何も悪い事してない事をどうしてそこまで信じないのだろう?
42日目 夜 宿屋 白い変人
お風呂で女子会、アンジェリカさんに今日の出来事を聞いてみる。
小さな村だったみたいだ。
貧しい村だったみたいだ。
そして、優しい親切な村だったみたいだ。
魔物の森に近いのに満足な壁も柵さえもまともに無い様な、小さくて、貧しくて、でも親切な人達がいる優しい村だったみたいだった。
遥君は何にも全くいつものように言わないけれど野菜のお礼にって小麦やポーションを配っていたらしい。
だから、村中の人達が泣いていたって。
そんなんだから村中の人達に感謝されたって。
アンジェリカさんは嬉しそうに、誇らしそうに、そして眩しそうに遥君の事を語っていた。
とっても立派な壁で村中で大喜びをしていた事。
売れないって嘆いてたお芋を全部買い取って、料理の方法まで教えていた事。
村に近い魔の森を切り倒して回り道して帰って来た事。
アンジェリカさんも一緒に沢山お礼を言われて嬉しかった事。
遥君が何時も教えてくれない事を沢山話してくれた。
もうみんな目が真っ赤だった、涙が止まらなかった。
やっぱり遥君は偽悪主義者だって。
偽善者ならたくさん知っている。
きれいな耳当たりの良い言葉、何の中身も無い賢そうな立派な言葉、それをまるで良い事の様に吹聴しながら欺き儲ける人たち。前の世界にはいっぱいいた。
でも遥君は偽悪主義者だ。いっつも碌な事は言わないし、意地悪ばっかり言うし、とんでもない事をして来た時や無茶苦茶な問題を起こした時だけ吹聴する。
だから良い事したなんて聞いた事が無い。
遥君の周りでは何時も良い事ばかり起きるのに、そういう時は偶然だ、偶々だ、関係ない、知らなかった、何にもしてない、吃驚だって、俺は無実だって良い事の当事者の癖に犯人ぶってる。
だから偽悪者。
いつも悪役ぶりながらみんなを助けて、幸せにしちゃって、無関係な顔で知らんぷり。
だから今日も偽悪者して来たんだ。みんなが泣きながら感謝するから逃げ帰って来たんだ、魔物の群れでも、大迷宮でも逃げずに全部たった一人でどうにかしちゃうのに、みんなが泣きながら感謝すると慌てて逃げて帰って来ちゃう。だって遥君は悪者の顔しかできないから。
だからみんな目が真っ赤だった。
お風呂上がりの女子会にアンジェリカさんが遥君に買って貰ったと嬉しそうにドレスや下着を持ってきて見せてくれた。余りオシャレな服が無い異世界とは思えないようなドレスや下着でみんな羨ましそうに見てたんだけど……見れば見る程にエロスです。もう目的が判明しました、ギルティーです。だって……
「キャーーーッ! 何これ? スリットが腰骨の上までってチャイナなの?」
「この赤のドレス可愛い……って胸元どころかおへそまで開いてるって……」
「黒いのがセクシーだよ、背中がオープン……ってお尻まで見えそうだよ!破廉恥だよ!」
「この紐って? 紐って? ドレスなの、隙間が! 隙間だらけだよ! 隠せてないから! いろんな所が!」
ドレスは色鮮やかで生地も良くて良いなーって思って手に取ると……全部どこか1部ががら空きだった、見えちゃいけない所が見え捲くってます。
「この世界にも有ったんだね、エロ下着って。可愛いけど超ローライズだよこれ? お尻半分しか隠せないよ!」
「でもこれ可愛いよっ? サイドは紐だけど、エロ可愛いのかなー? これってエロだけの様な気が?」
「布面積がっ、布が全く覆う気も隠す気もなさそうだよ? このコとか?」
「フリルやレースは無いみたいだけどリボンは有るんだね~。もうちょっと普通だったら欲しいんだけど~、エロ過ぎるよ!」
この世界にも可愛い下着が有ったんだと大喜びで見てみたら……隠す気が有るの? この下着とか……もう履いて無くても良いんじゃない? みたいなのばっかりだ。
「これを着てしたんだ、しちゃったんだ、しちゃってるんだ。こ、これを、これが……って言うか遥君これどこで買ってきたのかなー?」
「あの雑貨屋さんに入って来るらしいよ! 見に行かないと! 買いに行かないと!」
「でも、この下着は戦闘中の動きには耐えられそうにないよねー? 戦闘中に無くなっちゃうよねー? エロ専用?」
「可愛いけど出番が、見せる相手が、……勝負パンツにしても勝負すら始まりそうにないんだけど?」
うん、実用性皆無の物ばかりなんだけど毎日っていうより毎晩ちゃんと実用されているそうだ。しっかりと。
それにしてもアンジェリカさん、天真爛漫な弾けんばかりの笑顔でここから手を滑り込ませてこうしたのどうしたのと語り、隙間から指であんな事やこんな事をって解説がエロ過ぎだよ!? 女子達がみんなリミッター超えちゃってバタバタと倒れてるから! あと顔がHだからね、思い出しながらお話するのは分かるけど思い出し過ぎてるよ? もう目も顔も蕩けちゃって蕩け切っちゃってる。
ちなみに今日は蒼い宝石のイヤリングを貰ったそうだ。
良い話だー、と思って聞いていたらその蒼のイヤリングに合わせてブルーの超横スリット入りのドレスを着るんだそうです。もうイヤリングはオマケになってしまってます、きっとドレスと下着もすぐにオマケになってしまうに違いない。
それでも嬉しそうに純真無垢な微笑みでここを舐めながら噛んだの、舌を刺し込んで舐めたの、啜ったの、這わせたの、擦ったの、撫でたのって、レッドカードだから! 一発退場間違いなしの聞いてる娘達までおかしくなってきてる危険な解説だった。もうみんな目がおかしいから……
みんな目が真っ赤だった。興奮し過ぎで血走ってる……
誤字ぺったんさせて頂きました、いつもありがとうございますm(_ _)m




