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メイドと密会  *宰相視点

私が放っている密偵から報告があった。

勇者候補の一人が消えたらしい。

その勇者候補が一番勇者であった可能性が一番高かったものだという。

なんていう失態だ。

今勇者に消えられたらこの国はどうなる。


そうやって叱りつけようとしたのだけどメイドが言うにはいい情報もあるらしい。

聞いてみると新島という一人だけ大人だった異世界人の勇者候補からある提案があったらしい。

この密偵が報告するぐらいなので重要な話なのだろう。

その内容は隷属の首輪の活用方法だった。

ただこの提案には穴がある。

それは隷属の首輪をつけた時ほかの異世界人のやる気が一気に落ちて結局全員に隷属の首輪をはめるはめになりかねないのだ。

異世界人が隷属の首輪のことを知らないだろうがそのうち知るかもしれない。

それにそんなかけはできない。


それでもこの提案は活用できる。

隷属の首輪ではなく隷属の指輪を使えばいいのだ。

そうすればこの案は最高だ。

考えた新島には感謝しよう。


そもそも異世界人に隷属の指輪をつけるという作戦は少数で考えたものだ。

秘密にしなければいけないため知っている人間は最小限にとどめないといけないためだ。

それ自体は間違ってなかった。

ただ人数が少なかったため提案された案はもともと少なかったのだ。

やはり人数を集めてから案を出させ殺せばよかったか。

まあもういい。

新島からいい案が出たからな。

しかも新島は国に逆らおうとしたものの情報まで伝えてくれるというではないか。


密偵からの報告では新島は国と自分たち自分たちの被害の少ないように考えたらしい。

確かにこの方法が一番被害が少ないだろう。

異世界人の戦力は必要だ。

ただ異世界人が従うかは不明だ。

だから我々は異世界人に隷属の指輪をつけようとした。

だがそうすると士気の問題や臨機応変に対応することはできない。

結果異世界人は死にやすくなる。

だからそれを補うために異世界人の中でも自分で考え行動する人を作る必要がある。

ただその人を選ぶのが大変だ。

そこは新島が対応してくれるだろう。

自分たちが生き残るために必要なことだからな。


戦争が終わった時の隷属の指輪からの解放の約束は口約束をしていればいいだろう。

戦争が終わった時には適当にだまして隷属の指輪をつければいいだろう。


一番の勇者候補を逃がしてしまいさらにその消息が全くつかめていない密偵に罰を与えてやろうと思っていたがやめだ。

これは有用だ。

さらに言うには新島は密偵の体にも興味があるようだったそうだ。

新島を密偵の体におぼれさせてしまえば国に逆らったものの密告も正確になろう。



密偵には褒美を与えてもいいぐらいだがこれからもいっそうはげんでもらうように新島を落とせば不問にすると言っておいた。

これで密偵は新島を落とすことにいっそうはげむだろう。



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