敵を倒すのは2流、敵を作らないのが1流だって言ったら怒られた。
59日目 夜 宿屋 白い変人 女子会
失敗だった、失策だった、失念していたんだ。
あの牛丼フェスティバルに絶賛参加して余りの美味しさに食欲旺盛に暴飲暴食し尽くして満腹絶倒でみんなコロコロとポッコリお腹で転がっていたらこれから採寸が有るんだった!ポッコリを燃焼させ無ければならない、このカロリーを熱に変換し灼熱の煉獄で脂肪を燃やし尽くして灰燼に帰する!そう、ブートキャンプに入隊だ! ちょっとアンジェリカさんにお願いしてこよう。
ちょっぴり自信があったけど一瞬で霧散した。
強くなった、実感があった。だから遥君とアンジェリカさんが模擬戦でするように木の枝で挑んだ、驕り高ぶっていた高慢で過剰だった自意識は刹那の間に切り刻まれて吹き散らされた。まったく近づけていない? 届くなんて考えもしていなかったけど差が全く縮まりもしていない。だって未だに差が大き過ぎて分からない、只遠い事だけが分かる。
そして本気で完全武装で挑む、もう驕りも高ぶりも微塵も無い。ただ遥かなる高みに挑み己の小ささを秤に懸ける、貧弱で矮小な己が全てを出し尽くしてみんなが頂きに挑み届かぬ距離を思い知りながら打ち込み突進し切り込んでは吹き散らされる花びらの様に舞散って地に伏し見上げる。その届かない頂点を、迷宮皇の技量の奥深さを、その高みから満足そうに微笑んでいるその絶世の美貌を。
そしてスライム教官の暴虐な暴風雨の様な暴力的な指導を受けて燃え尽きた、精神は燃え尽きたけど脂肪は未だ燃え尽きずに頑張っているかもしれない。でも限界、もうみんな目がばってんになっいる。
結局Lv100は入り口だった、それがやっと分かった。
これから強くなれる、その実感だけは手に入れた。ようやく戦えるだけの身体能力を身に付けられた、今からが本当の訓練なんだ。だからアンジェリカさんは嬉しそうに笑ってくれた。
スライムさんは暴君だった。なんだかまた強くなっていなかった?
さあお風呂で未だ抵抗を続けお腹に籠城している脂肪を揉み出す!熱いお風呂で弱った脂肪に止めを刺し殲滅するんだ!
「かぽーん?」
「いやお風呂っぽいけど口で言われてもなんか違うよ?」
綺麗に磨きぬいた身体を湯船に沈めてお腹の脂肪をお湯攻めだ、気持ちのいい掃討戦だ。
やっぱりあの泡沫ボディーソープは凄い、もう朝起きた時からお肌すべすべでしっとり艶々なの!なんだか自分の肌を触るのが楽しみになるくらいの美肌効果抜群の逸品。これが手に入るならば女子ならみんな異世界に突入するだろうって言う位の至高の嗜好品、女子にとって美肌は最高で最強の装備品だ。
そして驚異の洗浄力はこびりついた頑固なぶっかけ蟲汁でさえ瞬く間に洗い落としてあの匂いすら僅かも残さず綺麗にしてくれた。
あれのせいでスベスベお肌の触りっこ大会でお風呂の中が百合っぽい、でもスベスベで気持ち良くて止められない。
「覚悟を決める前に着ているのを見てみたいよね~?そんなに凄いの?」
「あれ以上が存在する事を考えられないくらいの絶品な逸品だよ~?あれを付けたら他なんてもう無理~って言う位の付け心地~。」
もうお風呂上りに用意されているらしい。副委員長Bさんがお金を幾ら詰んでも惜しくない最上品とまで言い切ったランジェリー。
アンジェリカさんもウンウンしている迷宮皇の保証付きの付け心地みたいだ。
遥君は何でそんなにブラ作るのが上手なんだろう?
ブラへの期待と採寸の不安に揺れる乙女心でみんな悩み顔だ、問題はやはり順番。早く欲しいけど一番手に採寸されて調整や補正されるのは恥ずかしい、結局はされちゃうんだけど一番手に行く勇気が無い。
でもみんな見てみたくてワクワクしている、少なくとも遥君なら現代のブラの形状やカップの知識は有るはずだし期待は出来る?それって男子高校生に期待出来て良いのかな~?
そしてお風呂から上がり、おニューの下着に身を包んだ2人。
豪華絢爛な魅惑的な華麗さにみんなが息を呑み無言で見惚れ魅入られる、その妖艶で艶然とした肉感を彩る艶美なボディーラインの曲線美に纏うランジェリーの絢爛豪華さ。美麗さと華麗さに包み込まれた姿態の華やかさと肌が艶やかさが際立ちいろめく。
エロティックな豊麗さとセクシーな装飾が体躯の美しさを引き立て上品でいて艶めかしく官能的な迄に……お色気ムンムンです。
「「「うわ~っ、エロイ!エロスだ。って言うか痴女?」」」
女性が見て情欲をそそり劣情を抱かせる迄の危うい妖美さ、清楚さと淫美さが混じり合い強調し合う妖艶さ。そして装飾のゴージャス感とデザインの際どさが女性的なスタイルの良さを芸術へと昇華させ絶世の美術品の如き美しき美女が佇む。
「「「なんかヤバい?百合っちゃうの?何で目が惹き付けられて離せないの?お姉さま?」
下着には本当に困ってた、現代レベルは無理でもカップが有って食い込んだり擦れたりしないレベルを求めていただけだったのに頼んでみたら究極的芸術作品レベルで作られてしまった……。
しかもモデルがアンジェリカさんと副委員長Bさんの魅惑のメリハリボディーのコンビだから肉感的で芸術的な華麗さなのに……お色気ムンムンでした。
「で~っ、誰から作って貰うの~っ?採寸が結構時間が掛かるし~っ、フィッティングと調整もあるんだよ~?」
「「「…………。」」」
作って欲しいけど恥ずかしい。恥ずかしがって嫌がってる遥君に無理矢理注文するくらいに欲しいし必需品だし必要なものだけど、だからと言って恥ずかしくない訳じゃ無い。正直凄く恥ずかしい。
だから一番手に誰も名乗り出ない、真っ先に欲しいけど最初に採寸されてフィッティングされちゃって調整なんかされるのが恥ずかしい。だってそれってもう完全に包まれたり揉まれて寄せられてそれでぇ……(プシュウーッ。)
(オーバーヒートです。冷却中です暫くお待ち下さい。)
そんな訳でじゃんけん大会だ。
「……ぐにゅってされちゃって~、「んんん~。」ってなるから~でも結構さわさわ~って感じだけどもにゅもにゅってされちゃうよ~?それでね~それでね~……」
誰かの解説のせいで余計に最初に行きにくいの!その「んんん~。」は何なの!何してたの!えっ?着用した後のブラを渡して装飾して貰うの?着用済みを?…………渡しちゃうんだー。
しかし遥君は恥ずかしがっていた割には凄まじい物を作っちゃってるんだけど副委員長Bさんは元の世界でも下着問題で各種メーカーを試し尽くしてオーダーメイドから補正まで試していたブラの専門家だった、それでも納得のいくブラが無いと嘆いていたBさんが絶賛するってどんなレベルのブラ職人さんなの!ブラの匠さん目指しちゃってるの?でも最高の逸品が作って貰えるんだ、オーダーメイドで、測られちゃうけど?もにゅもにゅってされるんだ?
そしてアンジェリカさん情報だと新たな製法を編み出して肩紐に掛かる重量を分散しながらもベルトもきつく固くならない新製法まで試験試作しているらしい、試作品も全く違和感のない胸が軽くなったような錯覚を覚えるほどの出来で激しい戦闘でもズレる事もこすれる事も無い究極の付け心地だったらしい。ただし採寸と調整が凄いんだって…………揉みあげて持ち上げて挟んで揺らしてみるの?あれ、そこで挟む必要は何?
汗疹対策って……遥君は何処へ向かっているんだろう?多分もう三千世界で最高峰の至高ブラ職人さんになっちゃっているみたいだ。冒険しなくてもそれだけで食べていけるよ?需要は尽きないから。
そんな訳でじゃんけん大会なの。
お読み頂いてありがとうございます。
28,000pt以上もの総合評価を頂き、650人もの方から御評価を頂き本当にありがとうございます。
また300以上のご感想も頂きまして併せてお礼させて頂きます、ありがとうございます。
お礼分のおまけと言うかお礼と言うには烏滸がましいですが夕方に改めてもう1話等投稿させて頂こうと思いますのでもし万が一何かの間違いで御気に入って頂けてお付き合い頂ければ本当に幸いです。
ありがとうございました。




