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多感な時期の女子校生に変なあだ名つけると可哀想だ。

20日目 昼過ぎ  オムイのギルド



 何かさ-、何ていうかさー、異世界じゃん?異世界の冒険者ギルドじゃん?命懸けの仕事じゃん?何でこんなに依頼が地味なの?めちゃ堅実なお仕事なの?夢と希望とお小遣いは無いの?ハロワなの?にーとの敵じゃん!!


 土木作業、嫌いじゃないが、安いよ、日当。


 運搬作業、上と同じ。


 護衛任務、日にち長いし、安いし?


 害獣駆除、ゴブ、ウルフ、単価安い、数こなせば良いのか?


 普通さあっ、あるじゃん?こう、「ええぇっ!?この世界にはドラゴンがいるの!!」とか、「くっ、こんな化け物が、、。」って一攫千金な凄い依頼が、夢が無いんだよ夢が、勤務時間とか書いてあるし、、、。 


 「遥さん?どうして依頼書を眺めているんですか?」


 あ、受付のお姉さんの中でもまともな受付のお姉さんだ、怒られる方ではなく、怒る方のお姉さんだ、受付委員長なんだろうか?


 「お金が無いから、こっそり依頼の魔物を倒して?こっそり、女子に売り捌いて貰おうかと思って?」


 なっ、なんだと!この受付のお姉さんもジト目使い!やはり、受付委員長!


 朝は委員長のジト目。


 昼は受付のお姉さんのジト目。


 夜は?夜は何処に行けばいいの?怪しい夜のお店なのか?其処には男子高校生的な意味のジト目が有るんだろうか?行きたいです。



 「お願いしますから、口だけじゃなくコッソリして下さい。人目も気にせずに堂々と掲示板見てますよね」


 「いや?だって、このギルドって、誰一人こっち見ないから、人目無いよね?」


 うん、見回してもだれもこっち見ない。人目も何も目が合わない。結論、問題ない。


 「、、、。それに、昨日800万エレお受け取りになった筈ですが?ないんですか?」


 「あー、あれっ、あの後に槍のおっさんがいい店があるから行こうって行って、夜中までその怪しい店?に行って、、、800万全部無くなった?みたいな?」


 あれ?何故かちょうど入って来た槍のおっさんが、受付のお姉さんに捕まり2階に連行されて行った?何をしでかしたんだろう、困ったおっさんだ。



 街の外に出るには身分証明書が必要だ、無いとまた入場料をとられる。でも、冒険者になれなかったからギルドカードが無い、住んでも無いから住民カードも無い。もちろん商売もしてないから商業ギルドにも入れない、にーとにどうしろと、、、、。


 身分証明が無いから入る時にまたお金がいる、お金が無いから狩りに行きたいのにお金を取られる、そのお金が無いから狩りに行けない、狩りにいけないからお金が無い、にーとスパイラルだ。


 街の外に出れない、狩りにいけない、お金が無い、お小遣い少ない、何て言う事だ、やはり街での生活は厳しいらしい。


 よし。コッソリ出て、コッソリ入ろう。出るのがばれなきゃ入っていてもおかしくない。


 街は2メートルちょっと位の壁で囲まれている、こっそり空歩で飛べば越えられる。


 問題は見つかると怒られる、門番に怒られた後に、更に委員長に怒られる、もうドライフルーツは無いのだ。


 今着ているマント?には、この間買いに買った装備の「隠形のマント 姿を認識しにくくする」が、入ってる。って言うか複合されてる。


 効果は良く解らない。見えなくなる訳じゃないが、目に付かないし、意識しずらく為るようだ、影が薄くなるんだろうか?。


 コッソリなら気付かれない、ひっそりならばれない、ちょっと出てすぐ戻ってくるんだから大丈夫、30秒ル-ル ロングバージョンだ。


 気配遮断と隠密を発動し、フードも被り、「黒帽子 防御 +30 気配遮断 隠密アップ」も被ってる、あとは、、、、


 「遥君、不審者なの?通報した方が良い?何で街に忍び込むんじゃなくて、忍び出て行くの?」


 「うをおぉ!って、ファブリーズの人じゃん、吃驚させるなよ。」


 誰かと思えば、新体操っ娘とバレー部A、Bだっ。あれっ?水泳部の裸族っ娘がいない?脳筋四天王なのに?最弱だったのだろうか?序盤でやられてしまったのだろうか?昨日の晩は、元気にシチューをお替りしていたが?


 「ファブリーズの事は忘れて!あと、電柱っていったら焼かれるからね。」


 バレー部A、Bがめちゃ睨んでいる、どうもTVでツイン電柱と呼ばれたことが不満だった様だ。


 全く、多感な時期の女子校生に変なあだ名つけるなよ、可哀想に、、、、あれ?俺が睨まれている?


 「今日は裸族っ娘は?遂に公然猥褻罪でつかまったのか?」


 「いや、私達も探しているんだけど、、、あと、街の中で脱いだりしないから捕まっては無いと思うよ?」


 気配察知で、、、女子達は何と無く解る様になったが、誰かまでは解らない。


 近いのは、、、、あれか?


 「脱いでは無いが、脱ぐ気は有る見たいだぞ。」


 服屋さんで、服を掴んで走り回っている、バーゲン?アウトレット?一応、店の前で着替えない良識は有ったようだ、俺の前でも良識が欲しい物だ。


 「裸族っ娘ーっ、脱ぐのに服買うの?裸族なのに?脱ぐ為に必要なの?」


 「人聞きの悪いこと言わないでー、裸族じゃないよ!、、、キテルヨ、、、オヨウフク、、、キテルンダヨ。」


 あー、何かトラウマが有るんだったな、公然猥褻罪で捕まったとか、何とか言ってた?


 「オーッ、その服可愛いなあ、似合うぞきっと?」


 目が死んでるので、話を摩り替える、いや、まじでこの世界の服にしてはかなり可愛い、洋服を2枚もって右往左往してるが、どっちも可愛い。


 「そ、そ、そ、そうかなー?本当に?に、似合うかなー?」


 なるほど、可愛い服を見つけて、寄り道してたが試着室が空かなくて、焦ってたのか。危ない、危ない、見つけなかったら脱ぎだす直前だったのだろう。


 「どっちも、似合うと思うけど、悩んでんの?」


 「2枚は、予算オーバーなんだよっ、どっちも捨てがたいし、サイズもいいし、もうどうして良いか解んないから着てみようと思ったら試着室が全然空かないんだよー」


 サイズを確かめるんじゃなく、どっちが似合うかを悩んでいたのだ、流石女子。


 「どっちも買えば良いじゃん、お金貸すよ?十倍返しだ?」


 「其れ、トイチどころじゃないよね?絶対借りたらいけない奴だよね?ま、まさか?返せなかった身体で払えと!?私の体が目当てだったんだね!!」


 「ムリシデイイヨ」


 「ヤッパリ、、ソウダヨネ、、ソウナンダヨネ、、、リソクブンモカチガ、、、ナイラシイ、、。」


 何故か死に掛かっているので、とりあえず銀貨一枚貸して服を買わせる。後の3人もバーゲン会場に突撃して行った、お金も貸した。


 「じゃあ、借金返済に働いて貰おうかー」


 「「「「やっぱり!私達の身体を!怪しいお店に売られるの?」」」」


 「大丈夫。怪しいお店に売られなくても、裸族っ娘っていうだけで充分に裸族っ娘は怪しいよっ。」


 「前から思ってたけど、遥君の大丈夫はいっつも全然大丈夫じゃないよねー?あと、裸族じゃ無いよー、服も買ったもん。」


 その言い方だと裸族が裸で服を買いに来たみたいだぞ、捕まるぞ、まじで。


 その後4人を街から出す、もちろんギルドカードを持っているので問題ない。その後ろをコソコソ付いて出る、もちろんコソコソしてるので問題ない。


 「「「「何で気付かれないの?」」」」


 「それはねっ、気付かれないようにコッソリ出たからだよ?」


 「「「「普通に歩いてたよね?何事も無いような顔して、、、。」」」」


 

 そうして、街から離れお小遣いを探す、出来ればお小遣いの群れがいい、大量のお小遣いだ。お小遣いジェノサイドだ。


 いた。、、「ゴブリン Lv2」、しょぼっ。


 だめだ、こいつだと500エレがいい所だ、しかも一匹とか。「ボクッ!」


 もっと高額なお小遣いか、お小遣いの群れじゃないとなー。 「ボクッ!ドカッ!」


 

 新しい武器の効果も見たかったんだが、相手がいない。 「ドカッ!グシャッ!ベキッ!」


 これでは、脳筋四天王も借金が減らないで困ってるだろう。 「ドガガガガガガガガアッガガガガガガガガガッガッガッ!」


 何か、街の側だとLv1~3?ゴブリンとグリーンウルフ位しかいない。 「ベギャ!!グバッ!ギギャッ!ガゴッ!」


 5人で分けたら、お小遣いにもならないよ。 「グギャ!ゲグッ!ギィ!ガァア!ギィイ!グゥウ!ゲェエ!ゴォオオオーッ!」


 それは、昨日の夜の事だ、 「ギィイ!グバッ!ギギャッ!グゥウ!ゲェエ!グシャッ!」


 樹の杖?に新しく買った杖を複合しようと、 「ガゴッ!ゲグッ!ギィ!ガァア!ベギャ!!グバッ!ギィイ!グゥウ!」


 杖をアイテム袋から取り出していると、 「ベギャ!ギィイ!グゥウ!ゲェエ!!グバッ!ギィイ!ギギャッ!」


 つい、使えないのにかっこいいから買ってしまった「魔力刀」を、 「ドガガアッガガガッガッガッガガガガッガッガッ!」


 手に持ったら、樹の杖?に複合されたのだ、刀なのに?、  「グバッ!ギィイ!ギギャッ!ゲグッ!ギィ!ガァア!」


 要Lv30だったけど使えるんだろうか?   「ベギャ!!ゲグッ!ギィ!グバッ!ギギャッ!ガゴッ!」

 

 うん、使えるみたいだ。魔力を込めただけで切れてる。 「グギャ!ゲグッ!ギィ!ガァア!ギィイ!グゥウ!ゲェエ!」


 樹の杖?なのに、スパスパ切れる。「ガァア!ゲグッ!ギィ!ガァア!ギィイ!グゥウ!ゲェエ!ボクッ!」


 樹の杖?は要Lvが無いから、それに複合された魔力刀の要Lv30は解除されたんだろうか?  「ドガガガッガッガッガガガガッガッガッガガガガァアガガガガアッガガガガッガッガッ!」 


 人が考え事してるのに煩いなー、もっとこう静かに虐殺されてくれないかなー?

 

 「うーん、ちゃんと試したいんだが、相手がなー、、、もうちょっと、こう?手応えって言うかさー、何ていうの?こう、もっと、、」


 「「「「一人でぶつぶつ言いながら、魔物を皆殺しにしないで!魔石取るの追いつかないでしょ!!」」」」


 怒られた、やはり異性に対する好感度が問題なのだろう。やはり購入しなければならない様だ、「フェロモンの指輪」は260万、、、値切るか!?。


 結局、ひとり頭2万エレにもならなかった、、、、。値切れるだろうか?


 雑魚ばかりでLvも当然上がらない。


 借金は即日返済された、怪しいお店には行けないらしい、いや、売らないけどさー、まあ、売らなくても脱ぐんだが、、、怪しいんだが、、。


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