広間で話し合い
謁見が終わった。
結局強くなる方法はわかったけどそれ以外は何もわからなかった。
多分神官っぽい人が最初に召喚されたとこで話してたことが召喚された理由だと思うなあ。
自由時間になったらゆうきに聞こうっと。
と考えてたら
「では皆様をお部屋に案内させていただきます。」
とメイドさんが説明してきた。
メイドさんだよメイドさん。
確かヴィクトリアンメイドとかいうやつ。
スカートが短くない実用的なの。
私はメイド服って言ったらこっちのほうが好きだなあ。
そうやって男子と一緒にデレデレしていると、
「ほら、速くいくよ。」
とゆうきが引っ張ってくる。
「ちょっそんな引っ張らなくてもいくって。」
心なしかゆうきが不機嫌なきがする。いや顔は無表情のまんまだけど。
ゆうきもここに召喚されていやだったのかな。
「ゆうき、大丈夫だよ。」
というとゆうきはびくってした。
そのあとは勇気は何も言わず一緒にメイドさんについていった。
「では皆様にはこちらの建物を使っていただきます。
部屋割りについてはそちらでお願いします。
基本的には二人部屋ですのでそのようにお願いします。」
「じゃあ、ゆうき
一緒の部屋にしよ。」
ゆうきに言うとゆうきはうなずいてくれた。
先生が言うように男子と女子が別々に固まって部屋わりする。
部屋に入ってみると意外にしょぼかった。
「意外にしょぼいねえ。勇者召喚だってのに」
「しょうがない、勇者だけを召喚する予定だった。」
と部屋の感想を言い合うことにする。
勇者だけを?
そうだった。
ゆうきになに話してたか聞くんだった。
「ゆうき、説明聞いてなかったから説明してっ」
ってお願いするとゆうきは呆れた顔をした。
「へへへっ」
って笑うとゆうきは呆れながらも全部話してくれた。
ちょっと時間がたった。
「広間、集合。」
「あ、いっけなーい
一回部屋に入って落ち着いたらあつまれって言われてたね。急いでいくよ。」
危ない危ないそのままのんびりしてるところだった。
広間に行くとだいたいもう集まっていた。
全員集まって
「じゃあ、みんな集まったようだから話し合いを始めようか。」
担任の先生(名前忘れちゃった)が話しだした。
「とりあえずクラスの人が全員いるか点呼を取ろうか。」
そういって先生は普段のホームルームのように点呼を取り出した。
「うん全員そろってるな。
じゃあとりあえずこれからどうするか話し合おうか。
俺としてはとりあえず国の言うことに従うっていうのが無難だなあ。
こっちに経済基盤がないからな。なにかするにしてもこっちの常識もわからないしな。」
と言ってくる。
まあ無難だねえ。
というよりそれしかないよねえ。
と考えていると。
「ちょっと待った。
誘拐犯の言うことに従う必要はないんじゃないか。
むしろ償いをさせるべき。」
あっハーレム君(名前忘れた)だ。
何人も同時に付き合ってるって噂があっていつか刺されるって予想してたんだ。
っけど過激だねえ。
というより戦力的に無理じゃないかな?
「向井、それは無理だろう。
たとえ勇者としての力がもしお前にあったとしてもほかの人を守りながら戦うことはできないだろう。
それに向こうは明らかに戦いなれている。
だから無理だ。」
早々ハーレム君向井っていう名前だった。名前っていうか名字だけど
「先生なにも戦おうって話ではないんですよ。
ちょっとこちらからも要求したほうがいいんじゃないかって話なんですよ。
向こうの言うことに唯々諾々としたがっているといいようにつかわれるだけで終わっちゃいますよ。
それに俺達を呼ぶぐらいなのですし最終的には俺たちの戦力に頼るんですからある程度のご機嫌取りは してくれるでしょう。」
あっなるほどそういうのもあるね。
うーんどうすればいいんだろ?
「先生にはみんなを強制することはできない。
先生は学校では皆に言うことを聞かせれるし聞かせなくてはいけなかった。
でもここでは命がかかってるし、私はその責任を負うことはできない。
だからゆっくり考えるといい。
先生は先生としてではなくて人生の先達として相談には乗るし、
アドバイスもしておこう。
仲のいい友達と相談するといい。
友達となら困難も乗り越えられる。」
うんじゃあゆうきと相談しよう。
ゆうきは冷静だからこんな時でもちゃんとした判断できそうだし頼りになるもんね。