表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/321

大体皆そうなのに、普通の人はそれを解決策と言わないらしい。

12日目 洞窟前 テント

 


 「おはようございます。朝御飯出来ました、起きて下さい。」


 ん~、何だ?このシュチュエーション? 隣の幼馴染の美少女だろうか? 可愛い妹さんだろうか? いや、どっちも居ないけど……誰?


 瞼を開けると、知らない女子高生だ。天井所の騒ぎじゃない!


 確かにテントは狭い、そこに人が一人寝ていればスペースは無いだろう、だからと言って何故覆いかぶさる? 顔近っ!


 「あ~、おはよう。起きたから、、30分後位に?」


 「それ絶対起きてないし、起きる気なくないですか?」


 いや、この体勢で起き上がれないだろう、物理的にも、男子高校生的にも。


 「朝御飯は何だろう?」


 「焼き魚と茸です。」


 飛び起きました。名も無き女子高生はテントから転がり出て行きまし。コロコロ?


 「焼き魚! 何処! 魚! ハリー、ハリーハリー、ハリーハリーハリー!」


 「ハリーハリー煩いです! 何で頭突きして吹っ飛ばしておいて魚の話しかないんですか?」


 「いや、そんな事より魚だろう!」


 「どんだけ魚好きなんですか! しかも、私ってそんな事扱い!?」


     ・

     ・


 お魚です。美味しい、です。


 「えーと、どうして泣きながら食べてるのかな?」


 「えっ、だって魚だよ! 焼き魚!」


 

 「ずっと川の前に住んでたんだよね?」


 「そーだよ! 毎日魚を見ながら茸食べてたよ」


 「「「「……?」」」」



 話が噛み合わない、どうやら委員長達は魚ばかり食べていたらしい、うらやましい! と言うより魚しか取れなかったらしい。


 雷魔法持ちが結構居たため、魚は取れる。時々はオタ達が鹿や猪を獲って来てくれたが基本、魚。


 茸が有るところはゴブリンが集団でいる為に採集できず、貴重な食材だったらしい。


 しまった、早めに交流していれば物々交換が成り立ったのに。


 ちなみに昨日女子達は茸のサラダ、薬草和えを泣きながら食べたらしい。


 貿易って大事だな、俺が鎖国してたんだけど。

 


 何故か周りのみんながお魚を一匹ずつくれた。



 お礼に食後のジュースを振舞った所、大騒ぎで大変喜ばれた、涙目の子も居た。甘い物は……段腹?


     ・

     ・

     ・


 「で、委員長達どうするか決まったの? ここ拠点にするなら改築するけど?」


 目指すか! そう旧帝国ホテル! いやー、洞窟のある岩山の形見てたらいけそうな気がするんだよねー。


 「えっ、それは悪いよ。未だ結論は出てないけどLv上げして街を目指そうかと思ってる」



 「あ~、そう言えばビッチさん達も街にオタ狩りに行くんだったっけ?」


 「お礼とお詫びに行くって何回も説明したよねー! 何で! 毎回! 狩っちゃうの!? あと、

小田君達だから! って言うかビッチじゃないって言ってるでしょーー‼」


 以上、ビッチの文句の叫びでした。


 「遥君は街に行かないの?」


 「街とか生活が大変そうだし? まあ行っては見るだろうけど住むのはなー」


 

 「普通は森の中で魔物に囲まれてサバイバルの方が大変だと思うけど……確かにこの暮らしを見ちゃうと……」


 「オタ達は冒険者になるって言ってたけど、それも難しそうだし」


 

 「小田君達の話では、冒険者は誰でもなれるって聞いたよ?」


 「あ~、俺強くなれないから無理そうなんだよ?」


 「「「「……?」」」」


 説明した。


 「それ絶対おかしいよ! まともなスキル無しのLv5でコボルトの大群やコボルトリーダー迄倒せるわけが無いから」


 「コボルトリーダーって誰? ビッチリーダーの友達?」


 「誰がコボルトリーダーと友達なのよ! 何で魔物のボスがフレンドリーなの!? って言うかビッチリーダーじゃないって言ったでしょう! って言うか、未だステータスはビッチリーダーのままだったの‼」

 喧しい、姦しい、煩わしい、何で何時も後ろに居るの?


 「あっ、そー言えば遥君に渡してなかったんだ。はいこれ、この間のコボルトリーダーの魔物の腕輪だよっ」


 腕輪? 俺のしてるのと似ている? こ、これはペ、ペアブレスなのか! しかし俺がしてるのに、もう一つを俺に渡したらペアじゃなくない? ぼっちじゃん……


 「え? コボルトリーダーの魔物の腕輪だよ、魔力を込めただけSpEに補正が掛かるブレスレット装備なんだけど」


 「あれ? 俺のはPoW+1%だったけど?」


 腕輪を見せながら聞いてみる。


 「ゴブリンリーダー倒しちゃったんだ……ゴブリンリーダーはPoW、コボルトリーダーはSpEが上がるの」


 「ゴブリンリーダー? それもビッチリーダーの友達?」


 「何で! 全部! 友達にしよとしてる訳!? それもって、さっきから違うって言ってるでしょー! どっかでリーダーの会でも有るの!? 私、魔物達の会合に呼ばれちゃうの? じゃなくて


、ビッチリーダーじゃないって! 何回! 言ったら! 分るのよーーーっ!?」


 うん、これだけ喧しいと魔物も呼んでくれないだろう。そして怖いからコボ達も恐怖の虐殺者とは会いたくないだろう。


 「それだけ強くてLv5? 何で? チート有っても倒せないんだけど? 何でLv5で勝っちゃうの?」


 「死ぬまで攻撃すると大体倒せるよ?」


 「うん、それ大体皆そうだから。普通の人はそれを解決策みたいに言わないから」



 どうして、皆さんそんな目で見つめるの? こ、これは噂に高いモテ期なのだろうか! いや、このジト目は違うだろう? 何がいけないのだろう? 魔物を倒す方法に死ぬまで殴る以外にどんな方法が在ると言うのだろうか?


     ・

     ・

     ・


 「じゃあ~、やって見せるから~見ててね~」


 そう言うと、副委員長Bさんが右手を上げる、手の先に雷の玉が出来た。そして揺れたっ!


 「ちょ待った! そのままで! 動かないでっ!」


 「えっ! 何!? なんで!?」


 副委員長Bの作った雷の玉を、梱包魔法で包む。よーし、動かせるかな?


 ゆっくりとゆっくりと雷の玉を川まで移動して魚めがけて投げる。当たりだ、魚が浮いてきたっ!


 「捕れたー、魚と雷魔法ゲットだっ」


 ステータスを直ぐに確認すると1回で雷魔法が取れていた。


 「え~っ! 何!? なんで~? ど~して私の魔法が?」


 副委員長Bは動揺している、そしてすごく揺れている。何かは聞くな!


 「えーと? 遥君? 今、なにしたの? あとどこ見てるの?」


 横で見ていた委員長の目が怖い、特に最後の言葉には殺気があった。


 「ナ二モミテナイヨ? 雷魔法の勉強しただけだよ? 本当だよ?」


 「片言の上に疑問形になってるよっ?。で、今のは何なの?」


 「あー、あれは梱包魔法で包んだんだよ。何かを包んで動かしたりするとその属性の魔法が取れたりするんだよ?」



 「取れたりするって……それ充分チートじゃないの! 動かせるだけでも凄いから?」


 「いや、多分器用貧乏の効果だと思うんだけど、取れるだけで上がらないんじゃないかなー?」



 「そんなにポンポン魔法取れたら充分凄いよ。それに対魔法だよ、それ!」


 「対魔法?」


 「うん、相手が魔法を打ってきても干渉できるんでしょ? 相手に投げ返せば対魔法、逸らすだけでも凄い事だから」


 なるほど、ゴブもコボも魔法攻撃しないから考えた事がなかったが相手の魔法を梱包できれば干渉できる訳か。


 「対魔法として使うのは無理っぽいかな? 包むのに時間かかるし」


 しかし、どうだろう? 身体を包んでいたら「魔力纏」になった、今では一瞬で使える。いつか対魔法が覚えられるんだろうか?


 だが、そんな事よりもお魚を取りに行かなければ!


     ・

     ・


 家で一人で雷魔法の練習、のの字による地下室の建造、Lvアップの確認も未だ出来ていないしひきこもる理由は満載だ、ひきこもる気も満々だ。


 そんなひきこもりさんなのに外出中、にーとなのにLv上げのお手伝い、ぼっちなのに女子高生20人の護衛兼茸狩りのガイド。


 ぞろぞろぞろぞろと進み、ごぶごぶごぶごぶと殴る。


 棍棒を持った腕や足を切り飛ばして歩く、後ろでは順番に止めを刺していくJK……生まれて始めての女の子とお出かけ、しかも森の中。何て殺伐としたピクニックだろう!


 ゴブ、ゴブ、茸、茸、ゴブ、ゴブ、茸、茸、後ろではとどめ、とどめ、採集、採集、とどめ、とどめ、採集、採集、あれっ、夢にまで見た女の子とのピクニックと何かが違う!


 「ねーねー遥君、どうして木の棒でゴブリンが切れるの?」


 「あー、これ? オタ達が教えてくれたんだよ、杖術しか無いって言ったら「突けば槍 払えば薙刀 持たば太刀 杖はかくにも 外れざりけり」って言うらしい? みたいな?」


 「そうらしいって……それは本当に斬れって意味じゃ無いんじゃないかなー? 多分」


     ・

     ・

     ・


 「助けてくれた時は杖を持って魔法を乱射してたのに魔法職じゃないの?」


 「いや、無職だけど?」


 「……そうだったね」


     ・

     ・

     ・

 

 「遥君、まともなスキルが無いって言ってたけど、あの一瞬で移動するのは「転移」とか「縮地」じゃないの?」 


 「一瞬で移動して見えるのは「移動」と「歩行」だと思うよ?」


 「えっ? 歩くのが上手になるスキルと移動時の補助魔法の事?」


 「多分? その2つの組み合わせみたいな?」


 「みたいなって……でも出来てるし?、、、……あれっ? チートって何?」


     ・

     ・

     ・

 

 流石にこの大人数で森に入ると気配に敏感な兎は出てこない。


 女子達は副委員長達とビッチ達が分散してフォローしてる見たいなので、委員長が一人で付いてくる。


 延々とゴブ達を弱らせながら歩き続ける。


 数が多い時には、狙撃して間引きながら狩り続ける。

 

 「ん~、これ以上奥に行くとLvが15とか出てくるけどどうする?」


 「Lv15って! それ倒せるの?」


 「ああ、後ろからこっそり近付いて全速力で思い切り殴れば一撃?」


 「そっかー、皆魔物と戦っていたけど遥君は狩ってたんだねー、一方的に」


 「流石にLv15からはチートも無いのに打ち合えないだろう? 俺弱いんだから」


 「チート有ってもLv高くても無理なんだけどね? まだ無理そうだし引き返そっか?」


 「了解、迂回して行けば帰るまでに未だ狩れるだろうし」


 「ゴブリン、全滅しそうだね~この勢いだと」


 「それが、次の日にはちゃんと居るんだよなー。ゴブ達って」


 「それを知ってるって言う事は、一人で全滅させてたんだね……」


     ・

     ・

     ・

 

 暗くなり始めるまで狩り続けて帰宅した、11年間帰宅部は伊達じゃない!


 「「「「「お疲れ様でした」」」」」

 「お、お疲れ?」


 皆さんお疲れのようだ、お風呂でも入れておこう。


 ジャグジーにお水を満たし、温度を上げて行く。温度魔法でいつでも適温だ。


 「お風呂だー! きゃああああああ!」


 「脱ぐなー! 痴女共ぉーーーっ!」


 だめだ、この脳筋体育会系。森の暮らしで野蛮人に成り下がっている。女子力は筋力になってしまった様だ。


 風呂場から脱出し、奥に増設中だった物置スペースに行き洞窟を拡張していく。


 8人部屋だと12畳有れば良いのかな? グループで分かれるだろうから5、6個いるのかな?


 部屋を作り、廊下で繋ぎ、また部屋を作り……出来た、魔力ギリギリだ。魔力切れの倦怠感と空腹感そして睡魔が来る。


 フラフラしながら部屋リビングに戻ろうとすると、


 「遥君ちょっと待ってー! 皆ちゃんと服着てーーー!」


 どうも同級生に裸族が居るらしい、終わってる、女子力的にもう駄目だろう。そして委員長はみんなのお母さんに為ったらしい。


 「もういいよー、ご飯出来てるよー」


 もう完全にお母さんです。


 晩御飯もお魚です、女子達は茸パーティーだそうだ……何かヤバそうだ! 名前的に。


 「遥君、奥で何してたの?」


 「あ~、部屋を増設? 増築?」


 「そっか、遥君の部屋無いと困るよね。ごめんね、占領しちゃって」


 「「「ごめんなさい」」」


 「いや、女子用の部屋だよ? 個室は無理だけどグループで分けれるように8室作っといたよ、流石にずっと一緒だと息詰まるだろうし?」


 そう言うや否や女子達は奥の部屋を見に駆け込む、それを後ろから叱るお母さん。


 「遥君、また外で寝るの? お部屋有るんだから一緒で良くない?」


 「無理無理、さっきからちょいちょい裸族も出てるし? 大体、実際に男子に襲われてんだろう、漸く落ち着いたのに男と一緒とか駄目くない?」


 「……そうだね。でも遥君にばかり……ごめんなさい。う~ん、でも遥君なら大丈夫そうなんだけど?」


 「いや、俺が無理です」


 確かに男子として見られていない行動が見られるが、そこに居ると言うだけでストレスになるだろう、普通にしててもトラウマが無いとは言い切れないのだ。未遂とは言え男子に襲われた後では、男なんて怖いに決まっている。


 「じゃあーお暇しまーす、ご馳走様でした。」


 外にテントを張るが、大きめにして置いたのは言うまでも無い。


 さて、さすがにLv上がってないとへこむぞマジで。鑑定。


 NAME 遥         人族

 

AGE 16

Lv 07


Job --


HP       93 (28UP)

MP       92 (31UP)



ViT      91 (26UP)

PoW      89 (26UP)

SpE      87 (29UP)

DeX      87 (29UP)

MiN      96 (32UP)

InT      99 (30UP)

 Luk      Max(限界突破)


SP       97


武技「杖術 Lv6」(Up)「回避 Lv4」「見切り Lv3」「魔力纏 Lv4」(Up)

 

魔法「温度 Lv4」(Up)「移動 Lv6」(2Up)「斤量 Lv4」(Up)「梱包 Lv5」(Up)「四大魔法 Lv3」(2Up)「木魔法 Lv2」(Up)


「雷魔法 Lv1」(New)


スキル 「健康 Lv2」「敏感 Lv3」(Up) 「体操 Lv4」(Up)「歩行 Lv6」(2Up)「使役 Lv3」(2Up)「鑑定 Lv4」(Up)「千里眼 Lv3」


「気配察知 Lv4」(Up)「索敵 Lv4」(Up)

「魔力操作 Lv5」(Up)「気配遮断 Lv3」「隠密 Lv3」「隠蔽 Lv2」(Up)「地図 Lv3」(Up)「集中 Lv4」(2Up)「物理耐性Lv2」


「魔力回復 Lv3」(2Up)

「体力回復 Lv2」(Up)「並列思考 Lv1」(New)


称号 「ひきこもり Lv4」(Up)「にーと Lv3」(Up)「ぼっち Lv4」(Up)「魔導師 Lv4」(3Up)


Unknown「報連相 Lv2」(Up)「器用貧乏 Lv3」(2Up)「木偶の坊 Lv2」(Up)


装備「樹の杖?」「布の服?」「皮のグローブ?」「皮のブーツ?」「マント?」「コンタクト?」「窮魂の指輪」「アイテム袋」 「腕輪 PoW+1% SpE+1%」(New)


 おおぉ~、初の2Lvアップだ、ステータスも次で三桁行きそうだ。今日もゴブと戦った時に全く手応えを感じなかったが、やっぱりLv上がってたかー。


 もう、この森で戦い始めて10日だ、あれだけ倒してLvはやっと7。委員長達は弱い子を優先してLv上げしていたがそれでもLvは16~21、あっと言う間に置いて行かれた。


 あと何回か実戦訓練すれば、足手纏いになるのは俺の方だろう。その頃には女子達も街に行っても問題無い位の強さになっている、この賑やかな生活も後2、3日で終わる。

 

 「遥君、いいかなー?」


 うん、賑やかだ。テントを大きくしといて良かった……!?


 何故だか狭かった。4人でも広い位の大きさにしていたのに狭かった。


 千客万来? 6名様ご案内です。


 「えーと、何事?」


 お客様は、委員長に副委員長A、Bさんに、ビッチリーダー。それと……この娘は……朝起こしに来た魚の娘だ、それに……えーと? ……あっ、裸族っ娘! 一番男子高校生のテントに入れてはいけない奴だ!


 「うん、お話っていうか……また、御免なさいしに来たっって言うか……」


 「まず、千佳の話を聞いて欲しいのっ。そのー……私も試すような事して御免なさいっ」


 と、裸族っ娘が話を継ぐ。千佳って誰だろう?


 「え~と、あの、あの、私のせいで部屋に入れないって聞いて、朝も謝ろうと思ったんだけど……放り出された?」


 「あ~、千佳って魚っ娘かっ! チカチカ言うからチラついてるかと思ったよ?」


 「「「「魚っ娘って誰!? 千佳ちゃんのお父さんとお母さん、お魚さんだったの!? 何でまた変な名前付けてるの!? あと、チラつきって壊れたテレビじゃないんだから!」」」」


 何故にうちのクラスの女子はこれ程までにツッコミ力が高いのだろう? スキル貰っちゃった?


 「いや、だって魚が獲れたって告げに来る係りの子だろ? あと、お父さんとお母さんがギョギョッとか言ってるかどうかまで知らないよ?」


 「「「「そんな係り決めてないから! あと、お父さんとお母さんがギョギョッって言わないから! 多分? あと放り出されたって女の子に何してんの!」」」」


 だってさー、魚だよっ、魚、しかも焼き魚だよ!


     ・

     ・

     ・


 混乱を極める中、委員長が解説してくれた、解説者に、お母さんに、委員長にと大活躍だ。


 要は男子に襲われ、追い掛け回されたのが魚っ娘達……じゃなくて? なんだっけ? ギョギョっ娘達で、それが原因でトラウマになった。


 女子はそれがあったので俺に対してギョギョっ娘を守っていた、それでギョギョっ娘は俺が追い出されたと思って謝ろうと頑張って朝起こしに来たらしい。


 「そっかー、ギョギョっ娘も大変だったんだから気にしなくて良いよ、魚貰ったし?」


 「「「「なんで魚っ娘じゃないって言ったら、ギョギョっ娘になっちゃうの? 本当は名前覚える気無いでしょう!?」」」」


 名前が違ったらしい。あれ、お父さんとお母さんがお魚さんで、娘はギョギョっ娘とかなんとか言う話をしてなかったっけ?


 「んーと、それで、なんで裸族っ娘まで謝ってんの?」


 「「「裸族っ娘って、何で女子にそんな変な名前ばかり付けるの!」」」


 「だって、脱いでたし?」


 「「「福貫さん、一体何したの? 脱いじゃったの?」」」


 「いや! ほら! あれだよっ? 本当に大丈夫なのかなー? って、お風呂で脱いで見せたけど……チラ見すら無かった……ナカッタ……チラモナカッタヨ……」


 「「「「あぁーーーっ」」」」


 「いや、だってお魚が焼けたよって……小耳に挟んだし? いきなり脱ぎだす裸族とかビッチとか怖そうだし?」


 「ビッチ関係ないよね! 今の話ビッチ関係なかったよね‼ じゃ無くてビッチじゃないって言ってるでしょおおぉーーーっ!」


 「びっ……んんっ! 島崎さんは~遥君の事を庇いに来たんだからね~? 苛めたら駄~目!」


 副委員長Bに叱られました、揺れながら怒ってます。 ……いえ何でもありません、睨まないでね?


 「今、びっって言わ無かっ……いえ、何でもありません。えーと? 庇うって?」


 何で俺睨まれてるの? ナンニモシテナイヨ?


 「それはほら、使役されちゃったけど……変な事も、変な命令とかもされなかったし……命令自体されなかったし? ずっと、何もされず……ほっとかれた……し? そもそも名前覚えられてなし……っ? だから大丈夫だよって……あれっ? これ大丈夫……なの?」


 いや、フォローの心算なら最後までしようよ? 最後とか疑問系になってるし……みんなジト目で見てるし? ……あざっす。


          12日目終了


  

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6月25日にひとりぼっちの異世界攻略コミック24巻が刊行されます。 公開された書影はこちら。

i970590/


アニメ公式ページ
アニメ公式ページはこちら

オーバーラップストア購入ページ
オーバーラップストア購入ページはこちら

アマゾン購入ページ
アマゾン購入ページはこちら

既刊一覧ペタリ

i947047/
i970596/
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ