魔法2 *メイドさん視点
私は現在王宮でメイドをしています。
ただ私の所属は軍属です。
いえそれは正確ではありません。
私のことは書類上はただのメイドですが私は密偵というたぐいの存在です。
ですから軍と関係はあるのですが軍の書類には一切載っていないという存在です。
そんな私の現在の任務は勇者がだれか見極めるということです。
表向きは勇者たちの生活の補助となっておりますが。
この補助というのは夜の方も一応含まれているので必要だと判断すればそういうことも致します。
まあおそらくしばらくはそういうこともないでしょうが。
今は新しい環境に触れてかなり萎縮している状況です。
私としては夜の方が相手の口も軽くなるのである意味楽なのですが相手が望んでないのにそういうわけにはまいりません。
そんな私ですが表の仕事は問題ないのですが裏のお勇者の見極めは全くうまくいってません。
ふたり有力な候補をふたり見つけましたが他の人も切り捨てることはできません。
それに今新たに注目している人もいます。
ゆうきというちっちゃい女の子です。
ちっちゃいといっても新島という人以外は一歳差なのですがとてもそうとは思えません。
この子に注目したきっかけは魔法の訓練をしている時でした。
この子は魔素の感知も魔力の生成はそこまで早かったわけではないのですが、
それが後で嘘だと分かったのです。
きっかけは臨時で雇った魔法使いに任せていた子が突然倒れたことです。
いえ突然ではありませんね。
その子は空気中の魔素に何かしようとしていたようですが、
何かをしたと私が感知したところでその子が倒れてしまったのです。
魔法使いがその子を見ていたのですがどうすればいいかわからなかったようです。
それも当然です。
あらゆることに精通し散る密偵である私にも何をすればいいのかわからなかったからです。
そこへ件のゆうきという少女が近よっていきました。
初めは心配しておもわず来たのだろうと思ってみていた私はすぐに違うと分かりました。
魔法使いにどいてといったのです。
それを拒否した魔法使いに殺気をたたきつけたのです。
思わず私も一歩下がってしまうほどのものでした。
私は密偵として何度も場数を踏んでいるのでそういうことに気おされることはないと思っていたのですが
私は気おされてしまいました。
かわいそうに近くにいたクラスメイトの人がへたりこんでしまっていました。
いえ漏らさなかったのを喜ぶべきでしょう。
少なくともあれは素人の子が発するようなものでも素人の子が受けるべきものではなかったのですから。
その後その子はすごい量と質の魔力を発して自分と倒れている子を包み込み
倒れている子にディープキスをしました。
私も一瞬「はっ?」ってなりましたが倒れている子がグングン回復していくのです。
残念ながら何をしたのかまではわからなかったのですが、
あれは周りのクラスメイトとは格別に違う存在でした。
それにこれは偶然かもしれませんが朝犬を飼っていいかと問われたときにゆうきという少女は「たかが一回のメイドが」と言ってきたのです。
私が密偵だとばれて・・・・
いやこれはさすがに考えすぎですね。
それと倒れている子
あの子も特異な存在です。
空気中の魔素に影響を及ぼすなど理論的にはできるとされていましたが実際は不可能だと言われていた技術です。
これらのことから勇者候補は向井、新島、ゆうき、美鈴
この四名のうちのだれかである可能性が高いことを報告しておきます。




