第二話・過去
契禊姫の過去に少しだけ触れます。相変わらず酷い文章です
ビルの屋上で眺めていた。あの戦いから転移したのは。彼女は目を伏せていた。私達が去った後に彼女が言う通りに現人神が来て荒神のトドメを刺していた
それを確認すると私は彼女から制御が外れて座り込んだ。足に力が入らずにそのままに
『初めてだから……それに……』
彼女の手にはメモリーが。そこで思い出したのが私と彼女を1つにしたメモリー。それが形そっくりで同じものだと
私はそれを眺めていた。真っ黒なメモリーで見た感じは嫌な感じがする。それを彼女は一瞬にして真っ白にした
『……荒神の本体……あれは……死者の人間が……荒神になり……自然現象……又は……ありとあらゆる……伝承……神の力……それらをなぞった……それが……メモリー……扱えるのは……私みたいな……現荒人神姫のみ……そして……それを行ってるのが……現荒人神姫……私は……其奴を……殺す……それが目的……』
彼女は本気だった。私はようやく立ち上がり彼女の手を引いて
「……取り敢えず……帰ろ?。貴女とは話したいから……色々と」
彼女は私を見て微笑み頷いた。それは敵意もなく純粋な笑みだった
家に帰る。家には誰も居なく、彼女はそれを確認すると私の中から出てくる
『……一人?……』
私は頷いた。家族はもう居ないから
「それよりも……あの姿の私は何者なの?」
椅子に座り聞いた。彼女は私の胸元に触れて
『メモリー……貴女の中に……取り込まれ……貴女は……私と一つになる事で……現荒人神姫に……契禊姫……何か思わない?……』
そう言ってさっきのメモリーを机に置く。私はそのメモリーを見て首を横に振る
分からなかったから。でも……彼女は私を見て
『……契禊姫……昔を覚えてる?……貴女が……私と約束し……与えた……御守り……』
私は頷いた。そのメモリーは私の中にあり、彼女と一つになる事が出来るもの。彼女の約束は……
「……覚えて無い……どうして?」
彼女は納得していた。彼女との約束を何も覚えてなかったのだから
『……契禊姫……貴女は……昔に……私と一つに……なった事ある……メモリーを介さずに……』
目を見開いた。それは何も覚えて無いのだから。でも彼女は真剣な顔で私を見ていた
理由は分からない。だって昔の事なんて……彼女と居て、遊び、過ごしたのだから
『……その副作用……これは……人間を荒神にする……貴女は……それを聞いて……思い出さない?……』
人間では無いが人間を荒神にするメモリー……私の中にあるメモリーと同じ機能……
目を見開いた。彼女は小さく頷き
『……貴女は……荒神になって……私の手で……人間に戻った……存在……それも……最悪の形で……』
鼓動が強くなる。この先は聞きたくなかったから。聞いたら元の生活に戻れないと……そう思った
『……止めておくね……契禊姫は……私の宿主だから……でも……信じて……何時か……その時に……全て話すから……』
そう言って私の中へと。彼女も私の事を思ってそう言ってくれたのだろうと
今日はこれで終わった。私はゆっくりと寝る準備をした。知りたくない恐怖と共に
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ゆっくりと目を開けると彼女がメモリーを見ていた。やがて私が起きたのを見て
『……学校は?……』
私は首を横に振る。正確には行ってるが不登校だから
彼女は深く聞いてこずに
『……このメモリーは……関係無かった……偶然……死人に入り込んだみたい……で……これを使った……武器を作ることにした……でも……足りない……契禊姫……』
言いたい事は分かる。私は頷いて着替え始めた。今日は黒のショートパンツに肩出しのシャツ。カーディガンを羽織る
彼女は私を見て
『……行こっか……』
私は頷いて家を出る事に。何も無いが何かあれば彼女の目的にも繋がる
街中を散策して休憩をする事に
「……ねぇ……私が一度荒神になった時に……記憶を無くしたのはその影響なの?」
私は聞くと彼女の反応は同意の様な感じだった
『……止めるために……そのお陰で……離れ離れになった……貴女を守る為に……でも……こうして……呼んでくれた……』
突然居なくなった理由も分かった。私はそれで納得した
休憩を終えて私は立ち上がると、サイレンが鳴り響いた。ようやく目的が出来たのだから
お金を払い店を出て急いで向かう。だけど……既に先客が居て
『……見とくだけ……』
私は頷いた。メモリーは回収したいが現人神が居る為に見る事しか出来なかった
2人で戦っているみたいで、私は少しだけ観察して分かった
「政府の現人神……」
私はそう呟いた
設定
メモリー
・追加。人間もしくは死体を荒神にする為の道具で与える事もあれば偶然になる事もある