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太陽の七日目(沢本新さん作)
もしかしたら悪いのは僕かもね
七日目の朝ふと気がついたんだ
天気予報では今日は晴れるらしい
いい加減に洗濯もしなくちゃだ
教科書通りに許しあえたらなぁ
ほらこんなに気分がいいから
いつまでだって待っている
太陽は何度沈んでも
戻ってくるのわかってるから
きみはわりと意地を張る方だから
折れるに折れられなくなってるのだろう
こうなれば僕からご機嫌伺いの
ラインでもしてきみが折れやすいように
そういやこの部屋少しホコリくさい
ほらこんなに天気がいいから
久しぶりに窓開けてみる
太陽が高く昇ってて
僕なんかにゃ眩しすぎたなぁ
ほらこんな気分でいるから
待ってるだけもつらくなる
太陽が次に昇るころ
思い直してくれりゃいいけど…
沢本さん、寄稿いただきありがとうございます。
そうですね。なんというか男のプライドというか意地の張り方がリアルで、それでいて相手側の意地の張り方もそれとなく匂わせていて、それもリアルです。共感を煽る内容になっていて非常にいいのではないでしょうか。