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現状

あれから一週間ぐらいたった。

その間体は結構順調に回復していった。


二日目ぐらいかな?声が出るようになったから少女に質問してわかったことがいくつかある。

なんでも私の今の状態は魂の境目が薄れていて生命力が外にあふれ出しかねない状態らしい。

正直魂とか言われても私にとってはさっぱりなんだけどとりあえずこの部屋は特殊なまほうじんのしかれた部屋で私の魂から生命力が漏れ出るのを防ぐっていう効果があるんだって。

うん確かにわかりにくいけどかすかに床、壁それから天井の模様とかそれっぽいね。

それがなかったら寝ていた一週間のうちに私はもう死んでたってさ。


こんなことを少女は笑いながら軽く言ってきた。

もう軽すぎてその内容が冗談だと思ったくらいに。

だってさあ命の危機だったんだよ。もうちょっと深刻そうに言ってもいいじゃない。

まあ、助かったからいいんだけどさあ。


それでこの魔方陣の有効範囲がこの部屋いっぱいだというんで私は外に出ることができずにプチ監禁状態になってる。

ここがどこかとかわかんないし、そもそもこの巫女っぽい少女も味方かどうかわかんない。

いや治療してくれてるんだし悪い人にも見えないけどさあ、

いろいろと隠してるんだよね。

ここがどこだか聞いても答えてくれないし。

なんでも「ここの主から話してもいいという許可をもらってないですから。」ということらしい。

その主に会いたいって言ったんだけど困ったように笑うだけだしさあ。


呼べば来てくれるし話し相手にもなってくれる。

それにボードゲームとかこっちの世界の本とかもってきてくれるからそこまで退屈はしないんだけど

自分の置かれてる状態がわからないっていうのは不安だ。




ああそれとこの巫女っぽい少女ゼーレというらしい。

もともとどっかの巫女だったらしいけどそこからいろいろあって逃げ出したんだそうだ。

あっ、巫女って言っても種族ごとの神に祈って加護を与えてもらう姫巫女とは全然違うんだって。


なんでも種族ごとの神以外の神から加護をもらった人が巫女になるみたい。

加護と言ってもピンきりで、特に影響のない加護とか、すっごい強くなったりする加護とか、

後は回復魔法とかがすっごく強くなるような加護もあるんだって。


ゼーレがあんまり言いたくないようだったから詳しくは聞かなかったけど、

ゼーレが持っている加護は有用なものらしい。


ここからは聞いてないから予想だけど多分扱いがひどかったんだと思う。

それで逃げ出した。

まあ予想だから違うかもしれないけどね。


まあなんにせよゼーレが今は元気そうでよかったよ。



ゼーレというのはドイツ語の魂という意味です。

一応ゼーレが魂関連の神の加護を持ってるっていう感じで考えております。


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