8/15
誰かのために生きられたなら(沢本新さん作)
誰かのために生きてきたのは
優しくされたいと思ってたから
だってそうだよ
そうなんだよ
これだけ差し出せば十分だろう
財布の中はもう空っぽなんだよ
けど報われない
満たされない
いつも心は渇いてた
褒められたくて 優しくされたくて
いつも簡単に裏切られて
泣きながら差し出したのは
心の中の大事な場所
「ありがとう」「助かったよ」「またよろしくね」
みんな笑って僕に言うけど
だって嘘だよ
嘘なんだよ
傷つけられて その分傷つけた
時には誰かを犠牲にした
ふと気がつけば僕の心の中
自分の他に誰もいない
この先誰かと出会えたなら
誰かのために生きられたなら
それは嘘でも本当なんだよ
本当みたいな嘘だけど
沢本さんには二作寄稿をいただきました。
心が抉られるような内容ですね。ダウナーなな内容の歌ってときに非常に引き込まれます。それは誰しもが持っている暗い部分を描いた生々しさがそうさせるのであって、この作品にもそれを強く感じました。