第一村人
続いていきます
いざ、村人とファーストコンタクト!ピタッと動きがとまる。待てよ、僕、ものすごく怪しくないか?
持ち物 木の杖 石のみ。金持ってない。
ここがどこか全く分からない。
魔法使えない。
そういや、魔法は誰もが使えるものなのだろうか?
神様の話しぶりからすると異世界の人間は誰もが魔力もってるぽいが、どうなのだろう?
使える人がいるのを祈るしかないな。まあ、魔法は一旦置いとこう。
言語は?分からなかったらやばいな。いや、でも狼が理解できたんだ。多分だいじょーぶ。記憶喪失ーて感じでいけばだいじょぶだろう。異世界がどうのこうのなんて言ったらもっと怪しまれそうだからな。
よし。村人探し続行だ。畑とかにいないかなー。おっ。第一村人発見。こちらにはまだ気づいていないようだ。意を決して話し掛ける。
「オッス!」
なんて大きな声で軽い感じに話し掛けることはできない。
「こんにちわー」
これ限界。まじ。怖い人だったらどうしよう。
こちらを振り向く第一村人。60歳くらいだろうか。
「見ない顔だな。こんな村になんかようか?」
「ええと実は森の中に気がついたら倒れていて。目の前に大きな灰色の狼がいたんですけど、その狼が案内してくれてここまで」
あたふたする。うまく言えない。
「大きな灰色の狼?そいつはウィルだな。珍しいな。ウィルが懐くとは。ウィルが連れてきたんならおめえも悪い奴じゃないだろう。おめえ名前何てんだ?」
「リョウスケていいます。」
「そうかリョウスケ、わしはメイヤード。この村の村長だよろしくな」
おお、村長。これは、ラッキーかもしれない。握手をする。ありがとうぅウィル。キミのおかげだ。何とかなりそうだ。
次回いよいよ魔法登場?