大量の棍棒を必要とするような街には行きたく無いものだ
5日目 洞窟
ある日、森の中、ゴブさんに出会った、キノコだらけの森の中、ゴブさんに出会った。
撲殺。
いやマジで、食料を探し森の中を歩く。
キノコ、キノコ、キノコ、キノコ、ゴブ、キノコ、キノコ、キノコ、キノコ、ゴブ、ゴブ、キノコ、キノコ、ゴブ、キノコ、キノコ、キノコ、キノコ、キノコ、ゴブ、キノコ、キノコ、ゴブ、ゴブ、ゴブ、キノコ、キノコ、キノコ、キノコ、キノコ、ゴブ、ゴブ、キノコ、ゴブ、キノコ、ゴブ、キノコ、キノコ、ゴブ、キノコ、キノコ、キノコ、キノコ、キノコ、キノコ、キノコ、キノコ、ゴブ、ゴブ、ゴブ、ゴブ、ゴブ。
え~い!鑑定して廻るも食べられるのはキノコばかり、後は薬草、そんでゴブ、ゴブ、ゴブ。いや、ゴブは食べられません。
偶のウサギはご馳走だが、飛び道具無し、魔法無し。気配を消し隠密を発動しそーっと近付いて飛び掛る。
気配遮断と隠密様様だ。全然使えるよ、白部屋スキルより。異世界転移で神様から渡されたスキルが全て気配遮断や隠密より使えないって、白部屋行かなくて良かったんじゃないのか?神様出てきた意義は何?次会ったら小一時間正座させて問い詰めてやる。
「キノコ、キノコ、あ、ゴブだ」 「ボクッ」
なんだかいつの間にか、ゴブに慣れてきた。親しみが湧いたらどうしよう?撲殺です。
あいつ等は鈍い、気配遮断と隠密が有ればほぼ気付かれない。
そして急襲すれば即座に反応できない。
んで、必ず棍棒を振りかぶる。
ようは、奇襲、その勢いで撲殺。の繰り返しだ。
足を止めたり、打ち合いをするとヤバイ。力も防御力も高い、でもスピードが無い、知能はもっと無い。
突撃戦の繰り返し、キノコ採集の繰り返し、時々薬草、稀にウサギ。なんちゃって不良はノーサンキューで。
ゴブも洞窟周辺は数は少ないがLvは10~15と言った所で、Lv15にもなると思いっきり行かないと一撃では殺れない。
森の中は数は多いがLv10前後、雑魚です。キノコの次いでだ、食べないけど。
たまに頭上で鳥の声がする、カモン焼き鳥。
遠距離攻撃が在る訳でもなく、物欲しげに見上げていると木の実が食用だった。
このコンタクトは当たりだ、視力が上がったどころか暗くても、遠くても、小さくても見える。目が良いって大事だな。
これが元の世界で発売されていれば俺もコンタクトデビューしていただろう。目つきは治らないんだろうか?
さっそく木に登り、木の実を掴み取って口に入れてみる、甘い、微かに酸っぱいが久し振りの甘味だ。
甘い物とか別段好きではなかった筈なのに、食べれない世界で食べるからか、妙に美味しい、そして懐かしい。
取れるだけ取っておこう、一個一個が小さいので大した量にはならない、腹は膨れないだろう。
その後もキノコ、ゴブ、キノコ、キノコ、キノコ、キノコ、ゴブ、ゴブ、キノコ、キノコ、ゴブ、、もういい加減にしてください!泣いてる子もいるんですよ、俺だけど。
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Lv上がらない、結構ゴブったよなー。
アイテム袋の中には大量の棍棒がある、これ街とかで売れるのか?こんな大量の棍棒を必要とするような街には行きたく無いものだ。
もう駄目ぽ、集中力が切れてる。こんな状態ではいつかヘマをやらかす、頭にでも棍棒を一撃食らえば死ぬのだ。
何とか移動も使える様になって来たが、集中力が切れてるとやばい、突っ込んで、転んで、棍棒で殴られる。死んじゃいます。
「帰るかー」
来た道と逆方向に回り込みながら進む、キノコ、キノコ、キノコ、キノコ、ゴブ、キノコ、もういい、キノコ料理を極めてやる! 塩しかないけど。
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家に着くと気が緩む、ひきこもりの効果だろうか? 段々外出しなくなるのだろうか? 飛脚しだいだ、本が無いとか暇すぎるだろう。
大体のラノベでは魔力を使い切った方が善い、定番だ。魔法の練習にもなる。
魔力を集中しキノコの温度を上げて行く。
「乾燥キノコも増えたなー、次は土魔法も使って岩盤焼き行ってみるか。」
住処の整備も進め、魔力も使い果たした眠りに付こう。
魔力切れで寝るからかこの世界に来てから寝つきが良い。
ベッドでふと、この世界に呼ばれた意味を考える。
キノコとゴブしか出てこない森に召喚された。
キノコとゴブからこの世界を守る為に異世界から呼ばれたのだろうか?
もしかして、俺の異世界生活はキノコとゴブで終わるのだろうか?
あー、夢にまでキノコとゴブが出そうだ、もう寝よう。
NAME 遥 人族
AGE 16
Lv 03
Job --
HP 35
MP 32
ViT 37
PoW 35
SpE 38
DeX 38
MiN 36
InT 40
Luk Max(限界突破)
SP 16
武技 「杖術 Lv2」 「回避 Lv2」「見切り Lv2」「魔力纏 Lv2」
魔法 「温度 Lv2」「移動 Lv2」「斤量 Lv1」「梱包 Lv2」「火魔法 Lv2」「土魔法 Lv1」
スキル 「健康 Lv2」「敏感 Lv2」 「体操 Lv2」「歩行 Lv2」「使役 Lv1」「鑑定 Lv3」「千里眼 Lv1」「気配察知 Lv2」
「索敵 Lv2」「魔力操作 Lv2」(Up)「気配遮断 Lv1」「隠密 Lv1」
称号 「ひきこもり Lv2」「にーと Lv1」「ぼっち Lv2」
Unknown 「報連相 Lv1」「器用貧乏 Lv1」「木偶の坊 Lv1」
装備 「木の棒?」「布の服?」「皮のグローブ?」「皮のブーツ?」「マント?」「コンタクト?」「窮魂の指輪」 「アイテム袋」 「腕輪 PoW+1%」
森の中とか食材の宝庫じゃないの、何で茸限定で宝庫なのか?植生がおかしいのか?そういう森なのか?
何処に行けば、他の食べ物が有るんだろ?っていうか、森の中の食べ物って何があるんだろう?
木の上には木の実が有った、地面?地下?芋とかありそうだ、でも、いちいち掘らないと見付からないだろう。
住処を移動すべきなのかもしれないが、愛着が湧いてきた。
でも、此処に居るとずっと茸。
悩ましい、もう採りに行かなくてもしばらく暮せるだけの茸はある。
採りに行っても茸しか無い。
ひきこもり、まっしぐらだ。にーと化も近いだろう。ぼっちはずっとだ。
5日目終了