ナモナキキミ(松田詩依さん作)
ナモナキキミ はじめまして
私と一緒に旅に出よう
物語の地図はまだ真っ白だけど
これから一緒に描いていこう
目的のない旅ではないよ 終わりは必ずいつかくる
出来れば長い旅だといいな 短いと味気ないし
行く道は決めてあるから案内は私がするよ
それでも迷うときがあるから 一緒に並んで歩いていこう
手と手繋いで 足並み揃えて
文字の道を紡いでいこう
迷ったときは 一緒に悩んで
文字の道を歩いていこう
ちょっと待って なんでそっち!?
キミは別の道に進むから それを慌てて追いかけた
知らない道のその先には 知らない綺麗な景色があった
何が起こるかわからないから キミとの旅は楽しいんだ
のんびり歩いて たまに走って
文字の道は続いていく
真っ直ぐ走って たまに戻って
文字の道は続いていく
足を止めてしまうときもある
キミと始めた旅だけど 気づけば沢山人がいた
二人で描いた文字の道を辿ってくれる人がいる
照れちゃうけど 嬉しいんだ!
また新しい地図を見つける だから旅はやめられないんだ!!
のんびり歩いて たまに走って
文字の道は続いていく
いずれくる 旅の終わりまで
文字の道を描いていこう
松田さん、寄稿いただきありがとうございます。
小説を書いているときの自分を歌にされたようで。書く人と、作品を擬人化した君、その関係性が素敵に描かれていますね。二連目などは、皆さんも経験があるんじゃないかなあと思ってしまいます。