤーに売った方がお得だというのはMMOの常識というもの。
まずは薬草と解毒草を売るためポーションを取り扱っている店を見て回る。
なかなか品質のいいポーションを取り扱っている店があったのでここで売ることにした。
「いらっしゃい。どんな用事かな?」
青色の髪を短くした人当たりの良さそうなたれ目の男がこの露店の主みたいだ。
「ああアイテムの買い取りは構わないか?薬草と解毒草なんだが」
「薬草と解毒草か……品質C以上なら買い取るけど大丈夫かな?」
「ああそれなら大丈夫だ。品質はC+だ確認を頼む」
「C+ってことは西の森にいってきた帰りかな?」
「ああそうだが、よくわかったな。なんでか教えてもらっても構わないか?」
「なに簡単さ。この辺でC+以上の薬草がとれるのは西の森しかないんでね。」
なるほどフィールドによってアイテムの品質は変わるのか。これは覚えておいて損はないだろう。
「あとシルバーイーグルの羽を売りたいんだがどこなら売れるか?」
「シルバーイーグルだって!?」
シルバーイーグルの名前をだしたらなんかすごい驚かれた。何か変なこと言ったのだろうか?
「あ、あぁすまないシルバーイーグルは今のとこ矢羽として人気だから武器屋にいくといいだろう。でもどうやって狩ったんだい?素早くてなかなか狩ることが出来ないと有名なモンスターだぞ?」
「そうなのか?俺は普通にこれで撃ち落としただけなんだが……」
「銃かでも確かそれってすごく難しいんだろう?あんた腕がたつんだな」
変に感心された所で自己紹介された。なんでも俺みたいなプレイヤースキルが高い人と仲良くなっておけば後々良いアイテムを手にいれることが出来るからだそうだ。
買い被りすぎだと思うがねぇ。
「俺はシム。薬をメインに取り扱ってるが他にも細工とかちょっとした道具を作ってる。よろしく頼むよ。」
「俺はブレットだ。見ての通り銃をメインにしているよろしく。」
とフレンド交換して薬草の買い取りもちょっと色をつけてもらった。
良いやつだなこいつ。
ついでに火薬草を火薬に変えてもらうよう依頼した。
あと今後火薬を提供してもらうように頼むことにした。
銃使いが俺くらいしかいないので火薬草の処理に困ってたらしくちょうど良いみたいだ。
長い付き合いになりそうだなと思いつつその場を後にした。
<銃>Lv5→Lv7
<短剣>Lv5→Lv6
<体術>Lv3→Lv4
<受け流し>Lv3→Lv5
<気配察知>Lv1→Lv3
<遠視>Lv1→Lv3
<初級銃鍛冶>Lv1
<鑑定>Lv1→Lv6
<初級光魔法>Lv5
<初級闇魔法>Lv5