ギャップ萌えと喋る金
本編4。最後。
弦「このゲーム…えげつな…。明日はテストだしほどほどにして勉強でもするか」
乙「兄上―。新しいゲーム貸して」
弦「いいけど、それめっちゃえげつないから覚悟しいや。あと、買った俺に引くなよ。店員の説明が気合入ってて買いませんって言えんかって買ったやつやから」
乙「りょー。つっても絵ぇきれいやしそこまでちゃうやろ。ま、借りるわー」
弦「いや、ほんとにえげつないんだって…。さて、勉強…。あ、ここ分かんねえや。なあ、諭吉のおっさん…。…もういないんだっけか。分からないものは仕方ない。寝るか」
SE 朝の音
弦「ん…。今は朝の八時か、十時まで…」
千「起きなさい」
弦「あ?親父、出張なんじゃっ…って勝手に部屋に入るなよ。え?いない。声は机の方から?」
千「おはよう。君は勉強は好きかい?私は好きだよ。まあ、好きすぎて黄熱病にかかって死んでしまったけどね」
弦「どこから声が…?」
千「ああ、財布。君の財布の中だよ。昨日ゲームを買ったとき、おつりとして君と出会ったんだ」
弦「まさか…」
千「おっと、挨拶がまだだったね。初めまして。私は野口英世。趣味で千円札をやっているものだ」