表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第一回歌詞コン  作者: 第一回歌詞コン作品応募者
11/15

海鳴り(Ratteさん作)

鏡に映る 虚ろな(カタチ)

誰かの真似をして 生きている振り

思い通りってなんだろう ねぇ 私は誰?


冷たい水の底 モノクロの海

水面(みなも)に手を伸ばしても 届かないことは知っていたのに


なにやったって なに叫んだって

その言葉は思いのままに 形にならない

泥だらけになって 無駄なんだって

(いびつ)な私は ただ知りたかっただけ

「生きてる」ってなんだろうって


扉の外から 優しい声

理由がわからなくて 鍵をかけた

幸福ってなんだろう ねぇ 私は何?


揺蕩(たゆた)う蒼い空 泡沫(うたかた)の夢

飛び立つ渡り鳥には 近づくことすら叶わないのに


なにやったって どう足掻いたって

身体から(あふ)れるものは 意味不明ばかり

どうしようもないって 無意味だって

(いびつ)な私は ただ知りたかっただけ

「人間」ってなんだろうって


消えゆくわだつみ 消えない(ワタシ)(ツミ)

泥のように重なり 響く海鳴り


「もし」が起こって 夢が叶って

色づく世界 太陽の下 だけれど

この身を焦がす 陽の光


苦しいだけだって 悲鳴あげたって

生まれた感情は 行き場が何処にもなくて

「それが人なんだ」って 貴方に言われたって

(いびつ)な私には 「それ」が分からないから


遠く深い水の底 輝いてみえた



Ratteさんにも二作寄稿いただきました。

こちらは、Coccoさんを彷彿とさせる感じですねー。海に関する言葉が多いのでそう感じたのかもしれません。わだつみと私の罪の音の重ね方が気持ちいいですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ