崖の先端まで追い遣られて有る事無い事吐かされそうだ
６日目 洞窟
とりあず、家の掃除をごそごそ。洞窟だけど。
とりあず、武器の手入れ、って木の棒だから磨くだけ。
とりあず、防具も手入れ、って言うか洗濯です、布の服だし。
遅めの朝食をもぐもぐ。
あー、テンションが上がらない。
毎日キノコのソテー。
毎日ゴブの撲殺。
夢にまでキノコとゴブ。これはもう恋なのだろうか？ちげーよ。
Lvも３から上がらない、器用貧乏と木偶の坊のせいだろう、効果にLvの上がりが悪くなる。と書いてあるのだ間違いない。
スキルは理解し使いこなせなければ無駄にも邪魔にもなる。そう言っていたのだから何かメリットが在る筈だ。
器用貧乏は、どんな事でも一応は上手く出来るため、かえって一つの事に集中できずに終わること。結果として大成しない。そんな意味だ。それでも何でも上手くできるのだからスキルは取りやすいかもしれない、まあ、上がりにくいのだろうが。
問題は寧ろ木偶の坊だ、
1 人形。あやつり人形。でく。2 役に立たない人。気のきかない人。人のいいなりになっている人。また、そのような人をののしっていう語。
駄目だ、どう考えてもバッドステータスだ。Lvを上げて鑑定で調べるしかないな、Lvが上がらないんだけど。
有って困ることは無いだろうが、報連相の「報告、連絡、相談が上手くなる」って、いらないだろう。ぼっちには。
分からない事を考えても仕方ない、とりあえず役には立つであろう健康と体操。今日もラジオ体操をしてから狩りに出る。
川沿いはやはりゴブがいないなー？あいつら水飲まないの？いつの間にかゲットしたスキル地図は自分の行った場所が記録される、とにかく歩き回ればいいのだ。
まずは安全確保の為にも洞窟の周りを川沿いに上下へ広げて行く。
川の傍に住んでいるのに、釣竿も網も無い。美味しそうな魚を見ながらキノコを齧る。
あまり上に行ってまたなんちゃって不良がいたりすると面倒だ。あいつ等と会っていい事があるとは思えない。悪いことは幾等でも有りそうだが。
あいつらはなんちゃってなので喧嘩も碌に出来ない、うざいだけだ。が、スキルを持ってしまった、そうなるとああ言うのが一番やばそうだ。拳銃持って粋がって引っ込みが付かなくなって撃ってしまうVシネのチンピラのようなキャラだからな～。
Lv３とは言えステータスは上がっている、前の世界に居たときよりは体の動きも段違いだ、移動も効いているのだろう。たまに出会う森のゴブさんを撲殺しながら探検する。
しかし、異世界召喚されて剣と魔法の世界で撲殺って、、、火曜サスペンスかよっ。崖に追い詰められない様に気を付けよう、崖の先端まで追い遣られて有る事無い事吐かされそうだ、あれって自白しなければ状況証拠だけだよね？やはり、崖がやばいんだろう。
う～ん、やっぱりキノコばかりだ、鑑定すると種類は沢山有るのだがキノコだ。HP回復、MP回復、いろいろ効果もあるが巨大化はしないようだ。ま～、自分でファイアーボール撃てるし良いだろう。
しかし一番毒々しいキノコが毒消し効果なのは異世界の罠なのだろうか？普通、鑑定できなかったら毒状態の時にこの毒々キノコを食べようと思う奴はいないだろ。
まだ少し早いが帰ろう、やっぱり今日はテンションが上がらない。Lvも上がらない。寧ろSageないと怒られそうだ。帰ろう。
あ～、せめて雷撃魔法とか火炎魔法とか魔剣とか美少女の仲間とかテンションの上がる要素無いのかよ、少なくとも、異世界転移されてここまでテンションの下がるような話は見た事が無い。
だいたい、まず美人女神様だろ！そして召喚したお姫様だろ！クラスの美少女どころかクラス全員と逸れてぼっちとか、チート無しとか無理げー過ぎます。
そんなこなで帰り着きそろそろ夕方。
MPも満タン状態なので練習がてら家の整備、キノコの料理。何て家庭的な異世界生活。もう、異世界の暮らしとかのジャンルできても良いじゃね。
あー、駄目だ駄目だ独り言が増えている、独りボケや独りツッコミまで始まっている。このままでは一人乗りツッコミ迄行ってしまう。
「何かこうチートとまでは言わないから、、、、」
ぼやきながら、じっと我がステータスを見る
NAME 遥 人族
AGE １６
Lv ０３
Job --
HP ３５
MP ３２
ViT ３７
PoW ３５ +１
SpE ３８
DeX ３８
MiN ３６
InT ４０
Luｋ Max（限界突破）
SP １６
武技 「杖術 Lv2」 「回避 Lv２」「見切り Lv1」「魔力纏 Lv２」
魔法 「温度 Lv２」「移動 Lv２」「斤量 Lv1」「梱包 Lv２」「火魔法 Lv２」「土魔法 Lv2」（Ｕｐ）
スキル 「健康 Lv２」「敏感 Lv２」 「体操 Lv2」「歩行 Lv3」（Ｕｐ）「使役 Lv1」「鑑定 Lv３」「千里眼 Lv2」（Ｕｐ）「気配察知 Lv2」「索敵 Lv2」
「魔力操作 Lv2」「気配遮断 Lv1」「隠密 Lv1」
称号 「ひきこもり Lv２」「にーと Lv1」「ぼっち Lv２」
Unknown 「報連相 Lv1」「器用貧乏 Lv1」「木偶の坊 Lv1」
装備 「木の棒？」「布の服？」「皮のグローブ？」「皮のブーツ？」「マント？」「コンタクト？」「窮魂の指輪」 「アイテム袋」 「腕輪 PoW+１」
土魔法が上がってるか、家庭の事で。
相変わらず、諦めたらゲームが終了と言うよりも、諦めるゲームが始まったと言うか、終了する前にゲームに諦められたと言うか。終わってる。
このスキルを公開したら、沢山の皆さんからあきらメロンが送られて来そうだ。豊作だ。
毎日ゴブを撲殺ライフから抜け出せそうに無い。
棍棒ばかりがめちゃ貯まっていく。棍棒貯金でお魚と交換とか無いのだろうか？
あー、お魚食べたい。です。
６日目終了
