第三話・龍型の荒神
今回も酷いです。完全に自己満足になりますね……
政府の現人神……この国が管理して現人神を守る。政府の現人神になればお金は出る上に一定以上の政府の保護下になる
だけど、全員が政府所属とは行かない。望まない現人神も居る。だから任意で強制は無かった
『……諦め……』
彼女が言いかけた時に再びサイレンが鳴り響く。彼女は嬉しかったのか。目の前の現人神の少女2人は驚いてサイレンが鳴っていた方向を見ていた
彼女達はまだ荒神を倒せてない。だから今がチャンスと。私は目につかないように走る
『……変わるよ?……』
私は頷くと現人神の姿へとなり一気に【空亡】の能力で空間の距離を無に帰した。そして目の前に荒神が建物を崩壊させ暴れてるのが視界に入った
荒神にもランクは存在する。上から、【原初級】【神話級】【幻想級】【伝説級】【魔王級】【魔神級】【魔人級】【悪魔級】【妖精霊級】【精霊級】【妖精級】【幻影級】【黒夢級】【魔物級】が存在する。これも学校で簡単に習う
この飛竜型の荒神は【幻想級】に当てはまるが……殆ど見た目に左右される
因みに現荒人神姫は【原初級】に属し、手を出してはいけない存在扱いに。昨日の荒神は【悪魔級】扱いに
『……また弱い……』
飛竜型の荒神はブレスを吐く。それを彼女は片手で受け止めてそれを防いでいた
今回も早くに終わるかと思ったけど、彼女は細く微笑んでいた
『……群れ……楽しめそう……』
彼女はブレスを弾くと、壁を一気に走り抜けてそのまま拳で一体に殴りつける。殴られた飛竜型の荒神はそのまま落ちていくのを彼女は一気に蹴りを入れて複数の飛竜型の荒神を巻き込む形で殺していた
壁伝いの他に空中で方向転換したりして飛竜型の荒神をどんどん殺していく。流れ作業だけど一向に止まる気配がしない
『……本体を殺すしかない……』
群れが途切れないのはリーダー格が居て、永遠に呼び続けてるのだろうと。体をひねりつつ手を銃みたいな形にして黒い弾を形成していた
黒い弾を込め終えると一気に打ち込むように放った。それは黒い一筋の線が伸びていき……
『……勘が良い……追う……』
周囲の飛竜型の荒神はほぼ消滅していたが、リーダー格は上手い事躱して逃げたみたい。一気に体をひねり、空間を使って体勢を立て直すのと同時にリーダー格へと向かう
半分になった飛竜型や頭が消し飛んだ、体が抉られた、様々な死に方をした飛竜型の荒神は地面をへと落ちていく
やがて山の方へと。中に入ってくと一気に速度を落として一回転する形で地面へと着地する
『……おぉ……龍だ……』
【神話級】の龍型の荒神。そしてかなり大きな巨体を持っていた。龍は私を認識すると、一気に魔法陣みたいなのを展開させていた
彼女は片手を広げて、同じ様に魔法陣を展開する。それと同時に龍型の荒神は飛竜型の荒神を解き放つが、それを漆黒の触手が絡め取り全ての飛竜型の荒神を無に帰していた
それすらも想定通りなのか、口を開いて破壊光線の事くレーザーを放っていた
彼女は躱すのが無理だと判断すると一気に動き躱したが、脇腹が抉られていた。彼女は痛くなくとも私に痛みが来る
だけど、痛みは一瞬で治まっていた。脇腹を見るともう既に塞がり治されていた
『……おい……』
楽しんでいた彼女が笑みを無くして低い声で唸る
『お前……傷をつけたな?……』
黒いモヤが風を纏い、周囲を飲み込んでいく。それは木々を侵食し飲み込んでいく
龍型の荒神はそれをものともせずに次の攻撃に移ろうとするが、吹き飛ばされて黒い漆黒の触手が喰らいつき無に返してい
龍型の荒神はそれを認識すると初めて怒りを顕にした
『……無駄……』
次の攻撃を、次の攻撃を、龍型の荒神は繰り出すが全て漆黒の触手が全てを喰らって消していた。物理では不可能な現象ですらも全て
無数の攻撃が攻防を繰り返していたが、龍型の荒神の攻撃だけが弱くなっていく
『……もう終わりか……』
やがて龍型の荒神の攻撃が押されていき、漆黒の触手が龍型の荒神に喰らいつく。それを皮切りに無数の漆黒の触手が喰らいつき始めた
龍型の荒神は振り払おうとするが、侵食していて飲み込まれてる為に動きが鈍っていく
龍型の荒神は私を見ると諦めた表情をして
『……お前……人間じゃないな……』
そう彼女は呟く。それと同時に龍型の荒神は飲み込まれて、残ったのは複数の蜥蜴の死骸だけと、無数のメモリーが散らばる様に落ちていた
『凄いね?。感心するよ……現荒人神姫達』
拍手する弟と共に男の姿をした現荒人神姫が。そこで別の意味で驚いたのが、男でも現荒人神姫になれる事だった……
設定
ランク・【原初級】【神話級】【幻想級】【伝説級】【魔王級】【魔神級】【魔人級】【悪魔級】【妖精霊級】【精霊級】【妖精級】【幻影級】【黒夢級】【魔物級】が存在し、一番上が【原初級】で一番下が【悪魔級】。ランクは存在してるが強さとは比例してない
読み方
現荒人神姫→あらひとがみ
・現人神と同じ読み方で上位互換になる
契禊姫→みそぎ