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いや、俺は無理ですって  作者: 水ノ瀬 あおい
勇者
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勇者、7

「よし、行くぞ」


ガイ…どう見ても年上だからガイさんって言った方がいいのか?は立ち上がって俺を見た。


「ちょっと待って!俺…どうなんの?」

「は?今の話聞いてなかったのか?」


バカか、こいつ…みたいな顔。

かなり面倒くさそうにするなよ。


「いや、聞いてたけど…俺勉強も中の中で、運動だって中の下だからさ。もしかしたら下の…」


言いながら落ち込んできた。


「言ってる意味がわからん」

「だから!俺じゃなくてガイさんの…」

「ガイでいい」


ガイは遮って腕を組む。


「ガイ…いくつ?」


おずおずと聞いてみた。


「あ?21だけど?」

「ほら、俺17歳の高2だし、身長だって160しかないチビだしさ」


一生懸命言ってるのに


「言葉の意味がわからない。行くぞ、勇者」


ガイはため息を吐いて歩き出す。


「俺絶対無理だから…勇者とかやめて」

「…なら、ユースケ」


ぴたっと一瞬足を止めてまたさっさと歩き出した。

ガイは180はありそうだから、足の長さだって全然違う。

ガイの1歩って俺の2歩じゃないか?

置いていかれても困るから俺は必死に後を追った。



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