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全く全然さっぱりまるきりまるで少しも一向に嫌いじゃ無いです。

50日目  昼前 ダンジョン  

 


 怒られながら隠し部屋に行く。


 だってあんなの想像もしてなかったよ?次元斬って名前が格好いいから使ってみたかったんだよ?まさか空間を切断しちゃうなんて思わないじゃん?魔力暴走してたらマジでやばかったから怒られるのもしょうがないと言えばしょうがないんだけど、怒られてるのはキメラ達の前に飛び出したことなんだよ?あれは危なく無いんだよ?すぐ下がる心算だったんだし?虚実で薙いだから斬り逃げだったんだよ?安全なんだよ?突っ込んじゃったけど。


 しかし次元斬って距離無効の転移する斬撃だから長距離技かと思ってたけど、これって至近距離からじゃないと制御できない。結局また突っ込むんだよ?何故だか転移魔法が特攻用の魔法に思えて来たよ?もっと転移ってスマートなイメージだったのに突っ込んじゃうみたいだ。


 「隠し部屋さんに到着?って言うか本ってこれ?「真・薬草学」ってさっきの「薬草学」は真実じゃなかったの!?偽りの書だったの!」


 これは極・薬草学とか裏・薬草学とか続いて最後に絶・薬草学とかで終わるのだろうか?更に終・薬草学とか出て来ちゃうの?全何巻か書いといて欲しいんだよ、そしてこれも大量写本しないといけないようだ、またまた内職が増えていく。


 これで地下45階層までやって来た。地下50階層の階層主まではもう直ぐだ。気持ちを引き締めて戦いに臨む気構えは・・・無いらしいよ?


 「そうなんだよ!パンツルックの方が機能的なんだよ!」


 「でも可愛いのはスカートだよ?やっぱりさー?」


 「ワンピース最強だけどそれだけだと寂しいよ?」


 「ま、まるち、か、らあで、帽子、作ってもらう。」


 「「「うん、やっぱり追加注文だよ!」」」


 気持ちを引き締めめずに俺を締めあげるお洋服会議が可決されたようだ。追加注文法案が通過してきちゃったよ?きっと拒否権は無いのだろう。帽子は今晩作ってあげよう、どうも甲冑委員長さんは帽子が大好きみたいだ。


 だって雑貨屋のお姉さんには女性物の下着を最優先でお願いしているんだよ、だから他が間に合っていない。いや無理だから?男子高校生に女性物の下着制作とかハードルが高過ぎるんだよ?デザインや型紙渡した時点で世間体も好感度さんもかろうじて致命傷で済むくらいのダメージだよ?だから街のお針子さん達は女性物の下着の作成を優先して貰っている、まあ男子高校生が女性物の下着のデザイン表や型紙作って渡してた時点で致命傷どころじゃ無い気もするが気にしたら其処で試合終了なんだよ!終了のホイッスルを無視すればまだまだ行けるんだよ!審判さえ分からない様に倒せれば負けなんて存在し無いんだよ!

 

 今まで聞いた事も読んだことも無いから間違いないと思うんだけど?きっと異世界のダンジョンの中で洋服の型紙を頭の中で設計しながら探索してる人って珍しいよね?異世界迷宮の踏破より内職が大変って珍しいよね?もうそろそろ真の深い哀しみを思い知っちゃったから究極奥義とか覚えられそうなんだよ?内職の。


 48階層の「ボム・バット Lv48」の大群を一網打尽に自爆させる。女子体育会部活っ娘達は此処が大変だったらしいけど弱点が見え見えなんだよ?真っ暗ななか気配を消して飛んでくる大量の蝙蝠型爆弾だけどスキルに「超音波」って書いてあるよ?蝙蝠だし?


 だからダンジョンの中の空気を「掌握」し振動魔法で高速で「振動」させる。超音波が発生するまで超高速振動させると勝手にぶつかり合って爆発していく「ボム・バット」の大群。全滅です。これ魔石拾うの大変そうだよ?魔石回収魔法とか考えた方が良いかも知れない。


 「私たちボム・バットから必死で逃げ回ったんだよね?風魔法で薙ぎ払いながら。」


 「此処でダメージを受けすぎて二日かかったもんねー?48階層の攻略って?」


 「普通さー「スキルに「超音波」って書いてあるよ?」って言われても思いつかないし出来ないの!」


 「自爆突撃すら許されずにボム・バットさん達は爆死しちゃったんだね?相手にすら辿り着けずに。」


 何故だかみんな不満そうだ?爆弾処理の基本は安全な場所での爆破なんだよ?冷凍とかは一時的なもので、普通解体とか分解何て危ないからしないんだよ?常識的で一般的な爆弾の処理なんだよ?だって俺って一般的な常識人なんだよ?マジで。


 これで御次は49階層、そして地下だ第50階層の階層主戦だ!でもやっぱりお洋服会議が再開されている。話は何故か副委員長Bさんのエプロンドレスからメイド服になっている、いや嫌いじゃ無いんだよ?寧ろ全然大好きで大好物と言っても差し支えないんだよ?でもね?メイド服の女子達を引き連れて歩いているように見られちゃう人の好感度さんにもっと配慮が必要なんだよ?もう風前の灯火すら生温いくらい儚げな好感度さんなんだよ?もう息して無いかも知れないんだよ?


 全く全然さっぱりまるきりまるで少しも一向にメイドさんは嫌いじゃ無いんだけど、それって縫うのが大変なんだよ?家内制内職作業で造られてるんだよ?メイドさんは嫌いじゃ無いんだけどメイド服作りは全然好きな訳じゃ無いんだよ?嫌いではないけど面倒で大変なんだよ?それに男子高校生的に採寸が大変なんだよ?採寸の後も大変なんだよ?


 「地下49階層に到着です。49階層は「テラー・ナイト Lv49」です。追い掛け回されて凄い怖かったです!」


 何でなのかぎょぎょっ娘って何と戦っても大体追い掛け回されてるし、盾っ娘は何と戦っても大体吹っ飛ばされているんだよ?戦術なんだろうか?


 そして「テラー・ナイト」精神異常系の攻撃を持った騎士、まあ悪霊さんだ。神聖魔法に弱いんだけれど大賢者さんはきっと殴るんだろう、だって上層でもファントムを追いかけてボコってたから間違いないだろう。テラー・ナイトの攻撃は威圧、恐慌、恐怖、混乱、麻痺の異常状態からの攻撃だ、女子達は全員が状態異常耐性の指輪を山ほど着けているから距離が有れば問題ない、危ないとすれば至近距離で目が合った時だ。まあ、俺は羅神眼があるし、それ以前にも大迷宮の下層ですら状態異常になった事が無い。それに樹の杖は神聖系の攻撃みたいだし得意な相手だから前衛で良いだろう。


 「うらあああっ!皆殺しだあっ!全殺しですら生温い!消滅させずに嬲り殺しだよ、状態異常攻撃じゃなくてやっぱり俺への精神攻撃だったよっ!なんか眼光で恐怖させ威圧し恐慌状態に陥れ混乱させ麻痺させる悪霊の騎士っていう説明の時点で嫌な予感がしてたんだよ!何で恐怖騎士のテラー・ナイトが目を逸らせて恐慌状態に陥って恐怖で混乱するんだよ?くそっ、俺の好感度が!俺の好感度があああっ!」


 悪は滅ぼした。俺の好感度も滅び過ぎて滅亡したかもしれない。きっと俺の心のHPは0になっているだろう。


 「脅えて逃げ回るテラー・ナイトを皆殺しって・・・?恐怖の大魔王さんが世紀末なの?」


 「テラー・ナイトって悲鳴あげるんだね~?悪霊さんなのに目が合っただけで泣き叫んでたよ~?」


 「何体かは目が合った時点で昇天してたよね?あれって自殺なのかなー?悪霊さん的な意味での。」


 「「「悪霊騎士が震えてたよ?チワワさんの様な目で泣き震えていたよ?」」」


 又だよ、又なんだよ?いつもデモンとか悪霊は俺の精神と好感度さんを攻撃してくるんだよ。そして毎回大ダメージなんだよ?今も甲冑委員長さんが背中をポンポンして慰めてくれてるんだけど、でも気のせいかも知れないけど甲冑委員長さん俺とテラー・ナイトの目が合う前から剣をしまってポンポンの準備していなかった?気のせいなの?何で目を逸らすの?


 思わずカッとなって次元刀で一撃乱れ切りを発動してしまった、後悔は無いが殺したりない。


 「よし、階層主だ、上司の責任だ、テラー・ナイト問題の責任は責任者に取ってもらおう。分かりやすく言うと八つ当たりだよ!階層主でも気が済まなかったら迷宮王さんを八つ殺しだよ!絶対だ!」


 「なんか八つ当たりで殺す気満々過ぎて「八つ殺し」とか新用語が作られちゃってるよ?迷宮王さんは何もして無いのに、まだ会っても無いのに八つ殺しされちゃうのが決定されちゃってるよ?」


 何故か苛められた俺がジトられているが、傷ついた俺の心が22のジト目で癒され中だったりするんだよ?どうやら異世界にはジト目中毒症が在る様だ、禁断症状とかも有りそうだ。多分治らないんだろう。


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