戦闘2
続いていきます。
町へと戻る。
木の陰から様子を伺う。
あいつはまだ女を犯していた。
女は抵抗し尽くしてもう気力がないのか、動かない。
ただただ涙を流している。
兵士はこちらには気づいていない。
まだ魔力には余裕がある。
確実に殺すんだ。
相手を観察する。
見たところ装備はさっきの兵士と同じ剣だけのようだ。
なら。
呪文を組み立て木の槍をつくる。
槍の先端に種を仕込む。
そして走る。男のところまで全力で。
途中で男に気づかれる。
が、想定内。
「伸びろ!」
槍を伸ばす。男の肩に突き刺さる。
「ぐっ、このっ!!」
男は槍を引き抜こうとする。
「エネルギーを喰らい、成長しろ!」
槍の先端に入った種が男のエネルギーを吸って成長する。
木の枝が男の体中を突き破り生えてくる。
「ぐわぁああああああ!!!」
もがき苦しむ男。
グジュルグジュルッバキッボキッ!
骨を折り肉を掻き分けていく音が聞こえる。
「アハハハハッ!!!!!」
笑いがこみあげてくる。
そして、何も言わなくなった。死んだのだろう。
「あぅ、あ、ああ」
女は腰が抜けて何も言えなくなっているみたいだ。
「おぉい、こっちだ!」
男の叫び声が聞こえたのだろうか。
兵士が集まってくる。
あぁ、めんどくせぇ。
まだいたのか。
かなり多い。
死んだか?これ。
「フフッ、ヒヒヒッ!」
いいぜ。道連れにしてやる。
が、急に兵士たちの動きが止まる。なんだ?後ろの方からドドッドドッと物音が近づいてくる。
「反乱軍だー!てっ撤収っ!撤収だー!!」
馬に乗った奴らが兵士たちを蹴散らしていく。
助かったのか…?
なんだ、つまんね。
クラッと倒れそうになる。一気に疲れがどっときた。そして倒れ、意識が途絶えた。
倒れたリョウスケ。どうなるんでしょうねー