表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/13

少年時代

家でも学校でもイジメられる、それが私の

日常だった。

それは高校2年に進級するあたりまで続く。


昔のイジメは嫌味が無くカラッとしていた。

ガキ大将は面倒見がよかった。

先生は体罰こそすれど、温かみがあった。


よく耳にするフレーズだが、私の身の回り

では、そんな生易しい図式は展開されなかっ

た、と記憶している。


金品を要求する、地方銀行重役の息子。

同じく開業医の息子。

銀行の息子には死ぬ事を迫られ、医者の息子

からは学校で恥をかく事を常に要求された。

ヤクザの息子も少なからずいたが、不良が

開花した後も、低学年時のよしみで仲良く

してくれていた。

ときに庇ってくれたりもしたが、なぜか彼等

を頼るのは気が引けて…隠れ蓑に利用する事

はしなかった。

教師、彼等は何をしていたのか。

ヒステリー持ちの女性教師が多かったように

思う。

髪の毛、もみあげや襟足を力任せに引っ張る

先生…つま先が浮くほどに。

ある男性教員は、生徒間のイジメを推奨して

いた。

笑いを取れるアダ名をつける。

授業中、何度も私にだけ問いかける。

躓く私を嘲笑することを、他の生徒に煽る。

…後年、息子の家庭訪問で教員と面談した

際に、私の担任だったその男の話しも出た。


大学の先輩で、素晴らしい先生でしてね。

どこそこ学校の校長もなさって。


体罰大好きなサディストでしたよ。


昔なら多少は…


精神的に追い詰めるのも得意でしてね。

私とコンノさん( 仮名、女の子)は

彼の標的でしたよ。

コンノさんはノイローゼになりましたし。

記録にないですか?もみ消したでしょうね。


、、、


ワタナベマサミチ( 仮名、当該教員 )の

連絡先、ぜひ教えてくださいよ。

いま話しがしたい。


わかりません


ならイイです。

折をみて社会に暴露しますから。



傷って消えないんですよね。





私の母方は公務員、教員の家系で

叔父叔母のイイ加減な私生活ぶりや

外部から流れる噂に、その実体は

個人的に知っている…つもり。

まあ、社会のシステムのひとつ、だから。

存在の是非は問わない。

ただ、先生からイジメられる生徒が存在

する事実…

昔と変わらない、進化しない世界に辟易。


学校でイジメられる話し、家に持ち込みは

厳禁だった。

それは両親を狂喜乱舞、欣喜雀躍させる

ばかりか、イジメる側に対し更にイジメる

ことを要請せしめる事態に展開したから。

銀行息子のときも、医者息子オオヌマテツヤ(仮名)のときも。

…タイミング的には重複するが。

イジメられっ子の親からの認可が得られる

なら免罪符、白紙委任状を得たのに等しい。

わが両親は、苦情を申したてに行く素振り

を装いつつ、相手方の親子が揃う時間帯を

狙い訪ねて行った。

当然、先方の親は謝る。

…銀行のマクウチタカユキ( 仮名)だけは例外だった

そうで、鼻で笑われたと語っていた…

で、ひとしきり形式上に苦言を申し立て終え、

親ではなく息子に、こうイイ聞かせたそうだ。


ウチの息子は気が弱いので、鍛えてあげて

くださいね。

泣かせてもイイから。


実際、その後にベソかきながら…渾身の努力

で涙をこらえて帰宅したが、涙の跡と顔のアザ

で隠せなかった。

当時まだ在命だった祖母は、そんなときは

抱きしめて泣いてくれた。

普段は母の目をはばかり…私を庇うと制裁を

うけから…傍目には客観視しついたが、

きっと祖母は我が身を切られるような思いに

日々苛まれていたと思う。

一方、母は私が傷だらけ泥だらけで帰宅する

と、ことのほか上機嫌。

鼻歌で「おとーさん喜ぶ♪」

まあ、それでよかった。

祖母は泣かせたが、両親から殴られずに済む。


いまだ、かの両親の心理が理解できない。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 名護市にある北部ナントカ病院にいるんだってね [気になる点] 彼だけ顔写真が無いな [一言] こそこそ生きるしかないんだろうな
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ