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カウンセリング  *新島先生視点

密偵(メイド)に話してそれなりに時がたったある日正式に私の提案が採用されたといってきました。

まあ実際は私の提案ではなくゆうきさんの提案なんですけどね。

とりあえずこれでひとまず安心ですねと思っていたころに困ったことが起きました。


それはダンジョンに潜った日の翌日でした。

私に戦いたくないと相談に来た女子がいたのです。


ただそうなると困ったことになります。

私は国のために行動をするということになっているため、

このことを国に報告しなければいけないのです。

そうなるとこの子が隷属の指輪をつけられる第一号に・・・・・

何ともいやな役回りですね。生徒の自由意思を奪う決定を私がするというのは。


私は考えました。

考えに考えて思いついたのがカウンセリングでした。

私は教師だったのでまだ若いですからそんなに数はこなしていませんが生徒から相談を受けたことがあります。

その時に私はどう答えればいいのかわからなかったのでカウンセリングの方法を学んでいたのです。


ただ戦いたくないというのを抑えて戦えるようにするというのは難しそうです。

だから私は国のためになる職業を探しました。

そうして見つけたのが付与師というものです。

武器や防具に魔法をかけて強くするというもので、

これなら国のためになるから隷属の指輪をつけられることはないでしょう。


それに付与をするときにはかなりの量の魔力を使います。

魔力を生成しすぎると頭が痛くなってきてとても動けたものじゃないらしいのですが、

私たち異世界人は痛くなることがほぼないのです。

まれに少し頭痛がするっていう程度なら起こることはありますがひどくなることはありません。

なので異世界人は付与師に向いているということです。


そのこと相談に来た女子生徒に話すと結構乗り気だったのです。

だからこのことを密偵(メイド)に話しました。

これで却下とされれば少しの間をおいて戦闘が無理そうなら隷属の指輪をつけるしかないのですが今回はうまくいったようです。


その相談に来た子は付与師としての訓練を今しています。

異世界人補正なのかもともと適性があったのかその子は今では結構な量と質の付与をこなしています。




その後何人か相談に来たのですがその中には救えなかった子もいます。

そういう子は隷属の指輪をつけられ無理やり動かされています。

普段も普通な振る舞いをするようにと命令されているので他の子に気付かれることはありませんでした。


美鈴さんにも気づかれなかったことは意外でした。

てっきりゆうきさんからの手紙で隷属の指輪のことについて話されていると思ったのですが・・・・

気をつけなくてはいけません。

ゆうきさんは美鈴さんの事をかなり気にかけていたため帰ってきたときに隷属の指輪をつけられているってことを知ったら・・・・・・・・・・





美鈴さんにはちょくちょく話しかけるようにしましょう。

少しでも悩んでいるようなら逐次対処しなくては。


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