どうして人が倒れてるのに蘇生ではなく更生させる相談をしているのだろう。
57日目 夕方 宿屋 白い変人
せめて「マント?」だけでも装備しておくべきだったのだ、「ブーツ?」があればどうにでもなった筈だった。
だが完全な私服で無防備なままに大襲撃に飲み込まれてしまえばもう脱出する術は無い。
いや、マジでやばいんだよ?女子高生大襲撃の真っただ中で翻弄されているんだけどなんか柔らかい物にもみくちゃにされてるんだけど?もにゅもにゅって?完全に包囲されて柔らかな何かに押し潰されて行く。ぎゅうぎゅう詰めで「空歩」で逃げる余地すら無い、「虚実」ですら抜けられる隙間が無いまま揉みくちゃのぎゅうぎゅう詰めで更にもにゅもにゅ詰めだったのだ!なんかヤバい感触があちらこちらからするんだけどこれはもう男子高校生的に無理だから!ヤバいから!だってお風呂上がりで薄着なんだからヤバいんだって!泡沫ボディソープの効果は有ったのだろう、生肌がすべすべで気持ちいいやらいい香りだわ感触が柔らかくてマジヤバいんです!これもう一か八か「転移」で逃げるしかないのだろうか!駄目だ、全く集中できない!この顔の前にあるぽよぽよは何なんだろう?押し潰されて苦しむべきか歓ぶべきか?いや、逃げないと!だが「躱避 Lv6」を持ってしても躱せない、ポヨンポヨンと弾かれる!今のポヨンポヨンは何?何だったの?考える暇もなく柔らかな肉壁に押し潰されて挟まれ、潰される、ヤバ過ぎる!このままでは「敏感 Lv9」が上昇してLv MaXが俺もMaXしてしまう!何か使えるスキルは無いのか?「性豪 Lv8」と「絶倫 Lv8」は駄目だ、それは絶対駄目だ!もう事案どころの騒ぎではなくなる、そもそも襲う前に襲われているのだ!脱出がイリュージョンなんだ!そうだ、今こそ「木偶の坊」ってそのまんまじゃん!使えないって言うか使えないから木偶の坊?全く以てもう駄目ぽ……
「あ~、伸びてる?HPは無事だから「蘇生」はいらないけど~「更生」は必要かも?だって伸びてる顔が幸せそうだよ?」
「更生させる魔法は持って無いよ~っ、でも幸せそうな顔で伸びてるね~?ま~あれって女子高生押し競まんじゅう~?」
「その女子高生押し競饅頭のLv99だからPoWがLvの壁でレジスト出来なかったんですよ、結局はLv20ですから。装備もしてないですし。」
酷い言われようだ。俺って可哀想な通りすがりの被害者なぼったくり屋さんなのに何故か女子高生押し競まんじゅう大会の敗者みたいな扱いになってるよ?その大会に参加して無いからね?だって男子高校生なんだよ。巻き込まれたんだよ?揉みくちゃにされて押し潰された可哀想な男子高校生さんだよ?なんか柔らかくてむにゅむにゅする物達に押し潰されて大変に危険な状態だったのに心配すらされていないの?マジで男子高校生的に大変に危険な状態だったと言うのに、それはもう危険でヤバいむにゅむにゅだったし?
まあぽにょんぽにょんに押し潰されただけだから怪我も何も無いんだけれど、完全に圧殺された。ああなるとLvの壁とPoWの差で潰されてしまう、あれこそが弱点なんだけどまさか女子高生のバーゲン大襲撃で露呈するとは思わなかった。そしてやっぱり図書委員は気付いていた、女子高生集団を操作してワザとやって見せた疑いすらある。それは女子高生揉みくちゃむにゅむにゅサービスの為では無いだろう、弱点を露見させて問題点を露呈させる。そして暴露する気なんだろう、実際は全く強くなんてなっていない事を。Lv20の致命的弱さを。
それは正解ではあるのだから。実際にむにゅむにゅの薄着の女体で圧殺できる、甲冑や武器を持っていれば簡単に死んでいた。それをみんなに見せ付けたのだ!あの薄着女子高生集団むにゅむにゅ揉みくちゃ押し競まんじゅうの操作で!ありがとうございました?いや、素敵体験だが嵌められたのだ!嵌め殺しだった!そのせいで圧殺されたのだ!それは気持ち良い圧殺だったが柔らかい圧迫が女体で圧縮だったのだ!ありがとうございました?あれ?
まあみんな頭では分かっていた、Lv20の脆さを。だから焦って守ろうとしていた、強くなろうとしている。
だがこれで目の辺りにして理解しきってしまった、実は絶望的に弱いままだと言う事を晒されたしまったのだ。やられた。
最弱の状況に嵌められれば簡単に殺せる事、だから人間こそが危険だと言う事、人間の知性による罠こそが策略こそが殺せる方法だと、だからそれに特化すれば守れるかもしれない事、これがやりたかったのだろう。これをやりやがったんだ。
図書委員の暗躍を潰していたら正面から暴露されてしまった、詰んだ。
これで心配性な人達がまた心配して無理を始める、まだ全てを失って異世界に来てまだ2ヶ月すら経っていないのに、人の精神はそこまで強くないのに、無理すれば簡単に壊れる程に脆いと言うのに重圧をかけやがった。……其処まで危険な状態なのか?
そして究極的破壊力と回避力と迎撃力を誇る甲冑委員長さんもこの手で潰せる、こっちが殺しきる速さよりも早く大量の物量を使い捨てにして押し潰せば潰れるのだ。たとえ甲冑委員長さんがどれ程の究極的な強さを持っていても弱点である俺が脆い、守ろうとすれば限界が来る、俺を守ろうとする限り俺と共倒れになる。
だが俺と甲冑委員長さんに殺しきれない程の脅威があると考えているのだろうか?いや考え付いているんだ、人の盾だ。俺達の知り合いや知人を盾にして殺せないようにしながら押し潰せばいい、その最悪の手段を図書委員だけは考え付いている、恐らく読んだ知識が有るのだ。だから誰よりも早く警戒し対策を始めている、転ばぬ先の杖では無く殺される前の盾になろうとしている。結局こいつも心配性さんなのだ、先見の明があり過ぎて余計に心配性なのだ。
戦争に対する危機感が焦らせている、それこそが最も危険だからこそ焦っている。そのせいで周りが憔悴し始めているのに、限界は近いんだよ?普通の人間が毎日毎日魔物と戦って暮らせる訳が無い、人同士の殺し合いの準備が平気な訳が無い。オタや莫迦とは違う普通の人間に無理強いし過ぎているんだよ?
「全く乙女乙女って言いながらもっと恥じらいと言う物を持とうよ?こっちが恥ずかしい所が恥ずかしい感じで恥ずかしげに恥ずかしい事をして来るから恥ずかしさのあまり恥じらって恥ずかしかったんだよ、分かり易く言うとエロかった?あれはまさかのエロ痴女女子高生の痴女大襲撃状態だったんだよ。御馳走様?みたいな感じって言うか感じの感触が感じ良かった感じ?みたいな?」
「「「きゃああああっ、セクハラさんだっ!乙女の柔肌はアンタッチャブルなんだからね!おさわり禁止です!」」」
いや、乙女の柔肌が女大襲撃で強制接触だったと思うんだけど?寧ろ強制おさわらされ的な感じ?あと堰原さんは誰だろう?同級生に居ただろうか?新登場人物なのだろうか?まあ悪いのは堰原さんだから俺は悪くないのだろう?うん、全く悪い奴もいたもんだよ?誰か知らないけど。
お会計も済ませて女子達は次々にアンクレットの試着を始めている、わざわざストッキングや網タイツまで履いて試着してる娘もいる。とても素晴らしい眺めだった、勿論男子たちは終始無言で空気中に拡散し希薄化して行っている、もう壁が透けて見えそうだ。何か喋れよっ!
だがまあこの光景は男子高校生的には仕方ない無いだろう、だって椅子に座った女子達が片膝立ててアンクレットを装着しては見せ合いっこしてはまた付け替えているのだ。脚と太腿さんがにょきにょきです、偶に脚を高く掲げて見せ付けてる娘もいるから絶景だ。これは心の保存用だろう、勿論あまりに必然過ぎて当たり前なのだが羅神眼さんにも保存中だ。俺は大変に良い物を造ったのだ、もう効果付与とかどうでも良いくらい良い物だった。
良い夜だった、きっと凄い深夜になりそうだ。だって刺激が強過ぎて俺の中に封印されし男子高校生の魂が雄叫びを上げて暴れ狂っていたりするのだ、だからきっと深夜も暴れ狂って大変な事になるのだろうって言うかするんだよ?だって赤チャイナさんまで待っている!勿論アンクレットも装備しよう!そして暴れ狂ったり狂った様に暴れん坊な将軍様だったりで頑張ろう!
お洒落アイテム袋もこれでもかと大量に在庫を造って置いたが完売した、まあ迷宮探索でも布袋は嫌だったのだろう。ダンジョン用と言ってメッセンジャーバックも完売していた、異世界で剣と甲冑とマントにメッセンジャーバックって良いのだろうか?まあその内にマントに「収納」を付与してまたぼったくるのは未だ内緒だ、お大尽様に終わりは無いんだよー!
お読み頂いてありがとうございます。
新年から沢山の御感想、ブックマーク、御評価を頂き更にレビューまでつけて頂き本当にありがとうございます。
これからも細々と迷走しながら進めていこうと思っております、もし万が一何かの間違いで御気に入って頂けてお付き合い頂ければ本当に幸いです。




