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隠された世界  作者: ガイア
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不穏な気配

明美が先頭で歩いて廃病院の工事現場の看板の穴の開いた所まで来た所で、言った。「優よ、後ろを振り返らず付いてくるのだぞ」「奈々だったか?」「お前は、後ろ見てもいいからな」「では、行くぞ」明美が穴の開いた所を潜る為にしゃがんだら、優も穴を潜る為にしゃがむ体制になると、目の前には、明美の大きく柔らかそうなお尻が目の前にあった。優は恥ずかしそうな顔をして言った。「明美さん、目の前でフリフリ振らないで下さい。」明美が言った「良いプリケツだろう。優なら触っていいぞ」「明美さん。今はそんな事している時じゃ・・」優は、明美のくねくねくねとくねらせたお尻を見て、ムチムチしてて色っぽくて、美味しそうだな思いながらみていると、奈々が言った「BBAの尻なんか汚いよ」触るなら私の綺麗な、お尻のほうが良いよ」「ピチピチで新鮮だから。」明美が言い返そうとしなかった。何を思ったか、しゃがんだ状態で後ろに下がってきた。そうすると優喜の顔に明美のお尻が当たる。「おっと悪いな。言い返そうと戻ろうとしたんだが、優が私のお尻に顔を埋める程好きだとは・・・♡」優が明美のお尻で優の鼻が恥部に当たると明美が笑っていた。「デュフフフ~♡」優は、明美のお尻から甘酸っぱい匂いがして、くらくらして後ろに下がろうとした。そうすると後ろから声がした。「きゃー♡優君こんな所では恥ずかしいよ・・でも・・優君がいいなら・・」後ろにいた奈々の顔が優のお尻が当たる。その声を聴いた明美がそそくさと潜り、前が空いたので前に進むと奈々が残念そうに声をあげた。「せっかくの機会が~」そうして優喜が潜り抜けて、続いて奈々も潜り抜けると先程の隆起した地面の中庭らしき所に出た。そうすると明美が喋る。「私らが会った所の横に階段があったからそこから上にあがるぞ」優と奈々が頷き答えた。入り口の所まで歩いているとロープらしき物を明美が照らすと。しめ縄みたいに捻れたロープが見てとれた。行きの時は懐中電灯が点かなかった為、良く分からなかったが、今照らされて、ロープらしき物は、神社などで良く見るしめ縄そのものだった。周りには紙垂とよばれるものが付いていた。そして中に入る扉の所にお札が張り付いていた。そこで、明美が言った。「やはり、ここには何かあるな。神社などで見るしめ縄などは、ちゃんとした意味があって付けているんだ。」そうすると誰かがこのしめ縄を外してお札を切って入ったの「だろう。」「しめ縄は悪霊などを入らない為の物で神様が下りた所で結界のようなものだ。」「ここの土地の神様を祭っていたのだろう。」「よく何かあった所では、神様を招いて祭る為に社を建てたりするんだが、ちゃんと神様に対して礼儀を尽くさないと、逆効果になることがあるんだ。」「いつ外されたのか分からないが、さぞここの神様はお冠だろうな」優喜は明美の話を聞いて思った事を言った。「それじゃ皆がいなくなったのは、その神様の怒りなの?」「神様が悪霊になったからだとしたら戦時中の事は関係ないの?」明美が言った「それは、分からないがネットの話は、嘘もあるが本当のこともある。」「このような場所は、彷徨う魂が集まるスポットになるんだ。」「光に惹かれる虫の様にわらわらとな」奈々がショックを受けたような顔で言った。「・・そんな・・これって・・・」優は心配そうに奈々を見ると、気落ちした様にうつむいている。優は、虫がよっぽど嫌いなんだと思った。「ここの所は、別棟になっているみたいだな」明美が、ライトで建物を照らして見て初めて分かった事だが、本棟と別棟とは、上で繋がるようになっていた。「あそこから通って本棟の方に行きあの病室に行けるようだな」「外から本棟に行った方が早いじゃないの?」「わざわざここから行かなくても・・」奈々がここから、行きたくないのか、そう言った。優もそう思ったが、明美が言った。「私は、ここに来た時に本棟の方を見たんだが、本棟の方は、鎖がぐるぐる回して鍵がかかっていたから、行けないぞ」「調べものするときの基本だぞ」「私が信用出来ないなら本棟の入り口に行くといい。」優は明美さんが言った事をすぐに信用したように「さすが明美さん」って言った。そのことに不満な顔した奈々は、優に言った。「理詰めな事ね。私はあなたを信用してないから本棟の方を見に行くわよ」「前に見た時っていつ見たのか怪しいし、他の所から入れるかもしれないじゃない」「優は優しいから私の方に来てくれるよね?」優はどうしようか迷いながら、言った。「明美さんが見た事は本当だと思う。」「奈々が一人で見に行くのは危険だと思うから、明美さんもう一度見に行きませんか?」「行かんぞ。さっきそこの所で何か影が見えたからな」「幽霊か不審者か分からんからな」明美が言った。迷った優は、しぶしぶ答えた「明美さん別棟から行きましょう。」「奈々は、ここから出て、車の所でいて」「こんな場所だから、なにかあるか分からないから僕のお守り渡しておくね。」とお守りを渡し。明美と共に病院のなかに入って行く。優と明美の後ろ姿を目で追いながら、茫然としていた。優が私より明美という女を選んだ事が悔しくて優が渡したお守りを手で、握りつぶすかの如く思い切り握っていた。「あのババアがいたら私の優が・・・遠くに行ってしまうわ・・」「何とかしないと・・」

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