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巻き込まれても気付かない突っ込ませといて後ろから全体範囲攻撃がお勧めで寧ろ狙っていく。

55日目 朝 宿屋 白い変人



 今日は全員で50階層戦。その後はお休みだからさっさと済ませよう、今日は手出し無しの教官さん兼隠し部屋探し係兼緊急の時の助っ人さんだ。多忙なにーとさんだ!


 「このダンジョンは空飛ぶ魔物が多かったから空中戦に注意して!鳥系が中心だったからね!大体が物理か魔法に弱点在りの魔物だから焦って攻撃せずにしっかりと弱点を見極めて!」


 「「「了解。」」」


 ここはビッチ達が中心になって49階層まで踏破したらしい。だが剣戟主体で空を飛んでいる魔物のとかは苦手そうなんだけどどうやって倒したんだろう?齧ったのだろうか?


 「さすがに32人もいると出番が無いんだけど3人でも無かったからずっと出番が無いのかも知れないのに御多忙を極めているのは何故なんだろうねー?みたいな?」


 (ウンウン。)(ポヨポヨ。)


 すっかりスライムさんと同レベルの言語能力になってしまった甲冑委員長さんも頷いている。しかし洞窟の中で金糸雀を追い掛け回すって動物愛護な保護団体に怒られそうだ。見た目は可愛い。丸っこいからヒヨコみたいで飼いたいんだけど?でも「猛毒」持ちさんだったりする。つつかれたら「可愛い~」って言いながらお亡くなりだ、罠だよ!思わず手を出しそうになっちゃったよ!


 そして「連携」持ちで集団で行動するから厄介だ。逃げて隠れて口から毒槍を発射し後ろから狙ってくる、可愛気が無いが見ると可愛い。危なくても齧るビッチより突く金糸雀の方が良い!スキル「交換」とか無いのだろうか?齧られるから言わないけど。


 ビッチ達が先陣を切り中距離魔法で払いながら突進する。「風刃」の乱れ撃ちに風魔法で飛行を阻害して斬り回る。奇抜さは無いがそつも無い、そして5人ともがLv99で精鋭だ。それでいて出過ぎない、後衛との距離を意識している。


 それに比べて馬鹿達がまた何処までも果てしなく追っかけているよ?また壁を走り抜け、天井に掴まり、空を跳ねまわる。魔物なの?何で空飛ぶ魔物が多いよって聞いて来てもまた莫迦なの?蛾の時も同じ事してたよね?なんで雷撃とか持ってるのに追いかけちゃうの?犬なの?習性なのだろうか、今度骨でも投げてやろう。


 そして訓練では大規模殲滅魔法まで使いこなしていた大賢者さんは撲殺中だったりする?あの杖だと言い張る巨大ハンマーにしか見えない物が舞い荒れる。舞い揺れる!


 委員長さんはやはり楯装備に転向したのか何でも有りなのか大盾に剣で戦闘中だ。オールラウンダーを極めるんだろうか?やはり紐フリルなのだろうか?いえ、何でもないですよ?前見て戦ってね?つつかれるよ?


 23階層の金糸雀さん「スピア・カナリア Lv23」は可愛いく愛らしい姿で全滅した。


 しかしあくどい。スピア・カナリアは終始幻惑され平行感覚も狂わされ飛行を妨害されたままに狩り殺されていった、女子文化部のお得意だ。レジスト出来ないと厄介極まりない。Tバックなのだろうか?履いていたらしい?まじ?


 さくさくと進めるのは良いが嵌まる嵌まらないが極端過ぎる。


 しかし方向性は合っている。徹底的に自分よりも弱い者に強くだ、レベルを上げて叩く。王道だ、だからこそ間違いが起らない。


 問題はLv100の壁だ、階層主戦が条件なら大迷宮でクリアしている。一匹だけでは駄目なのか?全員では駄目なのか?まあ倒して行くしか確かめようがない、だって俺には調べようがない。あと78回レベルアップしないと追い付かない。もう異世界滅ぼさないとLv100とか無いんだよ? 


 「隠し部屋に行っとくよ?魔石拾ってる間に取って来るからきっとサボる訳じゃ無いからね?本当だよ。きっとそうなんだよ、だってそういう気がして来たから間違いないよ?違いは分からないけど間違いは無いんだよ?だから宝箱が待っている!感じ?」


 数が多く散らばっているから大変そうだ。でも29人もいればすぐ済むだろう、だから隠し部屋だ!サボりではない!効率的な行動の選択と言えるだろう、だって言ってたらそんな気がして来たし。


 「「「あ~。逃げたな~。」」」


 そして隠し部屋には「ビック・カナリア Lv23」がいたらしいが美味しかっただろうか?見ていないから分からない。宝箱は食べてないから良いのだろう。


 「ただいまー的な?なんと迷宮アイテムは「浮遊石 浮く」だったよ!まあテンションあげてみたけど使い道が分からないんだよ?浮いちゃうらしいからオタ?持たせてハブる?」


 でもスライムさんがじっと見ている。欲しいのだろうか?浮いちゃうの?ぷるぷるがぷかぷかになってしまうんだろうか?お風呂でもぷかぷかしたらしい、でも3匹でって後の2匹は何処からお風呂に来たのだろう?宿のお客さんなのだろうか?スライムさんのお客さんも居たの?


 結局お昼に謎鳥鍋を振舞う事を条件に浮遊石は貰えたしスライムさんにあげよう。石が好きなのだろうか?ミスリルを差し出してみたら食べていた?岩はいらないらしい、美食家グルメさんは食費が嵩むんだよ。しかしダンジョンでみんなで鍋をつついても良い物なんだろうか?まあ迷宮皇さんと迷宮王さんが喜んでいるのだから問題は無いのだろう。そう言えば鳥鍋はしていなかった。


 金糸雀以外は大して湧き直していないみたいで先行隊に撃破されている、スライムさんは退屈で先行隊に参加している。でもビッチリーダーの頭の上にいると齧られるんだよ?コボも齧られてたんだよ?あれっ?そうだったっけ?齧り合ってた?みたいな?


 まあいいか。さっさと隠し部屋に行って迷宮アイテムを集める。終わればお休みだ!さっさと行こう。 


 「う~ん、何か被ってない?「グランド・ウォール ViT PoW 30%アップ +Def」に「ギガント・スピア PoW 30% アップ +ATT」って誰か使ってなかった?誰だっけ?」


 「それは確か重すぎて売られたよ?大き過ぎて使いにくかったし。」


 「弓とマントが不足してるのに出物が少ないねー?」


 「ブーツ、グローブも効果付きが足りてないよ~。」


 「斧もモーニングスターも出が悪くない?」


 不人気商品だった。武器屋行き決定だ、そしてみんなのお小遣いになって貰おう。そしてそのお小遣いをぼったくろう、今日はアンクレットにスポーツブラとショーツだファーアクセサリーも有る。お大尽様は間違いなしだろう。


 「「「遥君。帰ったら鍛冶屋いかない?コンポジット・ボウを造って効果付けたら使えると思うんよ?」」」


 「オタク屋。お主も悪よの~?弓を作って女子からお金巻き上げるの?いい考えだよ!造ろう!ぼったくろう!」


 「「「止めてー!適正価格で販売だから!普及目的だから!ぼったくらないからね?めちゃ睨まれてるよっ!あとオタク屋とか営業してないよ。」」」


 確かに弓が全員装備できれば遠距離一斉射撃から攻撃に移れる、初撃が取れるのは戦術的にも有利だ。魔力の節約にだってなるだろう。


 ただし信用が出来ない。オタ達はコンポジット・ボウの製法を暗記しているのだろう、だが造らせたら何が出来るか分かったもんじゃない!そのコンポジット・ボウに蒸気機関が付いていないとは限らないのだ!今度は飛ぶんだろうか?いや椅子型コンポジット・ボウとか?座ると発射するとか?みんなで椅子持って迷宮探索するの?疲れたら座れて便利そうだ。


 そうだ有料マッサージチェアーを作ってあっちこっちに置いたら小金が溜まる!小金持ちさんだ!お大尽様と合体したらグレートお大尽様だ!よし内職だ!椅子に振動魔法の魔石を組み込んで調整すればいい、ギルドと宿屋と…雑貨屋にも置いて置けば良い。そうだ領館にも置かせて貰おう!あそこは疲れたおっさん達が多いんだよ、なんかいつ行っても疲れ果てたおっさんたちが書類を持ってうろうろしてるんだよ?絶対儲かる!穴場だよ。


 「そろそろ地下50階層に入るよ~。準備できてるのかな~、作戦とか決まってるの?飛んでるかもしれないから空中戦かも知れないんだけどどうせ莫迦たちって突っ込むんだから突っ込ませといて後ろから全体範囲攻撃がお勧めなんだよ?きっと巻き込まれても莫迦だから気付かないんだよ?寧ろ狙っていく?」


 「「「うぅをぉいっ!狙うな!気付くから、先に聞いたら気付いてるから!」」」


 「気付かれた?思っていたよりも賢いのかも、もしかするとミジンコよりは上かもしれない?でも何で造れ造れって煩いから造ってやったブーメランの存在を忘れてるの?何のために俺って内職したの?何で遊んで終わって忘れてるの?あれが長距離攻撃用なんだよ!突っ込む前に投げろよ!この間も何で投げたら追いかけるんだよ!犬なの?お手も出来ないくせに犬っぽいの?コボより馬鹿なのに?」


 「「「あああ~。持ってたわ!」」」


 もう嫌だ!莫迦過ぎだ!やっぱり忘れてるんだよ、遊んだら終わりだったんだよ!ブーメランで遊びたかっただけなんだよ!


 しかも訓練とか言って森で投げては追いかけてたんだよ?ブーメランを?ブーメランなのに?そしてブーメランが戻って来たら「うおぉぉぉ!」とか言って又追いかけてたんだよ。原住民さんの武器なのに原住民さん達より莫迦だから追いかけちゃうんだよ?もうブーメランの意味が無かったんだよ!そしてやっぱりもう忘れてやがったよっ!そしてきっと今聞いて初めて遠距離攻撃用の武器だって理解したんだよ!何で投げても分からないのだろう?だってあの「あああ~。」は気付いていなかった「あああ~。」だったよ。絶対だ!


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