表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/321

ドジっ子属性は付いてない

3日目 洞窟



う~っ、腹減った……空腹で目が覚めるとか、初めての事だ。


 魔力を使い切るとお腹が減るんだろうか?兎に角何か食べよう、何かって……茸なんだけどさ-、軽く火魔法で炙って細かく裂き、水に浸した薬草を水切りしてサラダにする。う~ん、ドレッシング欲しい、薬草に軽く苦味があるのでもう一味欲しい、やはり異世界といえばマヨネーズなんだが……材料が茸しかない。無理です、茸からマヨネーズ出来たら異世界召喚より吃驚だよ。


 とりま、空腹も収まりやっと目も覚めた、顔を洗おう、順番滅茶苦茶だ、乱れた異世界生活だ、ふしだらだ、ぼっちだけど。


 Lvは上がった、たったLv2だが昨日までの倍以上の能力がある筈だ。只、いきなり2倍になればもっと感覚的に感じ取れるのではないだろうか?力が強くなった気はする、速くなった気もする、が、異常に感じる程ではない。実際に2倍ではなく、効果が2倍くらいなのだろう、過信は禁物だ。


 先ずは出来る事を、自分の強化だ。弱い魔物も探せば居るかも知れないが、見つける前に強い魔物に襲われれば詰みだ。


 昨日は確か……え~と、何とかって言う武技が……これだこれ、「魔力纏 Lv1」。魔力操作、回避と見切りは判る、検証が必要なのは魔力纏だろう、何を纏うのだろう? ストーカーが纏い付くという可能性も……魔力なのに? 魔力がストーカー? どんな武技だろう?


 まあ、先ずは鑑定さん、お願いします。


 「魔力纏 Lv1 魔力を身体に纏い、強化する。 身体操作、身体強化、物理防御、魔法防御に補正」


 おおぉーっ、お徳用パックだっ、お買い得だっ、バリューセットだっ、異世界中の主婦が群がりかねないお買い得感だ。


 身体強化が取れないかと、纏ってみたら4点セットだった。こんな素敵スキルがどんどん取れるんなら老人付き白い部屋要らなかったよねー?直で異世界で良くない? 寧ろあそこで弱体化してない、俺?


 元々の自分の能力にステータスで補正が掛かる感じなんだろうか?ステータスで補正はLv2で倍以上になった、更に魔力纏で補正が掛かる。どのくらい強くなったのだろう?


 移動は使いこなせない。使えればヒットアンドアウェイが出来るかもしれないんだが……ぶつかるし、転ぶ。ふぎゅううぅ!? とか言ってしまいそうだ。称号にドジっ子の危機だ!! まだ、使えないな。


 魔力纏を使いこなすのが最も効率的だろう、練習、練習……

 一瞬で纏える。魔力消費もそれほど感じない。そして使える能力な筈だ。速くて安くて美味しいのかー。肉の人が喜びそうだ。


 そして、昨日鑑定のLVが2に上がってから「木の棒?」「布の服?」「皮のグローブ?」「皮のブーツ?」「マント?」「コンタクト?」と「(不明)」尽くしになってしまった。何で? 普通鑑定Lv上がったら「(不明)」が見える様に為る筈だ。今までは攻撃力や防御力などのステータスが「(不明)」だった、Lvが上がったら名前まで「(不明)」になった。何故退化する!? 進化しろよスキル!? 判らないから鑑定してるのに判らない事が増えてどうすんの?


 頭の中が煮立って来たので、お出かけしましょう、そうしましょっ!


     ・

     ・

     ・


 森の恵み、その名も茸……って他には無いのかよ! もっと、こう、森なんだからさー、バリエーション豊かな食材っていうのが有っても良いんじゃない?


 リアル、茸の森なんだろうか?里の者達と戦争が始まるのか? まさか、里との戦争の為に茸の森に召喚されたんだろうか? あの血で血を洗い、チョコで包む恐ろしい戦争がこの世界でも……


 茸は集まった、それはもう集まった。


 そろそろ良いか、魔力纏。意識しただけで纏える、そのまま走り出し、縦横無尽に動いてみる。速いのもあるが、それ以上に体の切れというか、考えて行動に移すんじゃなく、考えた瞬間動いてる感じだ。反応が良くなったっていうか、無駄が無くなったっていうか、慣れが必要かもしれない、慣れた頃にLvが上がれば限が無い気もするが、気にしたら負けだ。その内、働いたら負けだとか言い出すんだろうか?


 軽く、木の棒も振りながら身体の動きを馴染ませる。昨日の戦いをトレースして動いてみる、ん~、自分では良い感じとしか言えない。傍から見れば、動きに格段の切れが有るんじゃないだろうか? ゴブリンに聞いてみるわけにもいかないので、殴って試そう。


 ちょっとだけ、移動も試して転んだのは内緒だ。ふええぇぇぇぇっ。


 川沿いに近い所にはやはり出てこないようだ、奥に行くと気配がちらほらと出てくる。


 先ずは数が少ない方がいいだろう、昨日と同じ2匹だが離れていないので1対2になる可能性が高い。


 Lvは11と9、ちょっとだけ強いのか? 速攻だっ、やはり歩行だけでも一気に間合いが詰まる、勢いを殺さないよう横から振り抜き駆け抜ける。かなりの手応えが有った。ゴブリンAは動かなくなった。「やったか?」とフラグってみたけど動かない、空気読めよ!


 ゴブリンBの振り下ろしの一撃を避けながら、身を屈めて脇を抜け、後ろに回りこみ振り返り様に一撃。即座に離れて様子を見る。残心を忘れず、周りに気配を配る。


 「やったか?」


 フラグは立たないようだ、ゴブリンは空気読めない奴らしい、死んでるし。


 昨日より格段に良かったんではなかろうか? 戦いに慣れたのか、Lvアップの効果か、魔力纏の効果か、検証するのも面倒だし、強くなったで良いだろう、とりあえずこれでゴブリンとは戦える。ゴブリンの他の魔物を知らないし、茸の他の食材も知らない。


 魔力纏の効果は木の棒?にまで及んでいる様で、如何違うかは解らないが、強くなっている感じがする。


 未だ行けそうだ、次も2匹、Lvは7と8、どちらも一撃で決める。上流に行くほど弱くなり、川辺に近いほど弱くなる。洞窟から真っ直ぐ森の奥が一番危険なのだろうか?ゴブリンも移動しているのだから分らないが、傾向は有るのかも知れない、対策は必要だ。目指せゴブリン共通一次!!


 森の奥を洞窟側に移動する、Lv13と10の2匹、Lv13を奇襲で仕留めれば後は一撃。Lv13か~やはり強くなってる。3匹は未だ怖いので此処までにしておこう。


 洞窟に帰る途中もLv11と10、さくっと殺る。川に近付くとLvが下がる。これなら狩場が選べそうだ。Lv10以上は打ち合うと力で負ける、背後から奇襲、速攻、回避して後ろから一撃、この3パターンは安牌だ、Lv10超えは勢いをつけないと一撃では倒せない、相打ちだと打ち負ける、移動を使いこなせるようにならないと無双は出来ないだろう。って言うか棒で殴り殺す戦法がどうなんだっていう話だよ。


 剣と魔法の世界で棒で殴りかかる無職って……棒を持って背後から奇襲している俺は何処に向かっているんだろう?棒で殴っている時点でゴブリンと変わらないよな~。


 ぼやきながら家路に着く。嘆きながら帰路に着く。最早選択の余地はない、晩御飯は茸です。いただきます……


 とりあえず洞窟の隅に薪と木材を出していく、木材と言っても折れてたり、魔物が倒した木だ、置いとけば乾燥して薪にもなるし、加工できれば家具や道具が造れるかも知れない。あとは……棍棒増えたなー、使う事はないだろうが2,3本はアイテム袋に入れたままにしておこう、予備の武器が何もない、用心に越したことはない。


 水浴びも済ませ、テントの中で寝転ぶ。洞窟の床そのままでは背中が痛いのだ。寝袋もあるので、二重のクッション性で誤魔化すしかない、ベッド欲しいです。ぼっちでも。


 Lvは上がらなかった、やはりそう簡単ではないんだろう、なにせLvの上がりは遅くて悪いのだ。


 急激に強く成れることはない、一つずつ身に付けていくしか無いのだ。


 スキルを考察し、訓練し、実戦で試して実践し、結果を検証し、また改良する。延々と試行錯誤(トライ&エラー)を積み重ね自分の戦い方を造る、少しずつでも確実に自力を上げるしかない。異世界転移したんだからさー、チートじゃなくても良いからさー、もうちょっと燃えるような技とか武器とかさー、地道すぎだよねー? 異世界。


 考えない、考えない、地道さが大事なんだ、きっと。それで、受験前の高校生が選ばれたのだろう、うちのクラスは駄目そうだ。


 魔力纏は使える。効果は絶大だった、Lvアップや他の効果も有ったかも知れないが確実にゴブリンと戦える。短時間で倒せれば、仲間を呼ばれ囲まれる事も無いだろう。


 Lv13は奇襲したが、強かった。未だ上がいるだろう、LvよりもスキルLvが先に上がるかも知れない、積極的に使っていくべきだろう。


 あとは、決め手が欲しい。攻めるにも、逃げるにも速さが有れば戦闘をコントロール出来る、移動を使いこなせればそれができるはずだ。


 そうだ、寝るまでは移動の練習だ。「痛てぇっ!」「うぎゃっ」「ぐわっ!」……「くぅぅぅ~」「あってぇ」…………「ふうえぇっぇぇぇぇっっ~っ。」難しいようだ。



 NAME    遥      人族

 

AGE 16

Lv 02


Job --


HP       23         

MP       21        


ViT      22         

PoW      21         

SpE      25       

DeX      25         

MiN      21         

InT      25         

 Luk      Max(限界突破)


SP       05


武技    「杖術 Lv2」「回避 Lv1」「見切り Lv1」「魔力纏 Lv1」

 

 魔法    「温度 Lv2」「移動 Lv1」「斤量 Lv1」「梱包 Lv1」「火魔法 Lv1」


 スキル 「健康 Lv1」「敏感 Lv2」 「体操 Lv2」「歩行 Lv2」(Up)「使役 Lv1」「鑑定 Lv2」「千里眼 Lv1」「気配察知 Lv2」「索敵 Lv2」「魔力操作 Lv1」


 称号 「ひきこもり Lv1」「にーと Lv1」「ぼっち Lv1」


 Unknown   「報連相 Lv1」「器用貧乏 Lv1」「木偶の坊 Lv1」


装備     「木の棒?」「布の服?」「皮のグローブ?」「皮のブーツ?」「マント?」「コンタクト?」「窮魂の指輪」「アイテム袋」


 あ、歩行上がってる、スピードは上がったかもしれない、移動距離も伸びただろう。これで、移動を使う難易度も上がっただろう、、、「ふぎゅうっぅぅ~っ」。


 寝る、大丈夫だ、ドジっ子属性は付いてない。



             3日目終了



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6月25日にひとりぼっちの異世界攻略コミック24巻が刊行されます。 公開された書影はこちら。

i970590/


アニメ公式ページ
アニメ公式ページはこちら

オーバーラップストア購入ページ
オーバーラップストア購入ページはこちら

アマゾン購入ページ
アマゾン購入ページはこちら

既刊一覧ペタリ

i947047/
i970596/
― 新着の感想 ―
[一言] ゴブリン共通一次 今の学生の中で共通一次って言葉が存在してるのかな? って思った。 カタカナ連続になるセンター試験より分かり易いけど。
[気になる点] 鑑定レベル上がって「?」が増えるッテ 「隠蔽」でもかかってるんか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ