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女子達のお風呂女子会の情景を毎日切々と事細かな描写されるのも男子高校生的に大変なんだよ?

 

52日目 夕方 宿屋 白い変人 裏庭



 闇夜に佇む白銀の鎧が月明かりを受け仄かに輝いている。身動みじろぎする事も無くただ静かに睥睨する。完全に囲みきり、死角も取った。だけど足りない、連携が切れれば一瞬で崩れる。


 「6連撃ーって、えっ!キャアアッ(ポテッ。)」


 「くううっ、6刀流がっ!だああぁ(ドサッ。)」


 「隙ありーって無かったよぉーっっ(バタッ。」)

 

 「フレイム・ジェイルーって、あれっ?(ガンッ。」)


 「と~りゃ~あぁ?ぁあああれええぇ~っ(ポヨン?)」


 崩された。でもポヨンってなに?ポヨンって。どこかにスライムさんが隠れてたりするの?2匹くらい?


 「うらららららららららっって、あららららららら?(グシャッ)」


 「受けてみよ我がスキルの…って受けちゃった?どへぇ!(ボクッ!)」


 「加速っ!って追い付けないぃぃぃ!ちょっ!ぐぁああぁ(ベキッ!)」


 男子も頑張ってるんだけど…連携してね?連続攻撃に持ち込んでるのに必殺技とか出さないでね?


 よしっ、ここだっ!「縮地」って?きゃああああぁぁぁっ。(ドン。)


 今日も壊滅、5戦全滅だ。日に日に戦える時間は伸びているがそれだけだ、とっても遠い。


 「終わりにしてお風呂にしちゃう?」


 「「「賛成ー!もう無理。」」」


 後衛も魔力切れみたいだ、殲滅されてるよ…これって。集団戦闘レギオンで持ちこたえられない、未だ個人の能力が足りていない。


 そして連続連携が維持できていない、連撃連携に隙がある?防御だけで止められないから後手になってしまうのは仕方ない、未だ無理だ。


 けれど盾職の防御が遅らせても攻撃力で押しきれないのは失策だ、連携が途切れるのが早すぎる。力が速度に負けている。


 「アンジェリカさん何か駄目な所あったかなー?崩れた原因が分からないの。」


 「飛び込む…邪魔、退くの遅い…から?島崎、みんな良かった ですよ。」


 手振りでフォーメーションを説明してくれてる。あーっ、入れ替わりが狙われたんだっ!連携を繋いでいる島崎さん達以外が重なると途切れるんだ。


 「攻撃。強さ…より、沢山?いるよ。」


 連撃の切れ目が多いから一人ずつ倒される、数が不足すれば終わりだ。人数か手数が足りていないから持ち堪えられない?技か武器?おぎなえる物は何だろう?


 狙われたのは2ケ所、小田君達と図書委員さん達文化部の2ケ所だった。


 どちらも中衛からの繋役、特に文化部組は妨害ジャマーを一任されている。前に出すとアンジェリカさんがフリーになってしまう。


 小田君達は大技まで繋ぐ連携は完璧に近い、だが狙われたのは大技だ!あれでも未だ隙があるの!?


 「「「キュウウウウッ!」」」


 目がばってんの娘達を担いで帰る。柿崎君達はボコられて大喜びだ?そう言う属性なの?


 って言うのは冗談で自分達より強い物に飢えているのだろう、ずっと飢えていたんだろう。冗談だよね?


 「決まらないのはともかく何で反されちゃうの?」


 副委員長Cさんが不満そうだ。斧2刀流の回転切りで飛び込んでからの投げ斧、そこから短剣の2刀流で飛び込んだのに待ち構えていたかのように叩き落されちゃったのが不服みたい。


 「進む、斬る、退くは駄目…一緒、みんな。」


 スキルでは無い技術、アンジェリカさんや遥君が持つ技。


 柿崎君達だけが何とか形になっているが私達はスキルでしか技が繋げない。


 小田君達はスキル自体を繋ごうとしている、技術を捨てている。見事な諦めだ。


 女子体育会は攻防一体で崩れないが…退くのが遅い。多分ここで連携を止められている。


 私達委員会がもう一つ前に飛び込むか島崎さん達と交代スイッチするかで繋がないと間に合わない?


 それだと飛び込む移動楯が盾っ娘ちゃん一人だと危ない、盾買っちゃおうか?スキル取れるかな?


 「ほら四面結界じゃ持たないんだよ?あと2枚追加できないかな~。」


 小田君達は守護者を前に出して結界で守り、そこから反撃に繋ぎたいが小技だと守りきれない。そして切り替えた大技が狙われたのが悔しいみたいだ。


 「「「お疲れ様でしたー。」」」


 解散してお風呂に向かう。女子会で反省会が必要だった、男子は戦闘が特化型なんだから女子が繋ぐべきだ。


 そしてオールラウンダーで動けるのは私達委員会と島崎さん達使役組だ。


 だとすると島崎さん達は合格点を貰っていた、私達が戦闘スタイルを変えるか増やす必要がある。


 お風呂でゆったりと話し合う、改善点や改革案。もっと強くなるために、自分達の意義を作り出す為に。


 次回の編成も決まり、各パートの擦り併せも終わるとお話は真の女子会に変わって行く。


 「ちょっ!それって、ええぇぇぇー(ブクブク)」


 「五回目!五回戦!そこから更にぃ!(ブクブクブク)」


 「「「そっ、そんな所を甘噛みってぇ!(ゴボゴボ)」


 駄目だ!このままでは全滅する、既に3割は湯船に沈んだよ!お部屋まで撤退だ。


 寝る前の魔力操作練習分をするだけの魔力回復はまだ出来ていない、このままでは魔力講習会まで持たずに全滅してしまう!


 いや、聞く方も聞く方なんだけどね?凄かった怖かった狂っちゃいそうだったって涙目で語る割にすっごく嬉しそうなんだよ?


 そして危険なのは途中から目が蕩けて切々と事細かな描写が入りだすんだよ?なんか女の子から見ても妖しげなんだよ?


 そしてとっても嬉しそうに語り終わるといそいそとお洋服を整えてお部屋に向かう、みんなは倒れてる。実は絶対エロっ娘さんだ!


 そのエロっ娘さんに遥君は何て恐ろしい物を作ってしまったのだろう…全身網タイツって?いや、買わないからね?


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