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ギャップ萌えや喋る金 2

本編2。

弦「すみません。ここがわからないのですが」

金「それは右下の点線で囲まれている公式を使うのだよ」

弦「アッなるほど、解けました。答えは…合ってる」

弦「あの、これはなんと読むのでしょうか。わとり?」

金「それは、ちゃぼ、と読むんだ」

弦「じゃあこれは?せいきさい?」

金「それは、ちんげんさい、だ」

弦「すみません、あとここが…」


弦「ありがとうございます。勉強がはかどりました。教え方が上手いっすね。明日のテストに備えて、今日はもう寝ます」

金「そうしなさい。休むのも大切、これ重要である。あと言葉遣いを直しなさい。人間関係の構築において言葉遣いは、かなめとなる、これも重要」

弦「あんたは人間じゃないだろうがよ…」

金「なにか言ったか、少年」

弦「いや、何も。おやすみなさい」


弦「迎えた翌日、忘れた鉛筆、隣に借りる、出ないよシャー芯、焦って椅子から転げ落ち、頭を打って救急車、流れる赤い血、頭は無事で、なぜか折れてる腕の骨、幸い左手、聞き手は無事で、特別再試だ、また勉強」

金「なんだい、その奇妙な節は。だが右手が無事でよかったじゃあないか。いや、頭が無事でよかった。後遺症はとても困るからね、これ重要である」

弦「でも風呂とか入る時に困りますよ」

金「そりゃあ骨を折ったのだから仕方がない。今日は休んで明日勉強するのがいい」

弦「勉強は今日で十分やったじゃないですか」

金「再試まで勉強した内容を覚えていられるとは思えない。君が見た既存のテストだと君の実力を測れない。だから学校の先生たちはテストを作り直しているはずだ。それには時間がかかる。それまで先生の努力を無駄にしないように君も勉強せねばならない」

弦「いちおう俺はけが人なんですよ?休まなきゃ」

金「でも…」

乙「兄上―、ゲームしましょうぞー。白熊のレベル66の洞窟に協力プレイで!それなら片手でできるやろー」

弦「おう!今行くわー!じゃ、そういうことで」

金「あ…」

SEドア閉まる

乙「兄上さー、だれかとしゃべってたん?」

弦「友達と電話しとったよ。えーと、レベル66ということはイチゴパンツ王のフィールドやっけ?」

乙「そやで。幹部のマカロンパフェ王子のふわふわスフレホワイトチョコレートとブラックチョコレートのマーブルソースをかけて、っていう洞窟な」

弦「了解。俺は濡れた口裂け女でバトル行くけど乙音は?」

乙「乙音はファフロキキーズのカエルで行くよ。回復用にアンゲコック連れてきてな」

弦「なにそれ」

乙「グリーンランドの祈祷師って説明欄にかいてあるやつ」

弦「あー、あれか。オーケー、行こか」

SEゲームの音

弦「あっちの友達と協力プレイせんでいいん?」

乙「やってるよ。でも友達はまだレベル上げの途中やから経験値稼ぐために一人でやってるって」

弦「お前さ、金が喋ったら敬語使う?」

乙「は?意味分からんねんけど。でももし喋ったらやっぱ敬語かな。一応他人やし」

弦「へえー」

乙「使う言葉も個人差あるしな」

弦「中一のゆうことか、それ。おっさんかよ」

乙「高校生がアホなだけやし」

弦「俺のこと?」

乙「さあ。あっ、回復して!アンゲコック!」

弦「え?連打だっけ?」

乙「長押し!」

弦「よっしゃ、回復した」

乙「おけ、最後の一撃を…よっしゃクリアー!」

弦「おー。じゃあ俺寝るわ。なんか眠いし。おやすみー」

乙「おやすみー」

目覚まし時計

弦「目覚まし機能オフにするの、忘れてた…土曜日なのに…」

金「何を言う、少年。今から勉強だ。それにもう朝の七時だぞ。起きて然るべき時間だ」

弦「朝食くらいは食べさせてくださいよ。あー、かったりー」

金「もちろんだ。朝食は脳に栄養を送るに良い手段、これ重要である」

弦「うるせーな」(ボソッと)


弦「はい、食べてきましたよ」

金「では勉強を…」

弦「待ってくださいよ。スマホチェックしなきゃ。ほらLINEが入ってる」

金「終わったか?」

弦「終わりました」

金「では勉強を…」

SE 椅子がガタンッ

弦「しつこいな!勉強はしませんよ。そもそもテスト期間に遊んでいると怒られるから勉強するのであって、勉強が好きなんじゃありません!」

金「好きでなくともやらねばならないことがある。これ重…」

弦「あんたの重要は聞き飽きた!もう聞きたくない。出て行ってもらう!」

金「私は君のことを思って…ああ、なぜ私を持ち上げる。捨てるわけあるまいな!」

弦「もちろん捨てねえよ。これから行くんだ。ゲームを買いに」

金「まさか、ゲームを買うのに私を使う気か!?」

弦「その通り。財布に入ってもらいますよ」

金「ああっ、やめ…」


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