転がして歩くのはすごく大変なのに、苦労していることを誰も理解してくれない。
29日目? 最果ての迷宮 97F
97Fには辺り一面に魔石が散らばっていた、ヴェノム・モスさん達が燃え尽きたのだろう。床の穴を中心に魔石が散乱している。
燐粉を吸ったり浴びたりするとやばいので、焼き払いながら進む。
後ろではスケルトン委員長がジト目で魔石を拾い集めてくれている、ありがたや。
もちろん、天井に穴を開けてみた。
芋虫が振ってくる。
これが育って蛾になったんだろうか?
「ヴェノム・クロウラー Lv96」だ、間違いないだろう。
毒と異常状態付与の粘液の糸を吐いてくるようだ、「接着」も持ってる所を見ると、糸で絡み取られ動けないまま毒と異常状態になるんだろう。嫌過ぎる。
だが、一匹ずつ落としていくのも手間だ、って言うか面倒くさい。芋虫だ、でかいが芋虫だ、糸がやばい芋虫なんだ。
芋虫なら?
96Fに上って行く、スケルトン委員長が先頭だ。街に戻ったらマントを買ってあげよう、甲冑なのに目に毒だ。
毒攻撃だ、異常状態になるとマジでやばいだろう。まあ、甲冑を来た髑髏の後姿に男子高校生的な物を感じている時点で異常状態だしマジでやばいだろう。
96Fに着くと、地面に手を当て土魔法でローラーを造る、でっかい奴だ。通路の幅に合わせて横は8メートルくらい?高さは2メートルちょっと?体が隠れれば良いから、この位だろう?
で、転がして歩く。
迷路になってるんで、路が分かれる度にローラーを造り転がしていく。曲がるのはめっちゃ大変だったよ。
そんな事をしながら、ローラーを転がしていく、芋虫を潰して行く。後ろでは甲冑ジトさんが魔石を集めててくれる。ジト目成分もくれているみたいだ。
芋虫を潰した後のネバネバが足に付くと大変な事になる、接着剤だ、しかも毒入り。
ローラーを転がして、その後ろを舗装していく。この階は道路公団無双だな。
「ふーっ、96Fは手間取ったなー?大苦戦?大苦労?大工?って言うか、土方?」
凄いジト目だ、帰ったらジト目対決が出来るな、このジト目はジトさんクラスだ。
今が何時で何日かも解らないがまだ休憩は良いだろう、急ぎすぎかも知れないが、上にいる心配性の人たちが心配だ。
95Fからは凄い気配がもれてくる、一体だけだろうか?数は多くないようだが?強いんだろう。落とし穴も駄目だろう。
今いる96Fの通路は、歩くところは舗装しきれいにしてあるが周りはネバネバの毒入り接着剤だ、ここは足場が悪すぎる。
上の95Fで戦った方が良いだろう、下手に穴あけて落ちてきても困るし。
「強敵そうだなー?やばい気配がプンプンするよ、ぷんぷん丸がいるの?激おこなの?」
そう言いながらも階段を昇る、なんか先導するスケルトン委員長にやる気が漲ってる?まあ、一回もまともに戦ってないし暇だったのかも?
うん、早くマントをあげないとね。でも甲冑ってそこまでボディーライン出さなくても良いんじゃない?
さて、95Fだ。
「「リビング・ソード Lv100」って、おい!なんでLv95じゃないの?また最下層なの?また100階?空気読めよ?95にしとけよ、まったく。」
リビング・ソード。空飛ぶ剣?生きてる剣?活きてる剣?ぴちぴち?ぴちぴちピッチ?取り敢えず地面に十本刺さっている、銀の細剣が7本に、黒い刀が2本、そして真ん中に白銀の大剣が1本の計10本だ。
やばい気配を振りまいている。ビチビチビッチ達が居たら嗾けてやるのだが。
スケルトン委員長もやばい気配を振りまいている?俺は何したらいいんだろう?笑いでも振りまくの?ダンジョンで?スケルトン委員長はコンビを組んでくれるだろうか?喋れないけど?突っ込みオンリー?突き刺されそうだ。
スケルトン委員長がゆったりとした足取りで近づいていくと、剣が一本、また一本と宙に浮いていく。イリュージョン?串刺しSHOWとか始まるんだろうか?中身、骸骨さんだから刺さらないよ?すり抜けちゃうよ?まあ、あのスケルトン委員長さんに当てる事すら不可能だろうが。
そして、遂に、やっと、まともな戦いが始まるかもしれない!?、、、多分?、、、きっと?




