ギャップ萌えや喋る金 1
本編です
お金は基本欲しいけどこんな金はいらない
弦「奇妙だ。全くもって奇妙だ。きっとこれは幻聴なんだ」
金「聞いているか?少年。無駄遣いはいけない。買うのはやめておきなさい。そもそもそれを買ったところでどうなるというのだね?返事をしなさい」
弦「疲れてるんだな、俺」
金「ああ、もう、無視でもいい。それは棚に戻しなさい。散財はいけないからね」
弦「あ、はい」
金「全く、試験期間中なのにゲームを買おうなど愚者のすること」
弦「すみません。テストが終わったらやろうかなって」
金「誘惑とはあるだけで弊害となる。これ重要である」
弦「…問、俺は今何をした?…答え、一万円札としゃべった」
金「どうし…」
弦「いや!おかしいだろ!どこの誰が金と話す?どこの金がしゃべる?」
金「落ち着きなさい。話を聞くんだ。人と人の触れ合いにおいて冷静になれ、これ重要である」
弦「なんで喋ってんすか?」
金「君と話をするためだ」
弦「そうじゃなくて、なんで一万円札がしゃべるんすか?」
金「何故って君、しゃべるからだよ。君はなぜしゃべるんだ?」
弦「答えになってませんよ」
金「答えようがないからだ」
弦「俺は生まれてから毒キノコを食ったこともないしシャブもやったこともない。だから冷静だ。冷静なんだ。一万円札はしゃべらないんだそうなんだ」
金「一万円札がしゃべらないと科学的に証明されているかね?」
弦「できるとおもいますよ」
金「じゃあ、できるように勉強することだ。人生に於いて勉強は欠かせない、これ重要である」