嫉妬 *ゼーレ視点
私はゆうきさんに言われた二人を呼びに行った。
この時間だとふたりは修行中かな?
っていうことは神殿か。
私が今呼びに行っている二人は姫巫女だ。魔族と人間の
ゆうきさんがどうやって戦争中の国から姫巫女を連れて来たのかとか疑問は多いけど必要なのは二人がゆうきさんの役に立ってるっていうことだ。
話は変わるけどゆうきさんは多芸だ。
この村にいろいろな職人がいるんだけどその人たちがゆうきさんに貢献したことはない。
人間の貴族に絡まれていたところを助けられてこの村に来た鍛冶師のガンテツさん。
ドワーフの彼は鍛冶が得意だ。
その恩を返そうとゆうきさんに武器を作ろうとしたんだけどゆうきさんはすでに武器を持っていた。
ゆうきさんの故郷の武器で小刀というものを。
刀というのはたいてい曲がってるものらしいけどその小刀は真っ直ぐで、
白い木のさやに納まってた。
その小刀を見たガンテツさんはゆうきさんに武器を渡すのをやめた。
なんでも技量が足りないとか言ってた。
付与師のサーリャさん。
彼女はエルフで魔法に関しての才能がすごい。
これまた人間の貴族に妾にされかけてたとこを助けられた彼女もゆうきさんの役に立とうとした。
けど彼女もだめだった。
ゆうきさんが普段着てるこれまた彼女の故郷の服を見た時彼女も技量が足らないといってやめた。
お酒を飲んだ時に愚痴を聞いたんだけどゆうきさんの服に付与されてる魔法がなんなのかすらわからなかったといっていた。
魔道具職人のアーロンさん。
彼もまた人間のギルドの中で目立ったいるから気に食わないといって殺されようとしたところでゆうきさんに助けられた。
彼はとっても役に立つ魔道具を作ってくれるんだけどゆうきさんは自前の魔法があるから使ってない。
こんな感じでこの村にいる人でゆうきさんの役に立っている人は姫巫女の二人しかいない。
ゆうきさんは種族が魔族、獣人族、エルフ、ドワーフ、人間全てを差別しない。
等しく興味がないからだと思う。
そんなそぶりは見せてないけどゆうきさんの態度を見ているとそう思う。
そんな中でこの二人は特別だ。
ゆうきさん自らの手で訓練用にふたりにそれぞれ人棟ずつ神殿を立てた。
この村にも大工はいるから普段はその人に任せてるのに。
それによく二人の様子を見に行ってる。
私のところなんか来てくれないのに。
っとじゃなくていいたいのは二人は特別だってこと。
正直嫉妬しちゃう。
ゆうきさんの邪魔になるからそれを表に出さないけど・・・・・
ゆうきがこんなに人助けをしてるのは、
おそらく美鈴が困ってる人を見たら助けるような性格のゆうきを望んでると思ってるからです。
話のストックがなくなったのでこれからは毎週日曜日の投稿になります。




