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涙無くして語れないと言うが真の悲しみは言葉が出ないものだ。


71日目 夜 新ムリムリ城



 お風呂の中で久しぶりのぷりぷり感を撫で回し揉み回って堪能する、勿論の事だがスライムさんだ。


 (ポヨポヨ。)


 スライムさんもお風呂でご機嫌だ、そしてスライムさんとあの琥珀アンバー色の肌が艶めかしくって色っぽくってエロっぽいお姉さんの処遇について議論を重ねる。あのお姉さんは使役して無いからLvリセットはされていない、そのままのLv100だ。だがスライムさんが帰って来たから甲冑委員長さんとスライムさん2人いれば負けは無い、Lvで負けても甲冑委員長さんは超絶チート装備も付けて有るし何と言ってもスライムさんがまた強くなってる。まああれだけ食べればスキルもいっぱい増えただろう。


 危険だ、だけど殺したくないんだよ。


 死にたがっていたけど連れて来てしまった、他人ひとに命令されて自由も意思も奪われてずっと苦しんできて何も良い事無く終わるなんて間違っている、魔物生は苦も有れば楽も有って苦の後は楽が来なければならないのだ、まして今迄の苦労と苦しみを考えればそれはもう極楽浄土な快楽と悦楽は俺も参加したいがそれは置いといてお姉さんは自由に気ままに愉楽を味わうべきなんだ。


 だって甲冑委員長さんと同じだった、全身に魔力を纏い抑え付けていた、必死に抗っていた。精神まで支配される筈の最悪な首輪をされてそれでも尚抗っていた、あれだけの魔力で自分の身体を拘束すれば気が狂う程の痛みだったはずだ、それでも抗ったそれは自分の身体を破壊したかったのかも知れない。そしてあれだけの魔力を纏い続けていれば誰も触れる事はおろか近づく事だって無理だっただろう、そのずっと続く永遠の孤独に耐え自我を保ち抗い続けていたんだ、甲冑委員長さんにそっくりだ。だから殺したくなかった。


 でももう自由だがあれほどの力を開放して良い物だろうかって言う位にはヤバいのも確かだ、まあ焦らずに為人をちゃんと確認してみてから自由にすれば良いと思うんだがスライムさんは反対意見なんだよ? 


 「仲間って「使役」するの? ぷるぷるってそんなに簡単に使役とかしちゃいけないしスライムさんだって嫌になったらちゃんと開放するし使役して無くても一緒にいられるんだよ? 「使役」なんて自由を奪うもの本当は使わない方が良いんだよ? いやぽむぽむってそれは極論で普通一般な一般性普通理論ではよく無いんだよ、だって使役なんて無くてもみんな仲良しなんだよだからそこはぷるぷる何だよ。うん、まあすぐすぐは行くところも無いだろうし焦る時間じゃ無いって言うかあの魅惑のボディーラインは男子高校生的な闘魂パッションが焦るって言うか焦がれるから危ないんだよ! みたいな?」


 (プルプル。)


 どうもスライムさんはあのお姉さんを気に入ったようだ、まあ良い娘だしあの食べっぷりはスライムさん的にも共感を覚えるものが在るんだろう。その内バケツで食べだしそうだったよ。


 そうして建設的で多重構造な議論を重ね上げ妥協案を擦り併せながら結論を暗中模索であんでゅうとろわ? よし温もったし上がろうか?



 やっと終わった開放感が終わった。まっ、まだ終わっていなかったのか! って言うか終わってるよ絶対、だって必要性ネセサリーが皆無って言うか存在が皆無?


 「「やっと見つけた! 何でブラ作成が一巡して終わっちゃってるのよ! 差別だ! 差別主義者でつつましい娘たちへの虐待だ!」」


 副委員長A、Cコンビがキレている? 激おこがムカ着火しちゃってぷんぷん丸がインフェルノってるようだ。 


 「私達無視して1巡しないでよ!」


 「いや、だって……いらないじゃん?」


 「いるよ、いるんだよ! 必要とされているんだよ~!」


 断言しても差し支えは無いと思うんだが絶対に戦闘の邪魔になった事無いよね? 無いんだから。 寧ろ側面からの被弾率が低いから安全とすら言え……いえ? 何でもないよ? うん、モーニングスター借りて来たの? あ~自前なんだ、一体今何個のモーニングスターが女子に配備されているんだろう? 王都恐るべし!

 

 「いや、だって「無を包め」とか「重さが無い物を持ち上げろ」とか物理学的アプローチでは無理だから哲学者さんに頼んで鉄人計画?」


 「無って言うな~! 有るの! ちゃんと有るの! 存在してるの!」


 「でももし仮にその存在が在ると仮定しても平面を曲線で支えろとか……ぶううぅばあぁっくらああっ」


 「「平面って言うな! なだらかなの! 穏やかでつつましいの!」」


 穏やかでつつましい人はモーニングスターで殴らないんだよ? だがお風呂上りでも武装している俺に隙は無いけど痛かった、次の連撃には耐えられないだろう!


 「遥君が安全の為に恥ずかしいのを我慢して作ってるのは分かってる、だけど私達だって……みんなみたいに綺麗なブラをしてみたかったのよ、本来の趣旨から外れてるのは分かってたんだけど楽しみに順番を待ってたの……最後にされちゃったけど!」


 あ~結局俺が悪いのか? 甲冑委員長さんを見ていて知っていたはずだった、仲間外れは寂しい、綺麗に着飾って見せびらかしたい、この世の服は全てごうよくのものだ~! ってしてるのをいっつも見て来たのに気付かなかった。


 そりゃ~心もギザギザで噛み付いて来るよ、寧ろビッチ達みたいに齧らないだけましなんだよ。


 「あ~分かったよ? いや未だ人類は虚無について分かってはいないんだけど虚無は分からないんだけど気持ちは分かったって言うか分からないとモーニングスターの回転が速くなってるのが分かったから分かる事にしてみたんだからブラ作ってみるからモーニングスターは仕舞おうね? でも胸に仕舞うのは禁止だよ? 上げ底は許さないんだけどその鉄球トゲトゲが付いてるから仕舞うと痛いよ?」


 「「やった~! でも虚無って言うな!」」


 急遽ブラ作成に入ったが急で予定外だったから目隠し委員長が不在だ、なぜか不在の方が目隠し感的に安心感が有るのは何故なんだろう? でも最近ではもう目隠しが力技で瞼抉じ開けようとする危険な実力行使な目隠しで隠す気が無いのを超えちゃって決して目は隠させぬ!って言う気迫まで漲った目隠しさんなんだよ? 信頼感が欠片も無いのに何で女子は誰もクレーム付けないのか謎の目隠し委員長さん就任な長期政権で目隠し委員長なのに決して目を隠させない委員長さんって職務怠慢でクレームどころかリコールだと思うんだけどいないからとっても安心だ。


 そして手作りの目隠しは……甲冑委員長さんに穴を開けられたままだった。穴って言うか布面積を超えそうな勢いの穴って眼鏡なのって言う位に良く見えそうな目隠しになってしまっている。やはり目隠し委員長と本家目隠しは不倶戴天で仲が悪い様だ?


 なのでスライムさんに頼んでみた。流石は不定形で一瞬で巻き付いて目を隠してくれたんだけど……


 「いやスライムさん? さっきまで黒かったよね、何で透明度あげちゃってあげ過ぎて透明になってるの! なんか近未来のゴーグルでSFな目隠しが目を隠してるんだけど視線が全く隠されていないんだよ? って言うかVRなゴーグルみたいだけどヴァーチャルリアリティーに3D化しても平面だからリアルに存在して無い位のぺったん……(ベッシャン!)」


 殴られた。 いや今のはスライムさんで俺は注意を喚起したんで在って歓喜しようにも無いんだから感極まれないって……いえ何でもありません。心を無にしてブラを作ってるだけなんだよ? うん、心も身体おむねも無になってお揃い……(バキャアッ!)


 「え~と、これで形は出来てるんだけど、出来たって言うか張り付けたって言うか、これって……大胸筋矯正サポーターでまっするするの?」


 (バキッ!)(ベゴッ!)(グシャッ)(ドゴオオッ)(バシーン!)(メキッ)……以下暴行。


 「「ブラだからああああぁぁぁーっ! 大胸筋矯正サポーターじゃないよう! ブラなんだよおおおおおぉぉぉぉぉぉぉー!!!」」


 違ったらしい? 


 「でも大胸筋鍛えるとバストアップで胸囲もアップだよ?」


 「「ぐぬぬ。……大胸筋矯正ブラ機能も追加でお願い!」」


 いるらしい?


 けど結構必死で寄せて上げてみている。やっぱり可愛い服を着る時にもおしゃれする時にも無いのは困るらしい、でも極1部に凄まじく圧倒的な需要が存在するらしいんだが言うと殴られるんだろう。だって既にモーニングスター完備の鬼気迫るジト目だ!


 「え~と? 後は寄せて上げて……寄せて? 寄らな……えっと上げ、上がら…………。安全の為にエアークッション入れようか(涙目)?」


 「「……あざっす(感涙)」」


 確かに胸部装甲的な意味合いで安全性能が薄すぎて衝撃吸収能力が皆無だった、安全性に係わってるから良いのだろう? お洒落だってしたいだろうしちょびっとだけなら全世界の男子高校生達も生暖かい目でスルーしてくれるだろう、だって衝撃吸収性能問題が無問題な衝撃がダイレクトに響く驚異の高伝導率な厚みだった。まあ、すっごく喜んでるし良いだろう。



 そして下に移る。


 しかし寧ろ小動物な狸っ娘の場合ポッコリを押さえる小動物矯正ギブスとか、リード付き調教ベルトとか? 野放しでも良いのだろうかと悩みながら作っているが上は2人共問題は無かった。


 だが下は大変だったのだ、何故なら副委員長Aさんはクラスで1番下が危険なんだった! 胸こそ控えめでつつましくいじましいがそのスタイル自体はスーパーモデルと変わりない脅威の股下を持つ美脚なボデイーでスタイル抜群(おムネは除く)なクールビューティーさんなのだった! 


 危ない所だったが何とか狂乱の誘惑な美脚攻撃は抵抗レジストしきれたようだ、ちょっと魔手さんが執拗に撫で回してた気がしないでも無かったけど乗り切れた。俺は乗り切れたんだけど2名ほど魔手さんの精密で繊細な妙技に感嘆の声を「うひゃぁうぅ!」とか「ひゃらへひゃへぇ!」とか「きゃゅうううぅ!」とか感嘆詞付きで感嘆しながら倒れて行った。


 あと甲冑委員長さんも帰って来たのに中の様子見てから意味ありげな微笑で「ごゆっくり」とか言って出て行こうとしないでくれるかな? って言うか存在意義に疑問はあるんだけど一応建前的には目隠し委員長さんじゃなかったっけ? 必要性ネセサリーは無さそうだ、まあ全く微塵も隠して無かったし?



 って言うか運ぶんだから手伝ってね? うん、また真裸で気絶してるんだよ? ごゆっくりしないんだよ?それ只の犯罪が冤罪ですら無くなる罪状認否不必要な即有罪な悪即斬な危険が危ないから無いんだよ。 しかしあれは何だったのか? あ~、これあれだ! Lv上がってるわ、通りで魔手さんが色んな意味で強化されちゃってるんだよ? すごかったみたいだ。



950人の方々から御評価を頂き評価者数950人となりました(つい先日評価者数900人のお礼をしたばかりだったので驚きと感謝で一杯です)、本当にありがとうございます。

そしてまた累計17,000,000アクセス頂いき本当に沢山の方々に読んで頂けて望外の事に重ね重ね本当にありがとうございます。これからも日々励みにさせて頂きます。

お礼投稿と言いうのも烏滸がましいお礼投稿ですが(そして何故か下着回っていつもお礼投稿の様な気もしますが)、もし万が一何かの間違いで御気に入って頂けてお付き合い頂ければ本当に幸いです。

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