第十四話・目的
瞳那「『現神と荒神の一人語り』始まります」
瞳那「お知らせとしてこの章を終わらせる為に考えていた予定よりも早く進ませたみたいですね」
瞳那「なので、予定した話はカットされてます」
瞳那「さて。伝えたし、あらすじは元の家に向かうと母親の手紙を見つけた所で終わりましたね」
瞳那「今回は手紙の内容と目的の話になります」
瞳那「では、本編どうぞ!」
『この手紙を見つけたてことは、私は死に契禊姫は現荒人神姫と向き合う決心が着いたとのだと思う
私は契禊姫に伝えてない事があった。私は人間の敵である荒神。それも意思の持った荒神。現荒人神姫《悲観》。それが私。契禊姫……貴女はそんな私の娘で人間のハーフになる
お父さんに何度も告白されて私は人間として生活し契禊姫を産んだ。その時に分かったのが貴女は現荒人神姫の自覚は無く人間の皮を被った現荒人神姫として生まれた
愛していた。でも、それと同時に人間と現荒人神姫のハーフの子がどんな影響を及ぼすのか分からなかった。だから私はあんな態度をとった
安心して貴女は嫌いじゃない。だから貴女は現荒人神姫の貴女と向き合って
貴女は私の血が流れてる。《悲観》と貴女の力がある筈。もし現荒人神姫になるのなら貴女は人間では居られなくなる。ならないのなら……その力は失い貴女は普通の人間に戻る
私の《悲観》は望みを叶える。どんなありとあらゆる全ての不可能な願いですら
貴女は私の能力を一回だけ使える。そしてそれをしたのが私。願いを慎重に決めて叶えて
最後に。私は貴女の事を愛してる』
そう綴られていて手紙は終わっていた。私はモノを手に立ち上がる。この姿が本来の私の姿
『……私は……傍に……居る……』
そう言って抱きしめてくれた。私は頷いて歩く。もう決めてるから
その時に携帯が鳴り響いていた。私は手に取り出ると
「契禊姫!。大変です!」
瞳那の声が響いた。能力を使おうと思った矢先に
「仮面の少女が学校を崩壊させた。今、現人神で対処してるけど……無数の荒神とフィラーが街を」
私は唇をかみ締めていた。やはりあの時に止めるべきだった。油断した。こんなに早く……会って直ぐに行動に移すとは思わなかった
能力を使えば……きっと……
「そんなに直ぐに行動するとは思わなかった……でも、対処出来る」
電話の奥から息を飲む声が
「お母さんの能力をこの場で使う。でも、そうするには少しだけ条件が……」
私は瞳那に伝えた。瞳那は
「……それは犠牲に?」
私は細く微笑む。この能力は……お母さんの能力はそんなデメリットの無い能力では無い
私は少しだけ涙を流して
「待ってる。出来るだけ早く。その間に準備するから」
私は電話を切った。私はその場から移動する事に。それはこの場に合流する為に
でも、それは
「行かせない」
真横から刀が突き刺さるように落ちてくる。私は細く微笑む。一人目の手間が省けたから
「後は……」
私とレスティアは能力を使おうとしたが
「無駄」
そう言って目の前に。躱そうにも躱せない。その時に目の前にレスティアが
『……守る……』
レスティアが引き裂かれていた。そしてそのまま私を弾き飛ばすと、仮面の少女の仮面を引き剥がそうとしていた
仮面の少女はそれを認識したのか阻止する為に腕を吹き飛ばしていたけど
「……っ……」
仮面ごと腕が吹き飛び素顔が。それは見知っていたから。彼女は少しだけ笑う
「あーあ……バレちゃった。契禊姫さん」
クラス委員長の変わり果てた紫藤愛夏が。私は油断して吹き飛ばされていた
「やはり、知り合いとなると最強の契禊姫さんでも鈍くなりますね」
刀を思いっきり突き刺される。痛みで目を瞑るが思いっきりお腹を蹴られ
「貴女を取り込めば貴女の力が使える」
そのままナイフをもう片方の腕を突き刺して私に股がった
彼女の狙いは私。私は彼女を見るが彼女は私を見て
「素敵な力。欲しい……貴女のメモリーを」
私の胸に腕が貫いていた。それはフィラー以外の七つの大罪のメモリーと私のメモリーが
彼女は引き抜くと八本のメモリーが握られ
「これで私は最強になれる」
そう言って全てのメモリーを取り込んだ。私の意識が深く落ちていくのを彼女は見て、そして優越な表情をして
「契禊姫さん。貴女は用済みです」
そう言うと私の心臓を貫く。口から血を吐き私はゆっくりと目を瞑った
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契禊姫に言われて急いで向かう。現人神になる前に現荒人神姫として残った力を使って現人神達に頼んだ。出来るだけ今居る荒神を引き連れて崩壊した街に
『何処に向かおうと無駄です』
フィラーが追いかけてくるが適度な距離を保つ為に。やはり……現荒人神姫と言った所になる
私はそれを無視して向かう。彼奴は二の次。契禊姫の狙いの為にこの荒神を引連れるだけ
ようやく見えてきた時に、衝撃が走った。それは崩壊した街を中心に黒いモヤが周囲を襲っていた
「遅かったですね。小夜梛瞳那さん」
聞いた事ある声が。その場に立っていたのは……紫藤愛夏と
口から血を吐いて息絶えてる契禊姫が……
契禊姫「……私殺されてない?」
レスティア『……されたね……ゲストは……』
愛夏「はい。契禊姫さんを殺した張本人。紫藤愛夏です。一言言うとシロクロですよね?」
契禊姫「予定していた話をカットして進めたらしいからね。本来なら戦闘あったけど、それすらも無視して愛夏は私の中のメモリーを全て取り込んで最強に……これ、大丈夫なの?」
レスティア『……ぎるてぃー……』
愛夏「学校を舞台なのに混ぜか崩壊した街に。今までの『現神と荒神の暇つぶし』で話したこと全て無駄になりましたね……」
契禊姫「本当にシロクロは……これ、大丈夫なの?。物語として」
レスティア『……大丈夫らしい……』
契禊姫「ならいいけど……これ、主人公である私が死に何かの目的も終わったのじゃないの?」
レスティア『……それは……大丈夫……』
愛夏「どうも……物語として強くしすぎたキャラが多くて制御出来ないからと。次の章の主人公は弱いけど、契禊姫さんの干渉も入るみたいですね」
契禊姫「唐突なネタバレ……と言うよりかは……莉恋の死体の扱いは?。予定していた話がカットしたのだから無駄になるよね?」
愛夏「それも大丈夫らしいです。本来なら契禊姫さんの眷属として蘇る予定だったらしいけど、次の章の話の展開をリセットするらしい。その時に莉恋さんの死体も使うらしいですね」
レスティア『……話した事……無駄になった……』
愛夏「ほとんどはそうですね……なので……この章の話で『現荒人神姫〜現神と荒神の少女〜』は完結しますが……このままタイトル変更と次のタイトルをこの章の完結後に変えるらしいです」
契禊姫「一回……シロクロを処すね。これは酷すぎた」
愛夏「手伝います」
レスティア『……行ってしまった……多分帰ってこない……今回は短いけど……終わる……』
レスティア『……またね……』