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詩*日常から*

花火大会

作者: a i o

芝生の染みをつけた

卸したての浴衣

ざわめきの中で暮れていく空

屋台のソースの

焦げてく香り

上気した頬

汗をかいたビールの缶

そして渦巻く熱熱熱


合図と静寂

光と歓声

そして仄かな感嘆のため息


指さす形になぞる形

みな花びらを愛おしむように


咲いては消え

咲いては消え

共有のなかの美しさと

諦めに似たその儚さ

今日は別れてしまう

見知らぬ人々


綺麗ですね、

綺麗でしたね


また来年も、

ええ、見たいわ


雑踏の中

ほどけていく熱熱熱

ぽっかり空いた

声の隙間に

風が一筋

通り抜けていく





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