アルコール中毒の家族がいると
先日元芸能人の人が飲酒運転で事故を起こしました。
その結果なのかここ数日、アクセスが増えています。
追記を書いています。
今現在家族の問題で悩んでいる人はたくさんいることだと思う。
ご多分に漏れずうちもその一つだ。
私の場合いちばんの問題は実母であった。
私の家族は父と母と私と弟の四人家族だった。
今思えば母の実家は大酒飲みばかりで、冠婚葬祭といえば酒を飲むことが主体であった。
私の祖母は痴呆の末、長男の嫁に餓死させられた。
祖母は日常的にお茶の代わりに清酒を飲んでいた。
祖母の人生は辛いことばかりだったのだろうと、推測はされる。
農家の長男に嫁ぎ、戦争の最中は舅姑小舅小姑の中でただ一人の他人な為嫁いびりをされ、産んだ子供に心臓疾患があり、病院代は嵩み田畑も売りに出し、娘四人は中卒で仕事をさせその稼ぎを掠め取って生きてきたと言う。
ようやく子世代も家庭を持ち、やれやれと息ついでお酒に溺れた。
アルコール性痴呆と言うものは、あっっと言う間にダメになって行く。
気がつけば寝たきりになり、それでも食欲は衰えず、食べれば食べた分だけ出す。
長男の嫁は下の世話を厭い、毎日食べる分を制限した。
その結果餓死したわけだ。
当時訪問してくれた医師は、そんな家庭内の事を察して死亡診断書には老衰と書いた。
いまから、40年ほど前のことだ。
そんな家だったので、祖母の娘たちも大酒飲みだ。
長女はアルコール性の肝硬変で死んだ。
三女はまだ生きているけれど、アルコール性の肝がんだ。
もう直ぐ死ぬと言いながら、まだ生きている。
四女は婚家で酒を飲むことを禁じられているので、まだ生きている。
次女が私の実母であるが、アルコール中毒だ。
朝から飲んでいるし、止めても飲む。
以前酒を飲んだ状態で運転して自損事故を起こしている。
お酒を飲むと意味のわからない電話をよくかけてきていた。
彼女の中では自分はとても子供思いの良い母親らしい。
酒を飲んではクダを巻き、自分の離婚問題になったり、仕事上でも問題を起こしたり。
本当に色々あったのに、アルコールの所為で脳細胞が死んでいるのか、全て無かったことになっている。
便利な頭だ。
だから、離れて暮らしていた私が彼女の為に便宜を図らないことをとても怒る。
酒を飲んで電話の向こうで、怒る。
怒鳴る。
最後はどれだけ自分が私に色々してあげたのか泣きながら言い募る。
しかしそれは、私ではなく弟にしたことだと言うと、違うお前にしてあげたことだと言ってまた怒る。
一時期電話を着信拒否していた時は、電報が来た。
このご時世に電報だよ。
「至急連絡乞う」
なんて書いてあった。
うちの子供は、お祝い電報以外を初めて見たと写メ撮ってた。
アルコール中毒者のすることはよくわからない。
その至急連絡乞うもたいしたことじゃなかったので、そのまま着信拒否していたら、大怪我をして日赤のERのドクターから電話が来た時は、誰になりすませたんだと思ったけど。
父は仕事をしていたけれど、ほとんど人助けみたいなもので給料に反映されていなかったようだ。
つまり酒を飲む生活の余裕がなかった。
まだ若いうちに癌になって死んだ。
癌とわかる直前、珍しく酒に酔って家のガラスを割った時、
「なんだかすごくイライラするんだ」と言っていた。
弟は仕事上の人間関係で、某S建設で職場いじめにあい、鬱病になりその後アルコール中毒になって死んだ。
鬱病になって、家に戻されて見た弟の姿はまだ30代だったのに老人のようだった。
家の中に付けた手すりに寄りかかり、背を丸めカタカタと半歩づつ歩く姿に恐れを抱いた。
人ってこんなに変わるんだと。
母親に甘やかされて長男教の結果、自尊心尊大で我儘で闊達だった弟はそこには居なかった。
夫の父親もアルコール中毒だった。
結婚するまで知らなかったけれど、夫の父親は自分の妻が浮気をしたことをいつまでも忘れずに、酒を飲むたびにそれをネタに自身の妻に暴力を振るっていた。
今で言うドメスティックバイオレンスだ。
私の父親は躾けと言えども、子供や妻に手をあげる人ではなかったので、はじめて夫の父親の暴力を振るう姿を見たときは、びっくりした。
夫の父親も息子の妻や孫には暴力を振るうことはなかったけれど、私達が原因で夫の母親は暴力振るわれることもあった。私と私の子供のことで不満があると、それをネタに自分の妻をフライパンやヤカンで殴るのだ。
私の親族もアルコールで色々と問題行動はあったけれど、暴力は別問題だと思う。
夫の父親は夫が子供の頃、夫にも暴力を振るっていたようで、父親よりもはるかに大きくなっても、父親を恐れていた。
子供の頃自分より大きな父に振るわれた暴力は、トラウマとなってしまうのだろうと思う。
普通自分がされて嫌だったことは、しないようになると思うのだけれど、夫は酒を飲み私に暴力を振るった。
しかし、私は反撃した。
夫は190センチ私は155センチだけれど、夫に殴られた時すぐさま立ち上がり夫の腹を蹴った。
そして股間を蹴り上げた。
夫は泣いた。
「あんたは私より大きいのになんで殴るの私だって殴られたら痛いしやり返す」
と言ったら夫は私に暴力を振るうことはなくなった。
でも、酒に酔うと家中のガラスを割ったり息子を殴るようになったので離婚した。
このように人は変わらない。
いつか解ってくれるかもと思っても絶対にわからない。
よく、○○をしなければ良い人とか言うけれど、その○○が問題なのだ。
酒を楽しく適量で止められない人と付き合うことはない。
それが家族でも、逃げて良いのだ。
自分の人生は自分のものだ。
自分が楽しく生きて行く為に、自分が負担することはないのだ。
今、家族の問題で苦しんでいる人がいたら、私は言う。
逃げろ。
今直ぐ逃げろ。
そしていつか分かり合えるかもという幻想は捨てろ。
絶対に関わるな。
それが自分が幸せになる近道だとね。
今の私は幸か不幸か、ビール一杯が飲めない身体になってしまったので、会社等の付き合いで飲み会には行くけれど、乾杯のビール飲んだら後はジュースやお茶ばかり飲むことになるので、参加費が割りに合わないのでどうしても出なくてはいけない歓送迎会のみにしている。
おかげさまで、家族にお酒で迷惑はかけていない。
でももし、私が酒を飲めなくならなかったら、きっとアルコール中毒になって家族に迷惑をかけただろうとは思う。
離婚する前は、一週間で4Lの大五郎が終わっていたのだから。
飲めなくなって良かったと思う。
自分が幸せになりたければ、問題行動のある人、特にアルコール中毒の家族とは縁を切ったほうがいいと思う。
それにあなた方には次代を育てると言う仕事があります。
それは、子供だったり仕事の後輩だったり、趣味の仲間かもしれません。
今目の前であなた方を苦しめる老いさらばえたアルコール中毒者は、もう自分たちの仕事を終わらせているのです。
十分育ったあなた方が、自業自得でアルコール中毒者になった家族を見捨てて自分の仕事をすることに負い目を感じる必要もないのです。
ただ、アルコール中毒となった家族を忘れずにいて自分に余裕があったときだけ、できる範囲で優しくしてあげれば良いのです。
そしてまた無理難題を言ってきたらまた距離をとれば良いのです。
さぁ自分の人生を頑張って楽しんでください。
感想の返信で書いたことを追記として乗せます。
先日、元芸能人が飲酒運転で捕まりましたよね。
あの方は以前もお酒でトラブルを起こしているにもかかわらず、会見でお酒は飲まないと言ったのに、結局は酒を飲んで事故を起こしています。
自分を律するって難しいのかもしれないけれど、本当に酒断ちをするなら家族の支援は必須なのです。
ただ家族が支援しているにもかかわらず、酒がやめられない人からは逃げてもいいと思っています。
酒を飲み始めたら途中で止められない自分を理解して、なぜ酒を断たないといけないのかを理解して自分のために家族のためにアルコールを飲まないことが必要なんですよね。
アルコール依存症の人は一生これから死ぬまで体の中に一滴もアルコールを入れない覚悟が必要なんだと思います。
真面目で趣味の無い人がアルコール依存症には多いと聞きます。
たった一つの趣味であるアルコールを断つためには、家族の支援が必要なのだと感じています。
本作の中では、逃げろと言っていますが、本気でお酒を断ち、家族のために生きると考えている人にはきちんと支えてあげて欲しいと思っています。
うちはもうアルコールの所為でみんな亡くなりました。
私の子供たちも多少の酒を飲みますが、なぜか缶酎ハイ一本くらいで止めてしまうので、彼女たちにもアルコール依存症の家族がいたことは影を落としているのかもしれません。
何度も書きますが、私の母と弟はアルコール依存症でした。
アルコール依存症で亡くなった訳ではないですが、アルコールが死因の引き金を引いているのです。
自分がお酒を飲んで自分を律することができないのなら、アルコールとは仲良くできないのです。
そんな仲良くできないアルコールとお友達になっていることはありません。
自分の大事な家族を悲しませないために、まずその一杯を止めることから始めて欲しいです。
そして家族にアルコール依存症がいる人は、自分がそうなる可能性を秘めているのです。
出来るだけ早くアルコール依存症の人とは離れる方が自分の幸せのためです。