表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/321

お迎えに行くって落とし穴からオタや莫迦達、宅配してくれればいいのに?

 

29日目  朝    宿屋 白い変人  



 帰ってこなかった。そんなにすぐ帰って来る訳が無いんだけど、、、、、帰って来ないと不安なんだよ、みんな。


 いつも、いつも、いつも、一人で危ないことするから。


 「「落ちたから、上がってきた?みたいな?」とか言って帰ってきそうだよねー?」


 「「「「ありえる。」」」」


 でも、夜になっても帰ってこなかった。


 「また夜中に門を越えて、門番さんに捕まってそう?」


 「「「「やってそう。」」」」 


 でも、夜中になっても帰ってこなかった。


 「「オタ達のせいで寝る暇もなかったよ!」とか切れて帰って来そう?」


 「「「「八つ当たりそう。」」」」


 でも、朝になっても帰ってこなかった。


 お迎えに行こうか?って、軽口を叩きながらダンジョンに潜る。


 「今47Fだっけ?まだ居ないねー?」


 「何階まで有るんだろうねー?」


 ぼやきながら降りていく。


 「最高踏破階が43Fだったよねー?もう、地図が無いから面倒だよね、探索が、、。」


 「50Fならすぐなんだけど?100Fとかだったら、、、お泊り?」


 愚痴りながら降りて行く。


 遥君がいる所まで。


 島崎さん達の使役は切れていない。


 つまり遥君は無事だ。


 降りていけば。


 何処までも降りていけば。


 其処に遥君はいる。


 だから、みんな口では色々言いながら、


 ひたすらに、迷宮を踏破する。


 既に魔物はLv40以上、楽には行けない。


 でも、何事も無いように戦い続ける。


 きっと遥君は一人で上がってきてる。


 Lv47の今でも魔物はとんでもなく強い、1パーティでは勝てなくなってる。

 

 でも遥君は、階層が、Lvが、100を超えてるかもしれない所でたった一人で戦ってるんだ。


 だからせめて私たちの行ける所まで、お迎えに行くんだ。


 この先に、遥君がいるから。


 魔物がどれほど強くて、沢山いても。 


 その先に、遥君がいるから。


 遥君が生きててくれて、まだ戦ってる。きっと戦ってる。


 遥君がいてくれるなら、何処までだって行く。


 みんなそう思ってる、誰も休憩すらしようとしないんだから。


 100Fでも、1000Fでも関係ない。


 其処まで。辿り着けるまで何処までも行く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6月25日にひとりぼっちの異世界攻略コミック24巻が刊行されます。 公開された書影はこちら。

i970590/


アニメ公式ページ
アニメ公式ページはこちら

オーバーラップストア購入ページ
オーバーラップストア購入ページはこちら

アマゾン購入ページ
アマゾン購入ページはこちら

既刊一覧ペタリ

i947047/
i970596/
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ