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俺のスキル

「行ったわね」


ナナの声がすると、俺のステータス画面が勝手に開き、そこからナナが出てきた


「ご飯食べれて良かったわね」


『そういえば、ナナは食べなくても大丈夫なのか?』


俺はナナのことや、妖精というものを知らない


「私は基本的には大丈夫よ、大気の中にある魔力を吸収してるから、食べようと思えば食べれるけどね」


女神によってそういう作りになっているらしい、ただ味は感じられるらしいので、美味しい物を見つけたら一緒に食べたいと思った


「さっきは人が来ちゃったから隠れたけど、何か聞きたいことがあったんだっけ?」


『あ、スキル』


「あ〜そうそうスキルね、それがどうしたの?」


『俺のスキルってなんなんだ、どうしてナナは知っていたんだ、ステータスに説明がないのはどうしてだ』


「落ち着きなさい!ちゃんと説明するから」


俺が口早にまくし立てると、落ち着くようにナナは言った


「まずはスキルね、わかりやすく言えばステータスの改ざんかしら」


ナナの話を聞く限り、数字の0が後ろに付くということは、単純にステータスが10倍になるということだと思った


『チートじゃねぇか…俺のステータスじゃなければだけど、でも…あれ?力が元に戻ってるんだけど』


ステータスを見ると、あの時60になっていた力が0が外れて、今はレベルアップした数値の8になっていた


「そうね、どこから説明しようかしら」


ナナは顎に手を当てて少し考えている、そして少しして口を開いた


「人や魔物が使うものに魔法ってのがあるのだけど、まぁスキルの中身みたいなものね」


ナナが説明をし始める、やはりこの世界は魔法がある世界だった


「例えば火球(ファイアボール)ってのがあるんだけど、それは発現させる時にMPを使って発現とコントロールが出来るのね」


『ふむ』


「ただその魔法は維持をすることが出来ないから、対象へ向かって撃つかそのままだと消滅する魔法なのね」


つまり瞬間的にMPを使って作り出して発射をするまでがセットで、対象へ撃たないと消えるらしい


「回復魔法もそうかな、瞬間的にその人のステータスによって回復する数値が決まってるから、その分だけ回復させたら消滅するの、だから何度も発動することになるのよね」


『なるほど…』


実際には一般的な回復魔法は、失われた体力の回復と傷が塞がる程度で、無くなった血などは補充されないらしい。おとぎ話の聖女は、失った部位や内臓までも回復魔法で復活させたらしいが


「次に照らす光(ライト)、これは洞窟や今のような暗いところでランプの明かりくらいにはなるんだけど、明るさは使い手しだいだし継続的にMPを消費する持続魔法になるわね」


『なるほど』


「ちなみに付与(エンチャント)ってステータスを上昇させる魔法もあるんだけど…」


『ちょっと待て、俺の付与(セット)と何が違うんだ』


「それはね、付与(エンチャント)はステータスを主に上昇させる魔法、あなたのスキルの付与はステータスを改ざんするスキルよ」


これも他の魔法と同じく、使用者によって上昇量は変化するらしい。ただナナの話を聞く限りだと、上昇してもいいとこ3割だ


『じゃあやっぱり俺のスキルはチートだな、だけど…』


ステータス画面をもう一度見ると、相変わらず力の数値は8だった


「で本題なんだけど、あんたのスキルは維持が出来ないのよ、どうしてかわかる?」


ナナに言われてステータスをもう一度上から下まで見る、その答えは分かりきっていた


『MPがないから…』


「正解!」


ナナが拍手をして褒めてくれるが、心の底から嬉しくはなかった


「説明するわね、あなたのスキルは付与でステータスに付与出来る場所が浮かび上がる、融合で0をはめ込んで改ざんをするの」


『それでMPがないから持続出来ないと』


つまり発動への消費は0だが、持続するのにはMPが必要だということだ


「そうね、いいとこ保っても一分ね」


『ちなみに連発は?』


「0のストックは今のところ1つだけ、これはレベルアップで増えるかもね」


『再使用は?』


「0を融合してから1時間かな」


『なんでそれがわかるの?』


「あんたの案内人だからじゃない?」


さすが俺のステータスから出てきた案内人である、もうその言葉に納得することにした


『チートのようでチートじゃねえな』


「生きてれば、大輪の花は咲くわよ」


ナナは先程俺が言った言葉を、当たり前のように言ってきた。ちなみにステータスに説明がないのは、対象のステータスを見る魔法やスキルを警戒して隠しているらしい


『生きられるのか、こんなステータスで』


「ふふふ、私に考えがあるわ」


ナナと話をしていると、また人の気配がしたらしく消えていった。気配のする方を向いて待つと、何やら荷物を抱えたマスが帰ってきた


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