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謁見2

朝ご飯を食べた後しばらくして

メイドさんが来て

「おはようございます

 朝ご飯は堪能いただけましたか?もう準備がよろしいなら、

 国王様にお会いしていただきたいのですが。」

王様かー。多分この世界に勇者を呼んだ事情とかやってほしいこととか教えてくれるよねえ。

私は別にいいんだけどみんなの用意がそろってるかな?

「ええ、大丈夫です行きましょう。」

担任の先生が答えちゃった。みんなの意見は聞かなくてもいいのかな?

「ではご案内いたします。」

あーあいっちゃった。あの子まだ食べたそうだったのに。

まあ私とゆうきはもう食べ終わってたけど。



また謁見の間に来た。

王様が

「ふむ今回は長い挨拶もいいか。

 では早速おぬしたちを呼んだ理由から話そうか。

 わしたち人間は絶滅の危機に瀕している。魔族に侵略されているのだ。

 魔族たちは極悪だ。

 ある日急に我が国を侵略してきたのだ。

 男は殺し女は犯し子供はくらうといった極悪非道なやつらだ。

 奴らを絶滅させなければ我々人類に未来はないのだ。」

おお―テンプレだねえ。これを聞くとお姫様じゃなくて王様でもよかった。


「おぬしたち勇者にはその魔族と戦ってほしいのだ。」

そこまで言われたところでのクラスメイト達の反応は二つに分かれた。

魔族に憤慨し戦う決意を固めたもの。これは男子が多い。私もこれ。

魔族が悪すぎる。

戦わなければいけないのかと心配になるもの。これは女子のほとんどだ。

私も心配ではあるけど魔族は倒さないといけない。

あっ違う反応の人もいた。

というかゆうきだ。ゆうきは何の反応もしてない。

いや結構重大ごとだと思うんだけど。

「まあとはいってもおぬしたちは戦いに関しては素人であろう。

 国の騎士団や王宮魔術師について戦いのすべを学んでもらう。」

おっ魔法とか学べるんだって。それはいいよ戦い方知らないといけないしね。

「とりあえず、女は魔術を、男は近接先頭について学んでもらう。」

とまで言われたところで、


「俺たちに拒否権はないのか?」


ハーレム君が聞いた。

ってハーレム君その言葉遣いはまずいんじゃ。

ほら王様の近くに控えてる近衛の人たちが睨んでるよ。

王様が近衛の人を手で制してくれたからよかったものの。

「ふむこちらの事情で呼んだのは確かだ。

 拒否権がないとは言わん。だがとりあえず戦い方は知っておいても損はないだろう。

 そして我が国の兵士と触れ合って魔族による被害について知ってくれ。

 魔族の極悪さを知ってもなお戦うのが怖いというのならわしは止めん。

 それにこちらの世界で暮らすにしてもおぬしたちの基礎能力はこちらの世界の人と比べても強い。

 職を探すにしても簡単だろう。」

「そもそも俺たちは元の世界に帰れるのか?」

いやハーレム君度胸ありすぎ。

王様に向かってそんなものいいとか。ほらハーレム君の取り巻きの女の子たちが目がハートマークになってるよ。


「無理だぞ

 少なくとも」

えっ、そんな帰れないなんて。

私にはまだやりたいことが・・・・・・

・・・・特にないね。

ケータイの充電器がないからケータイがそのうち使えなくなるなあとかゲーム機がないとかぐらい。


意外と未練がないんだね。

いやケータイが使えないのは結構いやかも。


けどほかの人は結構ショックみたい。

謁見のまで王様の前だっていうのに私語しちゃうぐらい。

皆友達と話し合ってる。

そんな中ゆうきは普段通り全く変わらない。

「ゆうきは向こうの世界に未練ないの?」

私もみんなみたいにゆうきと私語する。

「何もない」

そういえば私ゆうきの家族のこととか全然知らない。

学校ではよく話すけど(口数は少ないけど)ゆうきのことあんまり知らない。

あんまりうまくいってなかったのかな。

聞かないことにしよう。

そういう内もあんまりうまくいってなかったし。

帰れなくてもいいかな。


私たちは帰れなくてもいいみたいだけど他の人は帰りたいみたい。

「ふざけるな!」

って叫んじゃってる人もいるみたいだしこれはどうなるんだろう?


やはり一国の王に罵倒はまずかったのか、

ここまで案内してくれたメイドさんがあわてて皆様ご退室をって退室を促してきた。


まああえて拒む必要もないので促されるままに退室した。

「ゆうき、今回のことでみんなが罰せられたりしないかな?」

「だいじょうぶ。」

何の根拠もないんだろうけどゆうきが言ったら大丈夫な気がするから不思議だ。

「王様の身内だけだったから揉み消せる。」

あっ根拠あったんだ。

そうか王様の近くの人たちしかいなかったから大丈夫なんだ。

よかった。



ところで魔法を習うのはいつになるんだろう?


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