第十一話・死者
瞳那「さて。今回も『現神と荒神の一人語り』始まります」
瞳那「お知らせは……無いそう何で、前回のあらすじ」
瞳那「前回は仮面の少女の登場予定となる話。彼女が作られた話ですね。後は契禊姫の現荒人神姫としての契禊姫が出てきた事ですね」
瞳那「今回はその続きになります」
瞳那「では、本編どうぞ!」
急いで向かっていた。サイレンが鳴り響き向かうと狼型の荒神と
「来た……」
仮面を着けた謎の少女が立っていた。分かるのは彼女が人間であると同時に現荒人神姫として立っていることに
瞳那を見ると私の胸元に手を添えていた
「《怠惰》……それに……」
私は頷いた。彼女は私と同じ様に情報が見れない
私は現荒人神姫の姿になる。腰には刀を携えて
瞳那もなろうとするが、瞳那の胸元からメモリーが飛び出して私の中へと入り込む
「……私の目的は……君達では無い。任せた」
そう言って仮面の少女は消えていく
「……そう……」
瞳那はそう言うと私を見て
「後は怠惰だけ!」
私の鼓動が強くなるのと同時に狼型の荒神が襲ってくる
私の意識は無くなっていく
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『……《傲慢》……《暴食》……瞳那……抜き出した……私は……強くなる為……』
契禊姫の左端からの髪色が七色になる。そして彼女は片手で弾いて吹き飛ばしていた
『……完全……じゃない……時間無い……終わらせるか……』
そう言って頭に蹴りを入れて吹き飛ばしていた。濁り虚ろな瞳は私を見て、私に倒れる
『……疲れた……寝る……多分……暫くは……出ない……』
そう言って目を瞑ると寝息を立てた。現荒人神姫の姿の彼女は少女の様に儚げな雰囲気を出していた
私の力が契禊姫の中に継承されたのなら私には何も残らない。でも……
「現人神として……私は傍に居るよ」
私はそう彼女に告げた。なる為には……莉恋に聞かないといけない。その為に瑞慕家に向かう事にした
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「委員長……」
莉恋と愛夏。彼女達は愛夏の家の前で会っていた。警戒もしない為に愛夏は心の中で細く微笑んでいた
そのまま家に入ると
「あがっ……委員……長……?」
仮面を着けた少女が莉恋を気絶させていた
仮面の少女は紫藤愛夏本人であり彼女は人形。わざと狼型の荒神を解き放ち、相手のめんどくさい契禊姫と瞳那から遠ざけさせた。わざわざ2人になる時を狙って
莉恋も行こうとしていたが腕を掴み愛夏が真剣な表情して逃げるように促した為に了承するしか無かった。彼女がそういうのを分かっていて。断っても連れ戻そうとするのを
「委員長……?」
ゆっくりと目を覚ました莉恋は仮面の少女を見ていた
「貴女は……あれ?」
首から血を流していた。何時切られたのか分からない。直感で死ぬのは分かった。最後の足掻きをするために行動しようとするが、一気に切り裂かれ
「始末完了……」
仮面をゆっくりと外す少女の顔を見た莉恋は目を見開いていた。委員長である紫藤愛夏本人で
「現人神だから生きてるのか……」
そう言って手に持っていた刀を心臓付近に突き刺して
「莉恋さん。見知った顔でも信じたらダメですよ。私は生まれ変わったのだから」
そう言ってトドメを指していた。莉恋は口から血を吐き息を止めた
『お見事です。これはその報酬です』
そう言って愛夏に渡すと愛夏は仮面を着けて人間の姿へと
それと同時にフィラーは居なくなり彼女は意識の無いまま部屋から出た。残されたのは莉恋の死体のみだった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「帰ってないね」
眠っている契禊姫を優しく撫でて聞いていたら、まだ帰ってないと
聞きたかったけど、今は良いと。その時に電話が鳴っていた
「待っていて」
そう言って部屋から出たのを確認して私は契禊姫に
「起きても大丈夫よ」
ゆっくりと目を開けると人間の姿となり起き上がっていた
「記憶が無い……何があったの?」
私は言おうか悩んだけど言わない方を選んだ
「私の現荒人神姫が契禊姫に。理由は分からないけど……契禊姫には《怠惰》と《強欲》以外は集まってる」
違う知ってる。契禊姫の中の現荒人神姫が力を求めて集めてる
今の彼女が味方なのか分からない。でも彼女を一人にしては駄目と分かった
「そう……私も怖い」
契禊姫はそう言い始めた
「怖いの。でも、私が現荒人神姫として居る限りはフィラーを倒すと決めた。だから……死ねない」
彼女は真剣な表情して言う。私は彼女の表情を見て決めた
「私も手伝います。今は……現荒人神姫としての力は無いけど……でも……」
彼女は私の頬に触れて微笑んでいた
「ありがとう」
彼女は微笑み私にそう言う。その時に
「悪い知らせよ。莉恋の死体が見つかった。それも……悪趣味なやり方で」
莉桜さんが入ってきた。それは期待していた言葉とは違うかった
レスティア『……私の出番ない……『現神と現神の暇つぶし』始まる……』
契禊姫「今回もゲスト居ます。早速」
莉恋「はい。再び登場。瑞慕莉恋です」
レスティア『……死者が……来た……』
莉恋「本当に死にましたね……本編で」
契禊姫「という訳で最後かもしれないですが、ゲストは瑞慕莉恋。本編の死をもって、クランクアップです」
莉恋「えっ?。マジ?」
契禊姫「はい。予定は無いですね……と言うよりかは名前は出ますが引き継ぎする為の死なので、シロクロも殺そうか迷ったらしい」
莉恋「そこは生かして欲しかった……」
レスティア『……これは……契禊姫の……現荒人神姫の人格が……結構関わっていて……契禊姫の現荒人神姫は……この章で……覚醒する……それに伴って……瞳那は……現荒人神姫を失う……失うと……今度は……現人神として……力をつけようとする……そうなると……新たに……作るよりも……瑞慕莉桜を……信用と……共通の目的としての……話で……莉恋は……犠牲に……』
莉恋「酷い……」
契禊姫「さらに言うと、莉恋が死んだ事で敵では無いと確信を得て手を組む口実が出来る。必要な犠牲になるね……」
莉恋「シロクロに文句言ってくる」
契禊姫「行っちゃった……」
レスティア『……実際……元の話は……助ける予定……でも……それだと……面白くないと……だから……死を作る事で……瞳那の強化に……まぁ……それが……良いか悪いかは……皆さん次第……』
莉恋「行ってきたら、それも考えてだって」
契禊姫「早いね」
莉恋「予測していたらしい。どうも、私の死もこの章と次の章に使うみたい。詳しい事は教えてくれなかったけど、一言、瞳那の強化と次の章にと」
レスティア『……本当に……そう書いてある……』
莉恋「どうなるかは今後に期待ね」
契禊姫「じゃ、やはり、瞳那の強化フラグは莉恋によって確定したて事ね」
莉恋「そうなるね。どんな形で私が次の章に登場するんだろう……てか、クランクアップしたのにまた?」
契禊姫「シロクロ曰く、この章限定でのクランクアップの意味らしい。やはり適当さが出てる」
レスティア『……考えるの辞める……』
莉恋「だよね……」
契禊姫「じゃ、莉恋は何処かのタイミングで登場はする」
莉恋「次の章とこの章の。この章は言葉は発さないけど名前は名前はちょくちょく上がると思う」
レスティア『……じゃ……お開きに……?』
莉恋「だね。どうせ呼ばれると思うし」
契禊姫「そうだね。じゃ、『現神と荒神の暇つぶし』これにて終わります。次の話もお楽しみに!」




