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一方その頃

「ハァハァハァ…」


「ふむ、最後のは良かったですな」


鎧を着た男に剣を弾かれた一郎が、その場に膝をついた


「あ〜惜しいね、もう少しで当たったのに、二子もそう思わない?」


『あ、うん、そうだね』


城から支給されたローブを羽織った三絵が、話しかけてきた


「私も頑張りたいのにスキルがなぁ、覚えるのが大変だよ〜」


「三絵様はこれからですよ、あと少し頑張りましょう」


「は〜い」


三絵に魔法を教える役目を授かった女性が、優しく語りかけていた


「一郎様〜、頑張って〜」


私達が転移してきた時にはいなかった女性が、一郎の近くで応援している。彼女はこの国のお姫様で、一郎の傍にずっと付きっきりだ


(一郎って、ああいうのがいいんだ…)


お姫様に応援されて、照れている一郎を見て思う。こちらの世界に来る前は、私達は幼馴染四人でいつも遊んでいた


(一郎は私と歩いて、三絵は四季と歩くからいつも噂されてたな)


付き合ってはいなかったが、四人の関係は良好だったのではないかと、あの時までは思っていた


(四季、元気にしてるかな)


あちらの世界に置いてきてしまった友人を思い出す、いつも影が薄くて気がついたらいなくなっていた。今回はトイレに行くときは聞いたが、その後は帰ってきてないことを忘れていた


(九十九さんって名前だったかな、生きてるのかな)


私達の転移に巻き込まれて来たのに、役にたたないからと連れて行かれた。私達も同じ目に合うかもしれないと、怖くて助けることが出来なかった


(あの人はなんとなく私と、話せそうだったのにな)


混乱する一郎と三絵とは違い、冷静に周りを見ていた。きっとゲームなどをした経験があるか、異世界に関係する小説などを読んだことがあるのではないかと思う


「二子様、そろそろ宜しいですか?」


『はい、今行きます』


私達は自分のスキルを使えるようにと、城の中で訓練をしていた。私の訓練は怪我をした人の治療をしているのだが、そもそもそういう人は少ないのでなかなか経験値が得られなかった


(私達はいつまでこの城にいるのだろう)


本来なら街の外へ出て魔物を倒す方がいいみたいだが、ここにいない四季の役割だったはずの盾役がおらず、城の兵士も貴族の子息だとかで街の外へは出ようとしない


「二子様ももう少しで、レベルが上がるでしょう」


『本当ですか?』


一郎は現在レベル3に上がり、三絵も昨日レベル2に上がっていた。私は遅い方なので、まだ1のままだった


「次はこちらをお願いします」


『はい、わかりました』


また1人怪我をした人を治療するために、呼ばれた方へ向かうのだった


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