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第三七代魔王の中村さん
「これはまた随分と奇怪なこともあるもんだねえ」
精神年齢九八歳、肉体年齢二三歳の元おばあちゃんが異世界で魔王()として頑張る、そんな話です。
「こいつはもしかして、孫が言っていた『いせかいてんせい』とかいうもんかねえ」
現代日本で家族に看取られるなか、老衰で亡くなった中村ハル(享年九八歳)は、気が付いたら見たことも聞いたこともないような世界に若かりし頃の姿で立っていた。途方に暮れる中村さんだったが、突然自分を迎えに来たという美丈夫が現れ、何でも自分が王の隠し子だとか、王様が急死してしまったので正統な後継者が必要だとかであれよあれよという間に王様……え?魔王?
自分のことをあくまでもおばあちゃんだと認識している中村さんの行動を勘違いする周囲や、実は自分よりも先に転生していた夫とのごたごた、魔王の座を狙う者との政治ゲームなど、見所が盛りだくさんな作品となっております。
合言葉は「おばあちゃん、頑張って!」