プロローグ 第1話 美人過ぎる赤ずきん
初めまして書きました、よろしくお願いします
とある田舎に村一番の美少年がいました、その少年は腰まで長い黒髪を一つに縛っていて女性顔負けの童顔にとても細い体をしていました、そして常に赤いフードのマントを被ってることから(赤ずきん)と村では言われておりました。
「やあ、赤ずきん今日も綺麗だね」
「雑貨屋おじさん、他の人にも言ってるけどその呼び方やめてくれ、俺にはちゃんと木野 明音と言う名前があるんだから」
「悪い悪い、それにしても……いつ見ても最高の美少女だな」
「…俺は男だ」
明音はこの町、赤林樹で村一番の美形とされていた。
こともあろうか生まれた直後から明音はその美貌を見いだしていたため、村全員が勘違いをして明音など言うどう聞いても女にしか思えない名前をつけられるはめにしまったのである
「父さん母さん突然だか、俺今日から旅に出ようと思う」
「だめえぇーー!!!」
明音の発言に母は猪のようなタックルをしてきた
「旅と言ってもお金はどうすのだ、それに他にも色々必要なものがあるだろう、今日ではなくもっと準備をしてからの方がいいのではないか」
「うぅ…父さん安心してお金なら他の町や村で稼げばいいし、必要物資だったらもう準備はしてあるから」
「だめよ、ここら辺は恐ろしい獣や魔物がいっぱいいるんだから、明音ちゃんの身にもしものことがあったら」
「大丈夫だよ母さん、俺だってもう16なんだから、それに俺だって外の世界を見てみたいんだ」
「そうだな、そこまで言うなら好きにしなさい、それにかわいい子には旅をさせろとも言うしな」
「そんなあなたまで」
明音は母をゆっくりと離した。
「安心して母さん、母さんたちに心配はかけないよ」
「明音ちゃん」
「それじゃあ、行ってきます」
「あぁ、行ってこい」
「気をつけるのよ、明音ちゃん」
そうして、明音は村から旅立つのであった。
彼は村出ると森の中を西へと向かっていった、道中猪が現れたりもしたがご信用の刀剣で華麗に退治した。
彼は確かに村で一番の美形ではあったが、己を過信せずあらゆるものを身につけた完璧超人でもあった。
「…モグモグ、この森を過ぎれば大きな町に着くのか」
明音は退治した猪の焼いた肉を食べながら地図を確認していると、草むらから音がしていた。
「誰だ!」
明音が叫ぶと一匹の亜人が現れたのは、見た目は幼く毛は灰色で髪が肩までぐらいの銀狼の少女であった
「…おにく、……おなか…すい…た」
これが彼、綺麗すぎる赤ずきんこと木野明音と銀狼少女の出会いだったのです
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