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Create Online  作者: ikayaki
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自分はイライラすると掃除をする人間です

 夕飯を取り洗濯物を片付け風呂に入り再びログイン。

 昼間の怒りは掃除をすることで多少は紛れた。

 さて今は昼の状態みたいだな。

 ふと考えるがこんな状態で生活してるこっちの世界の人達の日時の感覚ってどうなっているんだろうか。

 機会があれば聞いてみるのもいいかもしれない。


 とりあえずまずは弾の確保から始めようか。折角銃鍛冶をとったのだから弾を自分で作ってみたい。

 この世界での銃鍛冶だが基本レシピと素材があれば作ることができるらしい。

 だが<初級銃鍛冶>にはレシピはなにも登録されてはおらずまずはレシピを探すとこから始める必要がありそうだ。

 取り敢えず銃を取り扱っている店にいけば何か分かるだろうと武器屋を覗いてみる。

 武器屋の裏は鍛冶場になっているらしく金属を打ち付ける音が聞こえる。


「すいませーんこちらでは銃を取り扱ってますか?」


「おういらっしゃい。銃かい?銃は武器屋じゃなくて専門で店を出してるぞ」


 なんとそれは残念。銃は専門店じゃないと無いのか。とりあえずこの人に場所を聞いてみるか。


「えーじゃあどこに行けばいいですかね?」


銃屋(ガンショップ)か?それならこの店をでて大通りを……あー少しいりくんだ場所でな……ちょっと待ってろ。おーい誰かこいつを案内してやれ」


 と店の後ろの鍛冶場に引っ込んでいく。どうも案内人をつけてくれるらしい。


「おう待たせたなこいつに案内させる」


 と出てきたのはなんとタンクトップのツナギを着たプレイヤー(・・・・・)の女性だった。


「どうもーうちはスミっていいますよろしくお願いします!!」


 プレイヤーが出てくるとは思わずつい固まっていると変な目を向けられたので慌てて自己紹介をする。


「あ、あぁえとブレットっていいますよろしく。君が案内してくれるんだよね?」


「はい!!どうしたんですか?変な顔してますよ?」


 なかなか素直にはっきり言うタイプのようだ。女性に変な顔って言われるとちょっと傷つくな……


「いやプレイヤーが出てくるとは思わなかったから」


「ああ、あんまり有名じゃないんですけど。このゲーム一部のNPCは高レベルの生産スキル持ってて弟子入りすると早くスキルが上がるんですよね。」


「なるほど、そうなのか」


 納得したところで案内してもらう。

 俺も今から行く銃屋の人に弟子入りしてみるか?


 案内してもらう途中初めて他のプレイヤーとの会話という事でつい盛り上がってしまった(自称名人様はカウントしない)


「鍛冶で弟子入りってことは武器をメインで作っていくのかい?」


「はいそうです!!武器ってカッコいいじゃないですか!!昔からこういうの憧れてて、現実じゃ難しいけどここじゃ自分の手で一から作ることができるし、レベルが上がれば魔改造とかできるようになれるって聞いて、このゲーム買うため学校休んで並んだんですよ‼あとそれから・・・・・・」


 なんかすごい語られちゃった。

 けどこの子が武器にかける思いがすごいってのは分かった。

 是非頑張ってほしい。

 でもまだ終わりそうにないので適当なとこで遮る。


「ああえーと途中で遮って悪いけどなんで他の武器と銃の扱ってる場所が違うのに銃屋の場所知ってるんだい?」


「あ、それはですね銃のパーツや弾に使う金属のインゴットを届けたりしてるからなんですよ」


「ああそうなんだ。ええとそれじゃあ銃とか作ってみたいとか思わないの?」


「はいそーですねぇ面白そうとは思うんですけど……このゲームの銃はパーツまでは自動で作られちゃうんでなんかそこは違うなーって思って」


 残念。銃を作ってくれる人がいれば楽できたのにとは思わなくはない。というか銃は生産の方も人気ないのか……


 など話しているうちに銃屋についたみたいだ。


「えー自分は短剣のスキルも持っててナイフをつくって欲しいんだけどフレンド登録してもいいかな?」


「あっはい構いませんよフレンド登録ですね。うちこっち来てからすぐに親方に弟子入りしたからまだあんまりフレンドいないんですよねー」


 俺なんて一人目だってことはなんか恥ずかしかったので黙ってることにしよう。

 本当プレイヤーと話してないな俺。


 フレンド登録を済ませ手を振って戻っていくスミを見送った。


 さてようやく銃屋についたがここの店主は兼業で銃鍛冶師(ガンスミス)をしているらしい。

 最初はレシピが手にはいればいいなと思った程度だったが、折角スキルが上がりやすくなるなるって情報を手にいれたんだし弟子入りすることを決めた。

 優しい人だといいなぁと思いつつドアに手をかける。



 

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