3巻出版記念SS 「隠密教室」
本日2月25日、コミック2巻と文庫3巻の同時発売になりますヽ(=´▽`=)ノ
そんな訳でありがとうございますの言葉だけではと、お礼投稿させて頂きました。本当にありがとうございますm(_ _)m
まあ、告知付きですが(笑)
とある日 迷宮
抜き足、差し脚、忍び足。抜き足とは爪先をそっと静かに抜くようにして足を上げることで、爪先で床を差すようにそっと下ろすのが差し脚。そうやって人に気付かれずに忍び歩く歩法が忍び足で、太い脚や大根足や電柱との因果関係に触れると魔物さんより俺の命が危ないんだよ!
「何で、尾行っ娘ちゃんに隠密と気配遮断を習ってるのに、怪しい動きで目立ちまくってるのよ!」「「「うん、脚の話は後でゆっくりたっぷりとね(怒)」」」(ポヨポヨ!?)
要は動作の気配を消しつつ音をさせない、静かに移動する滑らかなる歩法。
「だから誰が迷宮内をスケートボードで滑れって言ったのよ!」「今だ嘗てそんな不気味な隠密技術見たことがないですよーー!」「「「ああ、やっぱり?」」」「良かった、異世界の隠密の間で流行ってたらどうしようかと思ったよ」「実は皆さん全く忍んだり、こっそりする気ありませんよね!?」「いや、音も動作もない華麗なる疾走だから、魔物さんだって全然反応してないじゃん!?」「「「あれは魔物さんが吃驚して固まってるのよ!」」」「うん、あれ絶対反応に困ってるうちに……轢き逃げてるんだよね!!」
そう、静かに気配すら立てず、滑走のまま高速で突っ込み360HEELFLIPの華麗なトリックに見惚れてる隙に、グラビングしたスケボーで殴る完璧な潜入。うん、密やかだな?
「「「だから無音無動作で滑ってくるスケボーがなんか怖くって、完全に隠密行動と別の問題が発生しちゃってるのよ!」」」「その無音でアクロバティックな180IMPOSSIBLEに怨霊さんまで恐怖して逃げ惑ってるでしょ!!」「無音暗殺が騒がしいしド派手なトリックだったんね?」「あれって無音だけど、魔物さんは驚いてパニック状態で、訳もわからず意味不明なまま叫ぶ暇もなくスケートボードで殴り殺されてたよね!」
そう、隠密とは息を潜め、身じろぎすらせずに、ただ静かに気配を消し――そのままスケボーで突っ込んで空気のようにエアトリック! 速やかに気付かれずに接近瞬殺で、無音高速滑走からのグラブ系トリックなフリップでエアーライディングによる撲殺が最適なんだよ? うん、エアーでグラビングからのフルスイングが大事だな!
「って言うか尾行っ娘ちゃんとアンジェリカさんとスライムさんまで練習中だった!?」「しかもいきなり見様見真似でバックサイド180オーリーを!」「「「うん、案外全く音をさせず高速突撃って怖いよね?」」」「いや、それを練習しに来てるんだけど……スケボーは隠密と違うよね!?」「まあ、少なくとも……あれで尾行されたら嫌だね?」「「「うん、絶対注目の的だよね、それって!!」」」(プルプル♪)
そう、気配を消す最大の方法は動かないことで、動作を消すことと呼吸を静かに保つこと。その両方を一挙両得に解決しつつ兼ね備え、尚且華麗なエアトリックも楽しめるお得な隠密感が今時の女子高生には理解できないらしい? うん、ローラスケート派なのかな?
【そしてその日、無音で滑走しつつ高速突入で魔物を殴り殺す謎のローラスケート集団が結成されたが、誰一人隠密系スキルは取れなかったらしい。ほら、やっぱりスケボーなんだよ?】
そんな訳で3巻ヒロイン(表紙)の尾行っ娘の話にしようかと思ったんですが、いまいち出番が(笑)




